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ハカセ

肉体的疲労は勿論の事、精神的疲労や眠気などから来る倦怠感と戦いながら学校に到着した遊歩。

自分の席に着くと荷物を置き、机に突っ伏して楽な体制を取る。

目を瞑り夢の世界へ片足を突っ込んだ遊歩に1人の少年が声を掛けてきた。

「おはよう遊歩。なんか疲れてるみたいだけど、また徹夜でゲームでもしてたのか?」

『また』と言われる程度には常習的な事なのだろう。

「おはようハカセ……。まあ、そんな感じ」

とりあえずの挨拶と曖昧な返事をする。

『ハカセ』と呼ばれた少年。

本名:加瀬 一葉

見た目は全く博士感がなく、高身長の爽やかイケメンタイプ。

それもそのはず。『ハカセ』の由来は『カズハ カセ』から『ハカセ』になっただけである。

勿論、あだ名の由来が由来だけに何かの専門性の高い知識を持っていると言う事もない。

そして、彼の兄こそ問題のゲームが送られてきた時、真っ先に送り主だと考えられた人物なのである。

遊歩自身、ハカセに会った時にゲームとハカセの兄の関係について聞こうと思っていたのだが、現在は徹夜の疲れからすっかりその事を忘れてしまっている。

ハカセもそんな遊歩を見て『今は放置が最良』と考え、ヤレヤレと多少呆れた様子で自分の席に戻るのであった。


眠気を堪え、何とか午前の授業を乗り切った遊歩。

他の学生が給食の準備をしているが、遊歩は特に動く気配もなくボーッとしている状況。

そんな遊歩の机に自身の机を並べ一緒に食事をしようとするハカセ。

遊歩のクラスでは給食の際、食事する場所の指定はない。

好きな場所で好きな人と食べれば良いと言うのが担任の給食に対する方針だ。

良し悪しは別の話として、自由過ぎるが故に席の並びに統一性はない。

強いてクラス内のルールを上げるとするなら『人が通れる幅は確保しよう』と暗黙のルールがあるのみだ。

「遊歩―。起きてるかー?」

何の反応も示さず、微動だにしない遊歩の事が少し心配になり声を掛けるハカセ。

「あー……。うん……」

返事も今一つ。

眠気を必死に耐えすぎた代償なのか、遊歩の反応は悪い。

「ほら、立って」

食事のスペースも確保出来たので給食を取りに行く。

遊歩が自ら動こうとしないので腕をつかみ半ば無理矢理立たせ、引っ張っていく。

列に並んでいる最中、遊歩がお盆を落とさないか心配だったハカセだが、杞憂に終わった。

無事、配膳された給食を席まで運び終えた2人。

クラス全員の配膳が終わるまで待機。

全員が席に着いたのを確認した担任が「いただきます」と号令をかける。

それに倣い「いただきます」の合唱。

「それで、今回は何のゲームにハマったんだ?」

食事中のたわいない会話。

単純に遊歩が徹夜をした原因となったゲームタイトルを聞き、話を広げるためのキッカケ作り。

「何かの抽選に当たったみたいでゲームDVDが送られてきたんだけど良く分からなくて。初めはハカセのお兄ちゃんからかなって思ったんだけど、封筒の中身とかから考えるとチョット違うかなって雰囲気」

「DVD?ダウンロードじゃなくって?」

ハカセは『今時ゲームDVDを送るのは珍しいのでは?』と違和感を覚え素直に口にする。

「うん。DVDだった。何のハードかも書いてなくって、全部試してPCのゲームだって分かったんだけど色々凄かったよ」

「PCゲームか……。α版でもβ版でも尚更ダウンロードだと思うんだけど……。一応、アニキに送ってないか確認してみる」

「うん。よろしく」

ゲームが送られていた時の概要のみの説明。

その後、暫しの沈黙……。

経緯の説明をし終え満足したのか食事に没頭する。

「いや、ゲーム内容の説明は?」

耐え切れずにツッコミを入れ、話の続きを促すハカセ。

「えーっと、凄くリアルな風景で……。この町そっくりで……。あっ!そうそう。鬼原君が怪物に変身して……」

ゲームの事を思い出しながら要領を得ない説明をする。

どうやら、まだ頭の働きが鈍いようだ。

「鬼原……くん?誰それ?」

「え?鬼原君は鬼原君でしょ。隣のクラスの。小学校も同じだった鬼原君だよ」

ハカセからの思いもよらぬ質問。

ハカセはハカセで遊歩の返答を聞き、周りの生徒に質問をして『鬼原』なる人物を確認する。

しかし、ハカセの質問に対し全員が「知らない」と返答している。

「え?冗談キツイって……」

「いや、冗談とかじゃなくてマジで知らないんだが?」

遊歩は言い知れぬ不安に駆られ教室を飛び出し鬼原の居る隣のクラスへ走る。


勢いよく隣の教室のドアを開ける。

「鬼原君!」

ドアを開けると同時に鬼原の名前を呼び出す。

遊歩のクラスとは違い整列された席。

何人かは遊歩の声に驚き体をビクッとさせている。

クラス中の視線が一気に遊歩に集まる。

「確か君は深山君だったかな?急に大きな声を出して何かあったのかな?」

クラス担任が食事の手を止め、遊歩の前に立ち質問する。

物腰の柔らかさから遊歩の突然の行動に対しては怒っていないようだ。

どちらかと言えば遊歩の奇行を心配しているのだろう。

「えっ……。あのー……。今日、鬼原君って来てますか?」

教師からの問いに少し落ち着きを取り戻し、用件を伝える。

「鬼原……?クラス間違えてない?……あれ……?そもそも鬼原って名前の子、この学校に居たかな……?」

教師からの返答。

そして、その後の呟き。

遊歩は耳を疑い、教室内を見渡す。

そこには衝撃の事実が……。

クラスに空席は皆無。全員が着席している。

つまり、鬼原が居たクラスは全員が登校している状況。

そして、鬼原の姿は見当たらない。

「なん……で……」

「深山君、顔色が悪いようだけど大丈夫かい?」

急に青ざめ、動揺する遊歩を心配し、教師が声を掛ける。

しかし、遊歩からの反応はなし。

「深山君!大丈夫!?」

教師は遊歩の両肩をガシッと掴み、少し大きめの声で遊歩の名を呼ぶ。

遊歩はㇵッとし教師の顔に焦点を合わせる。

「すみません。何でもありません」

一礼をし、自分のクラスに踵を返す。

「遊歩、本当に大丈夫か?」

遊歩の言動が気になり、廊下付近まで来ていたハカセが遊歩に声を掛ける。

「うん。ごめん。大丈夫」

小さな声でハカセに返答をする。

遊歩が教室を飛び出してからの一部始終を見聞きしていた生徒からの視線が突き刺さる。

遊歩は居た堪れない気持ちになりながらも自分の席に戻り食事を再開する。

奇異の目で見る者や心配する者など様々だが、全員が腫れ物に触るように遊歩から距離を取りたがっているのは容易に推察出来る。

ハカセも遊歩にどのように接すれば良いのか迷っている様子だった。

結局、その後は会話をする事無く食事が終了。

昼休みの間、遊歩に声を掛ける人は無し。

遊歩自身、徹夜の疲れもあり寝て過ごす事にした。


そして、午後の授業が開始。

午前中は何とか睡魔と戦えていた遊歩だが、食後の眠気も相まって午後は撃沈した。


「おーい。遊歩。起きろー」

肩を揺さぶられながら起こされる。

「んあ……?」

寝惚け眼を擦りながら間の抜けた声を出し起きる遊歩。

目の前には遊歩を起こした張本人でもあるハカセの姿があった。

「HRも終わったぞ。学校に泊まる気か?」

ハカセの言葉にハッとし周りを見渡す。

教室内には遊歩とハカセの姿しかない状況。

「マジ?」

深い眠りで午後の授業はどころかHRまでもが終了している事に対し半信半疑。

「うん。掃除の時、凄く邪魔になってたし、声掛けても起きないから担任が睨んでたぞ」

色々な人に迷惑をかけた事に気が付き、サーッと血の気が引き青ざめる。

「ど、どうしよう……」

「まあ教師も生徒も全員が遊歩だしって感じで諦めてる感はあったし大丈夫じゃね?」

他人事ひとごとなので軽い感じで返すハカセ。

「そ、そうかな?」

「そうそう。明日になれば皆忘れてるって。だからさっさと帰ろうぜ」

幼馴染のよしみで遊歩を起こしたものの、内心では早く帰宅したいのだろう。

「う、うん」

ハカセに促され遊歩は帰宅の準備を開始。

遊歩は宿題のある教科以外は基本的に置き勉にしている。

今日は特に宿題は出ていないので、机の横にあるカバンを手に取るだけで準備完了。

ドアの所で待っていたハカセに「お待たせ」と声を掛け2人揃って教室を後にする。

靴箱までの道中の何気ない雑談。

ハカセは遊歩の話していたゲームに興味津々の様子。

ゲーム内容や給食の時の話などを深堀り聞き出そうと質問をする。

「────で、鬼原?だっけ。それが怪物に変身してどうなったの?」

「えーっと、公園で怪物に変身して戦闘になって────」

ゲーム内での様子を事細かに説明する。

遊歩が説明している時、ハカセは時折相槌を打つ程度で遊歩の話を聞く事に徹している。

「じゃあさ。公園に行ってみたら何か分かるんじゃない?」

靴箱に到着し、上履きを履き替えながらハカセは遊歩に提案。

提案はしているものの、ハカセとしては遊歩がゲームの夢を見ていたか遊歩の妄言と捉えていて、からかい半分での提案であった。

「そうか!そうだよね。流石ハカセ。今から行ってみようかな。……ハカセも来る?」

「えっ……?う、うん」

予想外の返答。

まさか本気で遊歩がゲームと現実の区別がついていないのではないかと心配をする。

とは言え、証拠の有無に関わらず何かしらの展開があると感じたハカセは戸惑いながらも遊歩と一緒に公園に行く事にした。


~公園~

「特に何もないね」

いつもと変わらぬ風景。

ハカセは公園の中央に立ち辺りを見渡した後、遊歩に声を掛る。

戦闘後の鬼原の遺体は黒い砂塵となり風に飛ばされた。

ゲーム内でも現実世界でも鬼原との戦闘の痕跡は残っていない。

遊歩は昨日の戦闘の様子を思い出しながら何かないかと考える。

「あっ!そうだ!トイレ!」

何かを思い出した遊歩。

「トイレ?我慢してたの?行ってくれば?」

「違うって。トイレの壁!鬼原君が壊したの!」

戦闘中に鬼原の突きを避けた時の事を思い出した遊歩。

現場のトイレへ走り寄り痕跡が無いか調査開始。

トイレの壁を調べ、鬼原の突きが当たったと思しき痕跡を発見した。

「ハカセ!あった!これ見てー!」

少し抉れた壁を指差しながら興奮気味に手を振りながらハカセを呼ぶ。

遊歩がトイレへと走り出した時から歩いて近づいていたハカセは興奮している遊歩を何事かと速足で遊歩の側へ。

遊歩の指差す箇所を見るも理解出来ず遊歩に質問をする。

「何があったの?」

「え?何って壁壊れてるでしょ?ここで鬼原君と戦った時に出来た跡だよ」

再度トイレの壁を確認。

確かに10cm程度壁が破壊されているが戦闘の痕跡と言われると疑問が残る。

「経年劣化とか近所の子が何かぶつけたとかじゃないか?この傷、鬼原って人がつけた傷って証拠は何かないのか?」

ハカセが毎日このトイレの壁を確認していたなら『昨日はなかった傷だ!』となるのだが、残念ながら普段この公園内に入る事すらない。

よって、ハカセには遊歩が主張する壁の傷は誰がどのような状況で傷をつけたのか判断が付かない状況である。

しかし、遊歩が何かを思い出して壁の傷を発見したのも事実。

事前にトイレの壁の傷があったのを確認していて何かのドッキリを仕掛けている可能性もあるが、遊歩の性格から考えると可能性は低いとハカセは考えている。

遊歩の主張を信じたいのも山々だが現実的には信じ難い。

半信半疑と言った感じなのだろう。

ただ、信じ難い事実が故にどうしても否定から入ってしまう。

遊歩の主張以外の可能性を質問したのもその所為だろう。

「それは……」

壁の傷以外の証拠はない。

あるとしても遊歩の記憶のみだ。

壁を摩りながら何かを確かめているハカセに証拠を示したいが現時点では不可能。

ハカセの問いに対して言葉を詰まらせてしまう。

「じゃあさ、そのゲーム見せてよ」

確たる証拠を示す事が出来ず、寂しげな表情をする遊歩を見るに耐え兼ねたハカセは少し会話の流れを変え、別の視点から手掛かりを見つけ出そうとする。

「そうか……。ゲームにログインすれば何か分かるかも……。ハカセ、今からでも大丈夫?」

ハカセの言葉に一縷の望みを見出した遊歩。

『鉄は熱いうちに打て』を体現するが如く、早速行動に移そうとする。

ハカセは少し考えた後、遊歩に返事する。

「一旦家に帰ってからでも大丈夫か?荷物置いたり、親に遊歩の家に遊びに行くって伝えたり準備はしたいな」

「うん、全然問題ない。じゃあ、俺はハカセが来るまでにゲームの準備しておくね」

「OK。よろしく」

一旦解散をし、遊歩の家に再集合する事が決まり、公園から出る2人。

公園を出た時、遊歩がある人物の存在に気が付く。

「あっ……。鬼原君家のオバサンだ……」

道路を挟んだ向かい側の道を歩く1人の女性。

その女性は遊歩がゲーム内で倒した鬼原の母だった。

暫時、悩んだ遊歩は小走りで鬼原(母)の下へ駆け寄る。

「あっ!ちょっ!遊歩―!」

鬼原(母)の姿を確認し、何かを呟き走り出す遊歩の行動に対し咄嗟に声を掛けるものの遊歩は既に横断歩道近くまで移動していた。

遊歩が突拍子のない行動を取る事は間々にあるのでハカセにも多少は耐性がある。

ヤレヤレと思いながら歩いて遊歩を追いかる。

「オバサン、こんにちは」

「あら、遊歩君こんにちは」

「鬼原君……悟君、今日学校に来てなかったですが何かあったんですか?」

「……?悟?誰の事?他の人と勘違いしてない?」

「すみませーん。今日、遊歩ゲームのし過ぎでちょっと疲れてるみたいで……」

遊歩に追いついたハカセが困惑する鬼原(母)に取り繕う。

「そ、そうなの?ゲームが面白いのは分かるけど、勉強もしないとダメよ」

「すみません。ご迷惑おかけしました。……遊歩行くぞ」

鬼原(母)に一礼をし、遊歩の手を取り足早に立ち去る。


「ダメだろ遊歩。他の人に迷惑かけたら」

鬼原(母)との遭遇現場から少し離れた位置まで移動をし、人気ひとけのない場所で遊歩を窘めるハカセ。

「いや……。でも……。鬼原君のお母さんなら何か知ってるかもしれないだろ」

鬼原の存在を否定することが出来ず葛藤する。

ハカセに窘められた事に対する反発もあり正当性を主張。

「だから、それを確かめる為に今からゲームを2人でやろうって話じゃん」

「ごめん……。でも……」

「ごめん。僕も言い過ぎた。その……鬼原って人の事は僕も確かめたいし、荷物置いたらすぐに遊歩の家に行くから、今は他の人に鬼原の話はなし。遊歩だって変な人だって思われたくないだろ?」

鬼原の事を確かめたいと言うのは真実ではない。

100%の嘘かと問われれば「No」と答えるだろう。

しかし、ハカセ的には鬼原の事よりも遊歩が妄言を吐いてしまうほどゲームにのめり込んでいる事の方が心配なのである。

そして、遊歩が変な目で見られるのは耐えられないのであった。

たまに変な言動をする事のある遊歩ではあるが、奇異の目に晒される程ではない。

いつもなら『ちょっと変わってるな』『あーまたか……』で流される程度の言動。

だが、今の遊歩の言動は一線を越えてしまっている。

鬼原の記憶の無いハカセにはそんな遊歩の事の方が心配なのである。

「……」

ハカセの問いに遊歩は俯いたまま黙っている。

今日、似たような事を何度もハカセから言われている。

鬼原の母親からも存在を否定され、同級生に鬼原と言う少年が居た記憶は本物なのか……?

遊歩自身、確信が持てなくなり心も揺らいでくる。

本日、何度目かになる自問自答。

(本当に鬼原君は存在していたのか?)

何度記憶を辿っても出てくる答えは同じ。イジメっ子の鬼原は存在した。と言う答えに行き着く。

軽いイジリから暴力的なものまで。あまり仲は良くなかったものの同じ時間を過ごした記憶は遊歩の中には確かに存在している。

「ゲームの準備はしておくからハカセもなるべく早く来て……」

小さく呟くような声音ではあったものの、何かを決意したかのような力強い声。

ハカセにどう伝わったかは謎だが、遊歩の声はしっかりと届いていた。

「うん。じゃあ、荷物置いたらすぐに行くから」

遊歩に声を掛け、小走りで帰宅するハカセ。

遊歩は暫時、ハカセの背中を見つめていた。

「────絶対に鬼原君は居た。俺が真実を突き止めないと……」

鬼原消失の真相究明は必ずしてみせる────。

自身の心に強く誓った遊歩は一言呟くと遊歩は自宅へ向け全力で走り出した。


普段はどちらかと言えば脱力系。

ぬらりくらりと生きてきた14年間。

興味とやる気があるのは『ゲーム』のみの14年間。

遊歩がこれまでの人生で最も使命感に燃えていた瞬間であった────。


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