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       10 他領地との交易

 王都の次はロドリゲス伯爵領との交易だ。家畜や魚の養殖が盛んだ。植物紙も出来る。

         10  他領地との交易


 ロリー厶男爵領は他領と接しているという認識がなく、王都以外とのやり取りがなく、どんな領があるかも知らない。マリエールは貴族学院というものが存在しているのは知っているが、自分が入るとも思っていない。両親も通った事はない。騎士伯は対象でないらしい。男爵は対象らしいが行きたいとも思わない。

 アンドロイドを使って、他領について調べた。この国は国の半分以上の土地を国が直営してしかも国の中心にある。公爵が二つ、比較的近くに、侯爵が二つ少し遠くに、伯爵が五つやや遠くに、子爵が10更に遠くに、男爵が10辺境に、男爵は国に納税の義務はなく、戦争があれば駆け付ける義務があるらしい。

 貴族学院は伯爵以上の子が通う学院で王城の幹部や領運営を担うエリートを育成しているらしい。ロリー厶男爵領は砂漠の向こうに妖精の国、山の向こうにエルフの国があると言われ、唯一森の向こうには、ロドリゲス伯爵領があるが、領都まで300kmありこちらの領との関係はない。王都側は栄えているらしい。

 王都以外で交易出来そうな領である。情報が欲しいだ。アンドロイドにロドリゲス伯爵の情報を探らせよう。それからこの国の地図が必要だな。密偵のシオンに命令した。アンドロイドなのに固有名詞があるのが珍しい。別に固有名詞ではなく職種名の様なものである。ただ適性がありシオンと呼ばれる集団がある。

「ロドリゲス伯爵は現在王都滞在中です。マリエール様の事は噂で良くご存知です。ワインをグラスで味あう事がお好きです。学院の4年に長男、1年に長女、マリエール様と同じ年の次女、後第2夫人とのお子さんがいます。ロドリゲス伯爵領は馬、牛、豚、鶏などの畜産が盛んで、鮎、鮒、鰻、鮭、シシャモなども盛んに養殖しています。衣類では絹織物、羊毛、革製品が盛んです。チーズ、バターなどの乳製品、卵を用いた製品が名物です。王都でも魔獣でない肉の需要は高いです。もう一つが植物紙です。大変良いものですが高額ですね。ロドリゲス伯爵一家は温厚です。政治的駆け引きは苦手で物の蚊遣り都は商人任せです。主に扱っているのがオマール商会です。国の地図は手元にありますので、アイテムボックスに入れます。」

ふむ、オマール商会に頼んで新鮮な家畜や魚、牛乳、卵を手に入れれば完璧だ。後紙か。いずれも複製だな。せっかく良い紙があるなら印刷もあるな。

 ロドリゲス伯爵領との交易を決め、王都に転移した。オマール商会長と一緒にロドリゲス伯爵を訪ねた。

「まぁ、可愛い。」

オマール商会長と一緒にロドリゲス伯爵一家に挨拶したマリエールに次女のシルビアはそう叫んだ。お前だって同じ年だろう。と思いつつ。

「恐縮です。シルビア令嬢。あなたの美しさ、可愛いさには遠く及びませんが、よろしくお見しりおきください。」

シルビアは満更でも無さそうだ。

「所でマリエール様、あなたは天才と呼ばれているそうね。何をやってらしゃるのかしら。」

若干、悪意の籠もった可愛いおねだりは慣れている。

「交易です。シルビア令嬢。必要な方へ必要な物を運んでいます。

例えば我が領土の作物やジュエリーを王都で売り、王都の料理やお菓子を我が領土に運んでいます。オマール商会の会長さんにいろいろ助けて頂いています。今度この領とも交易が可能になればと思っています。」

シルビアは交易ね。と呟きながら、

「家の領でもやっているわ。でも子どもはやらないわ。なんで子どものあなたがやってるの。」

マリエールはアイテムボックスから可愛いうさぎの縫いぐるみを出してシルビアに渡した。

「このように私はアイテムボックスが使えます。オマール商会の仕事も手伝いますし、私のやりたい事も手伝って頂きます。」

長女も欲しそうだったので子猫の縫いぐるみを渡し、長男には文具を父親にはミスティルの杖を母親にはジュエリーを皆には王都の有名ブランドの菓子を出した。

「アイテムボックスね。それは便利な魔法ね。納得だわ。」

可愛い縫いぐるみを手にしてシルビアはお喋りは辞めた。おねだりだったのだろうか。

 ロドリゲス伯爵と契約の話を進め、サインをした。その頃にはマリエールのアンドロイドのシオンもいて一緒にサインして子ども達に混じった。長女ぐらいの年齢で美少女。いろいろな玩具やお菓子を出して子ども達の気を引く。アンドロイドだけを残し、マリエールとオマール商会会長は帰った。

 マリエールはオマール商会とロドリゲス伯爵の滞在地に向かった。次女シルビアの質問攻めを縫いぐるみでかわす。

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