146 外交
マリエールは万能者の命令でアンドメダ銀河系の窓口と話し合う事になった。アンドロイドがアンドメダ銀河系に出掛ける。
146 外交
マリエールは能力や魔法を与えられた。もはや神の領域だろう。このまま放って於いても成長するらしいが、一億年分先取りしたのだそうだ。これでアンドロメダ銀河系との外交交渉が可能だ。ただし、それだけ離れるとアンドロメダ銀河系の窓口との交渉はここに居ては出来ない。自分のアンドロイドや万能者となら能力が高まった今遠く離れていても念話が通じるが他の者との通信は無理だ。
感情のあるアンドロイドはマリエールの命令でアンドロメダ銀河系の統括代理人のシャルロッテに会いに行く事になった。他の銀河系への移動という経験のない事と情報の少なさによる不安があるが同じ様な事は繰り返し行ったという思いある。
アンドロイドはプログラミングを終えマリエールに出発を告げた。マリエールは、
「何時も無理なお願いして悪いわね。あなただけが頼りなのよ。」
マリエールは何時もように無駄口を叩いた。しょうがない人だ。アンドロイドは、反物質装置でアンドロメダ銀河系に向かった。
向かった先はシャルロッテの星という。その上空にいる。マリエールの星に似ている。指定に従って電波を送る。程なく反応が有った。指示に従って着陸した。我々と同じ姿の出迎えのアンドロイドが現れた。
屋敷に招き入れられた。マリエールの屋敷に良く似ている。招き入れられた部屋は会議室で、
「間もなく、アンドメダ銀河系統括代理人シャルロッテが参ります。暫くお待ち下さい。」
我々が使う言語過たず使う。とても流暢だ。やがてシャルロッテが現れた。マリエールと同じ姿だ。テレパスして変幻自在。見事なもんだ。マリエールにはこんな対応はしないだろう。シャルロッテが、
「あなたが最も好ましいと思う姿にしてみたけどお気に召さなかったようね。残念だわ。普通のシャルロッテの姿になりましょう。」
シャルロッテは別の姿になった。テレパスが効かない。情報は与えてくれないようだ。
お互いに挨拶を交わした。アンドロイドが来意を告げ、シャルロッテは歓迎した。一見和やかにみえる景色の中に緊張感みなぎる。シャルロッテは、
「具体的な論議に話し合う前に確認したい事があるわ。我々は窓口としてこのシャルロッテが担当するわ。貴方がたはあなたの主人マリエール様が窓口を担うと考えればいいね。あなたが統括代理人とは考え難いものね。」
アンドロイドは即座に肯定した。
「だとすれば、話し合いで一定の合意出来たら。マリエール様をお招きする事出来ないかしら。同じ窓口同士で確認し合った方がいいと思うし、私は何度か貴方がたの銀河系にお伺いしているけどそちらからみえた事がないのは残念だわ。是非ともお会いしたいわ。」
マリエールに聞いてみますと応えた。マリエールをこんな狐に遭わせたらいいようにあしらわれるに違いない。シャルロッテは是非とも実現させたいという。シャルロッテは、
「最後に聞くわ。今回はお互いの情報交換とお互いの銀河の間の星団の所属に付いて話し合う事でいいかしら。」
アンドロイドは肯定した。
アンドメダ銀河系の窓口シャルロッテは頭が切れる。マリエールに会わせたら手だまにとられるのが見えている。




