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      117  ターニア星のその後 

 アンドロイドは恒星間移動を終え、ターニア星に天地創造がなくなった事と恒星間移動の障害が消えた事交流会の使者としてマリエール来る事を伝えた。

        117  ターニア星のその後


 アンドロイドは、恒星間移動を成功させターニア星への天地創造はなくなったし恒星間移動の障害もなくなった事を知らせた。更にこの宇宙船は魔力を使う宇宙船なのでアンドロイドしか乗れない事も伝えた。酷く気落ちされた様だ。しかし、ターニア星が安全になり居住可能な星が二つになったのは喜ばしい。担当者は、

「全てきみのお陰だ。感謝しかない。出来る事あったら何でも言ってくれ。」

交流会入会の交流会の使者としてマリエール来るから段取りを頼んだ。

「しかし、国際連合でいいのかな。国際連合には宇宙の部門はないけど。」

知らないよ。交流会は星として入会を認めるのだから。兎に角、担当者が交流会の使者としてのマリエールを招く準備をし、国際連合の総長に代表になって貰う事になった。

 その間、宇宙船を人間が動かせる仕様にする。研究者も技術者も以前のような悲壮感はない。割りとだらだらやっている。マリエールの知識をたれ流し、もう少し低速の物も提案する。光速200倍なら既存の材料でもいけるようだ。兎に角、人間が動かせる仕様にしなければターニア星から出られない。専門家を頼るしかない。

 その間にマリエールが来る事になった。悪魔の様に恐ろしい存在なのに、何時の間にかマリエールは人気者になった。パレードが行なわれ、星々の友好語るマリエールはまるで天使だ。悪魔にでも天使にもなれて似合うのがマリエールらしい。宇宙船開発センターに視察に来たマリエールに開発した宇宙船が魔力を使用するタイプで人間が動かせる物しないといけないのですが、いい方法ないですか。と聞いたら、アイテムボックスから宇宙船が出てきた。

「光速の1000倍で飛べる人間が使用する宇宙船。これでいいかしら。」

悪魔か天使か知らないが、マリエールが凄い事だけは判る。

 明日マリエールとアンドロイドが帰還する夕食を担当者とした。少女2人とその叔母というシチュエーションだ。担当者は、

「お二人には本当にお世話になりました。」

という。アンドロイドはマリエールは何もしていない。マリエールはアンドロイドを睨み、 

「こいつは私が何もしていないと思ってますよ。」

こいつ呼びか。

「お二人は私の恩人です。あなた達がいなければ私は今存在していません。」

アンドロイドは自分が恩人なのは判るが、マリエールは恩人とは言えないと思う。マリエールはきっと詰るのだろうとアンドロイドは思ったが少し違った。

「今私があなたと話しているのは、こいつが狂ったからです。お陰で私は上司に何度も叱られました。きっとこいつは何度でも狂って私は上司に叱られ続けるでしょう。でもそんな狂ったこいつが私は好きです。」

アンドロイドはじんときた。担当者は、

「素敵な関係ですね。」

少し疑問だが、アンドロイドもマリエールが好きだ。アンドロイドは、

「相思相愛ですかね。ピンと来ませんが。」

マリエールは怒って、

「私があなたを好きなのは、馬鹿な子ほど可愛いという意味ですからね。」

怒ったマリエールも可愛いとアンドロイドは思う。担当者は、

「あら、微笑ましい事。」

最後の夜はこうして過ぎた。

 明日マリエールとアンドロイドが帰還する。担当者を加えた3人で夕食を取る。マリエールは担当者と食事が出来るのはアンドロイドが狂ったお陰だというそして今後もアンドロイドは狂い続けるし、そんなアンドロイドが好きだという。

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