102 帰還
アンドロイドはマリエールの所へ戻った。マリエールに礼を言われたアンドロイドは、今回考える経験をさせて頂きありがとうございましたと言う。マリエールもあなたの使い方を学んだと言う。学びあえる関係は素敵だ。
102 帰還
アンドロイドはマリエールの所戻って来た。マリエールは優しい微笑みを浮かべながら、
「お帰りなさい。ありがとうね。良かっら長期休暇あげたいけどどう。それから万能者から、あの状況では仕方ないなって。」
アンドロイドは苦笑を浮かべた。
「それは、最高の褒め言葉を頂いて良かったですね。それからアンドロイドには休暇は要りません。今回学ぶ事が多かったです。私こそありがとうございました。」
マリエールにはアンドロイドの気持ちが伝わる。だからなにがとかは聞かない。
「私もあなたをちゃんと使えるようにならないといけない事を学んだわ。」
お互いに学び合う関係が続けばいいと思った。
所でとマリエールは、
「私は、生まれた星に行こうと思うの。付きあってくれる? 」
アンドロイドは喜んで、と応える。
始めにニコルの所だ。まだ国王やっているのかな。王室に
転移した。50年振りだ。人間だと死んでいる可能性もあるが、ニコルは其処にいた。年寄りだが、
「ニコルまだ生きてたのね。久しぶりに会えて嬉しいわ。」
ニコルや周り人々は驚いている。ニコルは、
「本当にマリエールなのか、幽霊とかじゃないよな。」
2人は、50年あった事をいろいろ話した。5部族連合の話しもした。人間が中心なのが気にいらならい部族あるらしい。魔王の心配はないか。
「また出てきたら、またお前がちょちょいとやってくれ。」
2人の会話でマリエールが伝説の英雄だと判ったらしい。宰相らしい人物が、ニコルに耳打ちした。
「マリエール、実は獣人の国との国境付近のオークの動きが可怪しいんだ。大量発生している。きみに討伐して欲しい。」
さっきの話しでは抜けた種族はいない。関係悪化だけだ。魔王出現ではない筈。
「魔王ではないのね。外の部族では起こってはいないのね。」
ニコルは、
「5部族間の関係が悪いと言ったが具体的には、人間と魔族、獣人だ。悪魔と親和性の高い魔族や獣人と悪魔を嫌う人間は折り合いが悪い。魔族は個体数が少ないから獣人を依り代にして悪魔を呼び出す。悪魔と言う呼び方は人間しかしていない。大抵は無害だし外の部族は魔獣の一種と認識している。召喚される悪魔は問題のない悪魔が多い。しかし、今回の悪魔リッチは魔獣を産み出す。事もあろうに、魔族は悪魔リッチを人間側に追いやった。10年ほど前だ。魔族によると悪魔リッチが勝手に人間側に向かったそうだ。」
別に苦も無い相手だと思うが魔族をどうするかだ。
「そんな悪魔どうにでもなると思うけど、魔族をどうするかだね。魔族が悪い存在なら滅ぼせばいいのだと思うけど。」
これまでやってきた事を繰り返すだけだ。
「今の種族長が強引に悪魔召喚を繰り返し人間嫌いで悪魔リッチを人間に押しつけただけで他の魔族は問題ないよ。」
なら悪魔リッチと魔族長をやっければいいのか。
「そんな事が出来る人間がいなかったからしなかったけど、きみなら出来るのか。」
悪魔や魔族長どれ程のものか知らないけど、マリエールよりも強い存在だとは思えない。
人間の国王ニコルの所に行ったところ、魔族長が悪魔リッチを召喚し、人間の国に送り込み魔獣を大量発生されて困っていると言う。悪魔や魔族長がどれ程強いか知らないがマリエールが敵わないほどなら面白い。




