表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
183/278

       183 魔女の星 2

 魔王討伐は成功して最後はアンドロイド実はマリエールがとどめを刺したが、魔女の一撃も評判されて報奨と室長の地位を得た。

          183  魔女の星  2


 魔女が目を覚ましのは全てが終わってからだった。アンドロイドの話しに拠ると魔女も賞賛を受けたそうだ。魔王のとどめはアンドロイド実はマリエールの一撃だったが、魔女の一撃も効果があったと認定され、それなりの報奨があった。地位も魔王討伐の功績でアンドロイドと共に魔女室長の役職に就いた。と言っても魔女は個人で請負い組織としての活動はない。単なる名前である。とは言え4度目討伐で魔王討伐を成し遂げた例は無く魔女は高く評判された。今後下手な仕事は出来ない。厄介な事だ。

 魔女は女性の魔法使いというだけではない。魔女は魔法を構築するというやり方で魔力を効果的に魔法に変換する。男性の魔法使いでは成し遂げられないし女性の魔法使いでも出来るものは少ない。普通はアンドロイドのように打ち出す。構築するのは大抵攻撃魔法か攻撃魔法、効果的に魔力を魔法に変換出来るという事は普通なら使えない高度魔法が使えるという事だ。使ってしまうと気を失うから基本的には使わない。しかし今回は例外だ。

 魔女の外見は少女だ。しかも可愛い美少女だ。外見詐欺はお互い様だがアンドロイドはマリエールの劣化版、アンドロイドに個性はいらないがマリエールと区別がつく程度には劣化している必要がある。ましてこの星は黒目黒髪が一般だ。金髪碧眼のアンドロイドは異様だ。マリエールは万民から愛される美しさあるけれどアンドロイドにはない。要するに魔女は性格的には問題があるが外見は美少女で魔法構築に関して利用価値があるので仲良くしておく必要がある。

 先日エイシェントドラゴンの討伐依頼があった。魔王討伐で多くの魔物が落ち着いた。外の魔物が一緒に暴れている時は判らなかったが外の魔物が落ち着いても落ち着かないのは古竜が人肉を食べる習慣が付いてしまった証拠だ。古竜というドラゴンは他のドラゴンとは別物だ。単純に力だけなら魔王に匹敵する。あの時はマリエールという化け物が力になってくれる見込みがあったから名乗りを上げたが、今回はアンドロイドが魔法構築を身に付けたと聞いてその気になった。話しを聞くと基本的な攻撃魔法は構築が可能なようだ。魔女の数倍は魔力のあるアンドロイドなら複数魔法構築して連続攻撃が出来るだろう。もしかして貫通魔法も可能かも知れない。

 かつて一国滅ぼした魔女がいた。自分には無理だけど、マリエールという魔女はそれすら容易く出来るらしい。自分は気を失って見る事が出来なかったが、見るだけで魔法構築が出来る天才らしい。マリエールは宇宙最高の魔力量の持ち主だそうだ。そしてアンドロイドは魔法構築の技術をマリエールから与えられたそうだ。魔力量も自分の数倍はある。魔法構築の技術を自在に操り、魔力を適切にコントロールしたなら国の存続を左右しかねない存在になるのではないか。愚かな考えだ。自分以上、アンドロイド以上の存在は幾らでもいる。アンドロイドには自分の協力者でいて貰おう。

 古竜討伐の依頼を受けた。魔女には難しいが魔法構築の技術を得たアンドロイドがいれば討伐は可能だろう。アンドロイドが国の存続を左右する事を考える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ