異世界へ行ってみた!!
ミーティングにて
「今回の進捗はセンサデータを統合的に管理するための基盤技術を構築するための,データ形式の統一化のスキーマを提案してきました.提案するに当たってセンサデータの生成部分の切り分けを行った図を見てください.これは・・・となっています.以上です.」
なんか頭が冴えてるぞ.
「良い感じで進んでるみたいだね.その調子で進めていけば,良いと思うよ.」
「わかりました.ありがとうございました.」
「瀬戸君,今日はうまくまとまってて非常に分かりやすくなってたよ.この調子で頑張ってちょうだい」
「ありがとうございます.」
あの,神様が言ったことはホントだったんだな.なんか頭良くなってるわオレ.
調子良いから,今日はこのまま異世界に行ってみよう.
えっと,念じるだけで行けるんだよな.
念じてみる....
あれ,景色変わっていく
うわ,,何この草原.むっちゃ広い.さすが,辺境の地...とりあえず,町を探すか.
10分くらい歩いてみたが...なんも見つからねぇぇぇぇ!!!
おい,これどうすんだよ.
ガサッ
んっ,なんか物音したぞ.
振り向いてみると,2mはあろうかという巨大なイノシシそっくりな生物がこっちを見ていた.
驚くことにそのイノシシみたいな生物は緑色であった.
なになにこっちみてなんかしようとしてる??やばいやばいって
うわーーこっちに突進してきた!!!
緑イノシシが突進してきたが,それがとてもスローモーションに見えた.
これが,交通事故の前に見えるスローモーションってやつか
と考えているうちに緑イノシシにぶつかった!!
ドーーーン
しかし,衝撃が来ない??
目を開けてみると,緑イノシシは倒れていた・
これはどういうことだ??
もしかしてこれは神様が言ってた強化した能力のひとつなのか??
とっさだったから良く分からない・・・
まあ,良かったということで,緑イノシシは気絶してるし,今のうちに逃げよう.
「待て!!」
んっ,何か呼ばれたぞ.
振り返ってみると,そこには短髪で肌が灰色,年齢は20歳くらいの男がこっちを向いて呼びかけていた.
「はい,なんでしょう?」
「さっきお前はこのイノコに何をしたんだ??お前にぶつかる直前に何かにぶつかって倒れたんだ.」
「えっと,それは・・・ま,魔法です」
「これが魔法というやつなのか.初めてみた.」
「そうなんです.僕は魔法が使えるんですよ.」
「魔法が使えるということは貴族の方なのですか?」
「いえ,そういうわけではないんですよ・・・」
「なにか言えない事情がおありなんですね.是非,私の家に来てください.」
「ホントですか.助かります.」
「ではついてきてください.」