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え?あっはい、怪人です。  作者: 慢ろなる旅人
3/10

3、眠っている間に

「で、どうするんすか、ボス?」


「し、知らぬわ!お前が連れて来たんだろう!お前が責任持て!」


「連れて来いって言ったの、ボスっすよ?しかも、もうやっちゃったんだから僕らで責任持ちましょうよ」


「し、知らぬといったら知らぬ!」


「はいはい、駄々こねないでこの子を置いておく部屋の用意をしましょうねー」


「我を子供扱いするな!」


「いや、ボスを子供扱いできるのは僕くらいですよ?だって、ボスは普通に2m超えてますからね」


「じゃ、じゃあなぜ我を子供扱いできる・・・・・・?」


「そりゃ、10年も一緒にやってきた仲っすからね。これくらいの冗談は軽いっす」


「お前・・・・・・・・・前から思ってたが、口調は統一した方がいいんじゃないか?」


「今の話でそれが出るのがボスらしいですね。あと、口調はボス用と外出用とで分けてたので、混乱して混ざっちゃった結果っす」


「ぬあああぁぁー!!貴様ぁー!」


「え、なんで怒ってんすか・・・・・・?」


「あれじゃない?口調を分けて使うほど外出してるのが許せないんじゃない?」


「あ、確かに。ボスって重度の人見知りっすもんね。ってか、姐さんはいつの間にいたんすか?」


「いや、今さっき来たところだよ。一応、もう『怪人化』できるけど、やる?」


「いや、本人の了承を得てからですね。流石に、起きたら犯罪者の仲間になってるのはキツいっすからね」


「君は妙なところで優しいね。もうすでに誘拐してきてるのに」


「そこはまあ、ボスの指示ってことで」


「おい!我に罪をなすりつけるな!」


「ボス、ブーメランってかなり痛いらしいですよ」


「そ、それがどうした!わわ我はボスであるぞ!」


「ほんっとに子供ねぇ。そんなんじゃこの子もここには入りたがらないよ?」


「ぐ、ぐぬぬぬ・・・・・・・・・ああもう分かった!我がこいつに説明する!それで満足か!?」


「んー、まあそれでいいっすね。姐さんは何かこの子に伝えたいことはあります?」


「そりゃいっぱいあるさ。でも、私が喋ると長くなるだろう?今回は遠慮しとくよ」


「あ、あの姐さんが自重した!?っていうか自覚あったんすね。だったら普段から短くしてくださいよ」


「短くしたら、私の研究結果が詳しく伝えられないだろう?しかも、あれでもかなり短くしてるんだぞ?」


「マジすか・・・・・・・・・と、もうそろそろ起きる時間ですね。頑張ってください、ボス!」


「あ、ああ!我の勇姿を見ておくがいい!!」


「じゃ、私はもう少し研究をしておこうかね。頑張ってよ、フェナミグ君。新しい部下はもうすぐそこだ」


「わ、分かっておる!さ、さあ始まるぞ!」


「じゃ、起こしますねー」

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