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        1 男爵令嬢

 マリエール男爵令嬢3歳、酒樽を出して皆に水をふるまう。侍者のロイドは怪しむ。マリエールは殴りかからせ、エアシールドで防いだ。

           1  男爵令嬢


 俺はロイド6歳、男爵令嬢マリエールの子守りだ。父親は領主ロリー厶の執事で俺も領主家と繋がりは強く、母親は領主家の家事をする。領主も狩りをするし、領主夫人も家事をする。元々騎士爵だった領地が狩りをする場所と砂漠と山が増えた。ここは水が乏しい。井戸と雨水が頼りで、川も池もない。爵位が上がっても人口も水不足の問題は変わらない。森はあるのだから水源はあるのだろうが冒険者か猟師以外入らないので分からない。

 マリエールは元気だ。少し前に酒樽並みに大きな樽を置いて、水を入れた。底近くに栓がありそれを開けると水が出る。

「池から汲んできたから飲み水にはしないでね。」

と言ったが守られたかどうか分からない。ロイドは、

「いつ、何処の池から汲んだんだ。」

マリエールはケロリとして、

「水を汲んだのは昨晩ね。樽はもう少し前。西の森の奥、ロイドには危ないから一人で行った。」

3歳児一人で行く方が危ないだろう。マリエールはどうしようかなという顔で、

「ロイド魔法の力って知ってる。」

魔法は知ってるといえば知っている。

「火とか水を出すやつだろう。貴族だけが使えるやつ。」

マリエールは知っているのか。という顔をした。

「だから、私は私自身は守れる。ロイドは守れない。」

ロイドは腹が立った。

「証明しろ。」

マリエールは平然と、

「いいわ、殴りかかって。それとも石を投げて。」

ロイドはマリエールに殴りかかった。ロイドの拳はマリエールの前で空気の膜で跳ね返えされた。

「エアシールドよ。凶暴な魔獣でも破れないわ。丁度領主様に説明しようと思っていたの。ロイドも一緒にいて。

 領主様がいた。

「マリエール、これは何だ。しかもロイドがマリエールに殴りかかったぞ。」

領主の隣にはロイドの父親が怖い顔をしてロイドを睨んでいた。

「ロイドの事は怒らないでください。私が頼んだ事ですから。これは森の池で汲んだ水を溜めた酒樽です。酒樽は幾つもあります。領主様のご指示があれば多数設置出来ます。水はアイテムボックスに大量に入っていますので、別な方法でも提供出来ます。」

暫く領主は悩んで、

「池の水だから、農業用水という事だな。貯水池でもいいな。酒樽には飲料水を詰めて設置する事は可能か。」

マリエールは了解した。

「酒樽を出して、水魔法で水を満たします。貯水池の位置はご指示ください。」

 そして数日後、10個の酒樽が置かれ、村の西方に貯水池が出来た。ロイドには付与魔法が与えられ、念話を通じたのでマリエールが取り消さない限り消える事はない。2人には共有アイテムボックスができ。マリエールの魔法の劣化版だが全ての魔法が使えるようになった。ロイドも酒樽を出して水魔法で水を満たし、貯水池に水を張った。水の補給に池に飛んだり、樽の補給も水魔法で行なった。水の問題が解決したように思えた。

 人口も開拓も変動ないなら、このままでも良いかもしれない。更なる発展が必要なら、対策が必要だ。

注) 酒樽は日本酒作りの酒樽

 領主に確認を取って、飲料水は酒樽に池の水は貯水池に入れる事にした。

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