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月と桜とハイヒール

作者: 櫻月そら

香月よう子さま主催『春にはじまる恋物語企画』に参加しています。


芽依(めい)。あんた、いつまで大晦日の失恋引きずってんの?」

「良いでしょ、別に……」

「大晦日に縁が切れて、良かったと思うよ。厄払いになったんじゃない? 私は元々、あの男、嫌いだったし」


 女子高時代からの友人である麗香(れいか)とは、社会人になってからも付き合いが続いている。

高校卒業以降の進学、就職先は別だったが、勤めている会社の距離が近いため時々、昼休みにランチをしたり、終業後に愚痴と近況報告をしながら食事をする。


 気心知れた友人とは言えども、「もう少しオブラートに包んでほしい……」と思うこともあるが、彼女のアドバイスは、だいたい的を射ている。


 大晦日から、もう三ヶ月が過ぎた。来週からは新年度だ。

 確かに、そろそろ気持ちを切り替えても良いのかもしれない。

いつか、仕事にまで支障が出る前に。


 気持ちを切り替えるとは言っても、恋愛はしばらく休憩しようと芽依は思っている。


 しかし、思いもよらないアドバイスが麗香から飛んできた。


「社交ダンスでも始めてみたら?」

「なに? 急に」

「出会い、多いっていうでしょ? 最近、漫画とかアニメの影響で若い人も増えてるらしいし。あと、お金持ちも多いって!」

「また、そんなこと言って……」

「大事だよ? 総資産! 年収高くてもね、金遣い荒い人は貯金無いんだから!」

「また、バーとかで会った人に、顔と時計と靴だけ見て付いていったの?」

「まぁ、ね……」


「で、上手くいかなかった、と。じゃあ、あんたも失恋じゃない」

「いや、私は恋してないから!」

「――そう」

 

 芽依は、溜め息のような返事をした。


 麗香はサバサバした性格のわりに、『シンデレラストーリー』や『玉の輿』に学生の時から憧れていた。

三十路(みそじ)が見え始めた二十八歳。その願望は、さらに強くなっているようだ。


「最近の芽依、服装もメイクも肌もイマイチだよ? とにかく、私は心配なの!」

「ありがとう。気持ちだけもらっとく」


 暖色系の照明や、歌声が入っていない洋楽やジャズのBGMが流れるカジュアルイタリアン。

 金曜日の夜ということもあり、周囲のテーブルはカップルも多い。

しかし、カジュアルと言っても、大人向けの落ち着いた店のため、あからさまにイチャついているカップルは見当たらない。

 それでも、楽しそうに週末の夜を過ごしているカップルを見ると、少し心がざわつく。


 ぼんやりしていると車のヘッドライトなのか、視界の端に何かの光が見えた。

 それを目で追うように視線を外に向けると、この店の売りの一つである、四季折々の花が咲く庭がライトアップされていることに改めて気付いた。


 麗香が事前に予約してくれていたため、眺めの良い席に案内されたのだろう。


 綺麗だな、と思いつつも窓ガラスに映った自分の姿を見て愕然とする。

 暖色系の照明は、料理を美味しそうに見せる。また、女性の肌を美しく見せる効果もあるそうだ。

 しかし、芽依の顔は疲れて、肌がくすんでいるように見える。麗香に指摘されるのも当然だ。


(最近、あまり鏡を見てなかったな……)


 食事の手が止まっていた芽依に、麗香がスマホの画面を見せながら明るい声を出した。


「ほら、これ見てよ」

「なに?」

「雑誌の公式オンラインページで更新される占い。結構当たるんだよねー。ほら、あんたの牡牛座。運命の出会いの予感、だって」


 キャー、と自分のことのようにはしゃぐ麗香の様子を見て、さらに冷静になってしまった。

 

 しかし実は、社交ダンスには昔から興味がある。

初心者の芸能人が、どこまで昇れるのか試合に挑戦する番組が好きだった。

 子どもの頃からの猫背も、いつかは直したいと思っている。


「習い事として……なら、始めてみようかな」

「お? いつも決断まで時間がかかるのに珍しい。やっぱり誕生日は彼氏に祝ってもらいたいよねー」

「あくまで、習い事だから! 新年度だし、新しいこと始めてみようと思っただけ!」

「ふーん?」


 にやにやと嬉しそうに笑う麗香の視線から逃げるように、グラスに残っていた赤ワインを一気に飲み干した。




 インターネットで調べて、自宅からも会社からも通いやすい場所にあるダンス教室を見つけた。

 次の休日に体験教室に行ってみると、講師や他の生徒の雰囲気も良く、更衣室も清潔感があった。

ここなら、と芽依は体験当日に入会届を出した。


 しかし、いくつか問題があった。

一つ目は社交ダンスを習うには、やはりそれなりの出費があること。

二つ目は、社交ダンス用シューズのヒールの高さだ。


 大会に出るほど本格的に習うつもりはないため、出費は最低限に抑えられる。

 しかし、シューズのヒールだけは慣れるしかない。


 芽依は仕事の時でも、3センチヒールのパンプスを履いている。

プライベートでは、パンツスタイルならばペタンコ靴のほうが多い。

 そんな芽依には、5センチのヒールでもかなり辛い。

 しかも、ピンヒールとまではいかなくとも、一般的なヒールよりも細いデザインだ。

 

 ラテン種目などになると、7センチ以上のヒールを履くことも多いらしい。

とてもじゃないが、それは無理だ。


(まずはスタンダードのワルツだから、とりあえず5センチに慣れよう)


 一度始めたことは、それなりに形にしたいタイプの芽依は何足か新しい靴を購入した。

 仕事用の5センチヒールのパンプス。

そして、プライベート用は同じく5センチだが、歩ける範囲で、可能な限り細いヒールを選んだ。



 新しい靴を履き始めてから1週間ほど経ったが、早くも芽依はめげそうになっていた。

 新年度の忙しさ。そして、5センチヒールでの外回り。ふくらはぎがパンパンに張っている。

 自分で始めたことだが、誰か助けて欲しい、と思うほど弱気になっていた。


 そんな芽依を癒やすのは、行きつけのコーヒーショップ。

 外を向くようにして座るカウンターテーブルの前には、大きな桜の木が植えられている。

木の陰になるようにビルが建っており、店の存在すら知らない人もいるかもしれない。

 そのため、オフィス街にあるチェーン店だが、隠れ家的な店舗だ。


 ガラス越しに桜の木を眺めながら、ぼーっと過ごすことが芽依にとっての至福の時間である。

 疲れたり、気分を変えたい時などに平日、休日問わず、ついつい通ってしまう。

 

 桜が咲いていない時期でも、風に揺れる緑と木漏れ日を見ているだけで、気持ちが優しくなる。


 この桜は遅咲きの品種なのだろう。

4月に入ったが、まだ少ししか咲いていない。それでも時折、淡いピンクの花びらが風に舞う。

 

(日本の自然は綺麗だなぁ……)

 

 優美なダンスを身に付けようとしているのに、自分は美しさから、どんどん遠ざかっているように感じてしまう。


 ダンス教室の講師にも「少しずつで良いんですよ」と言われしまった。

 まだ始めたばかりなのに焦るから、良くない方向に進んでしまうのだ。


 年末に別れた彼とも、そうだった。

 二人の生きる時間のスピードが異なるように感じて、だんだんとすれ違いが増えていった。

 そして彼は、大学を出たばかりの、ふわふわとした雰囲気の女の子のもとへと行ってしまった。

 

 もっとも、ずいぶんと前から彼の行動に違和感を覚えてはいたが、芽依は見ないふりをしていた。

 それが、友人の麗香が彼を嫌う理由の一つだ。


 少しずつ、無理をせずに確実に。

何事もそのほうが良いに決まっている。

 しかし、できることならば、踊れているという実感、何らかの成果が早く欲しかった。


(――もう少し頑張るか。とりあえず、今日はゆっくりお風呂に入ろ)


 今日は取引先からの直帰で良いということで、少し早く帰宅できる。


 芽依は紙カップとプラスチックのフタを慣れた手つきで分けて捨て、店のドアを開けた。


「ありがとうございました!」


 後ろから数人の店員の声がしたため、振り返って軽く笑顔で会釈する。

 歩道へと向かいながら、トレンチコートを羽織った。ソメイヨシノが各地で満開になったと今朝のニュースで流れていたが、今日は少し冷える。


(花冷え、か――)



 

 休日、芽依は切れかかっている日用品を買いに出かけた。

 

 トイレットペーパーにボックスティッシュ、その他もろもろ。

 なぜ紙類は、ほぼ同時に使い切ることが多いのだろうか……。

しかも、わりと重い。薄い紙を重ねているだけなのに。


 こんな日にまで、5センチヒールを履いてきてしまった自分を恨む。

しかし、癖になり始めたのなら良い傾向だ、と自分を慰めた。


 そんな風に思いながら歩いていると、カコッと足を後ろに引っ張られ、前に転びそうになった。


 恐る恐る振り返って足元を見ると、案の定だ。

ヒールが歩道の溝に挟まっていた。

 

 歩道には、タイルを並べたように僅かな溝があることが多い。

そこに挟まると、引き抜くのにとても苦労する。ヒールが折れてしまうことすらある。


 経験したことがある人も、それなりにいるのではないだろうか。


 そして、この状況は、わりと恥ずかしい。

歩道の真ん中で、もがく姿は笑いを誘う。

転ばなかったことが、不幸中の幸いだろうか。


 トイレットペーパーを持ちながら息を切らして、足を上げたり、前方に引っ張ったりしていると、若い男性に声をかけられた。


「大丈夫ですか?」

「あ、大丈夫です――」


 本当は少しも大丈夫ではないのだが、このような時に「大丈夫」だと答えるのは日本人の癖らしい。


 芽依に声をかけたのは、かなり顔の造りが整った男性だった。

 クスクスと笑っていた女性たちの視線が、一気に羨望や恨めしさに変わる。


 この状況をどうしたら良いものかと、芽依が逡巡していると、「あー」と短く呟いた男性に靴を脱がされ硬直する。


「あ、あのっ!」

「すみません。少しだけ待ってくださいね。良ければ、僕の膝に足を乗せていてください」


「そんなわけには……」


 夏ではないとはいえ、数時間は歩いた足だ。

いや、そうではなくとも、見ず知らずの人の膝に足を乗せるなんてことは、とてもできない。


「構いませんから」


 電車の中で立っているように、フラフラしていた芽依の足首を掴んだ男性は、やや強引に自分の膝に乗せた。


「ひっ」


 驚いた芽依は、思わず変質者に会ったような声を出してしまい、申し訳なくなった。


「あ、ありがとうございます」

「いいえ」


 一度こうなってしまえば、礼を伝えるほかない。


 その、ほんのわずか数秒後、カコンッと音を鳴らしてヒールが溝から抜けた。

 芽依は安堵のため息をもらす。


「ありがとうございます。助かりました」


 これで、この小っ恥ずかしい状況から逃れることができる――。

 しかし、事はこれだけでは済まなかった。


 ヒールが折れていないか、など靴の不具合をサッと確かめた男性は、再び私の足を取り、丁寧に履かせた。


(ギャー! 何だ、このシンデレラ待遇は!)


 麗香に見られでもしたら、大変なことになる。


 靴を買いに行った際に店員にしてもらうのとは、あまりにも状況が異なる。

 周囲の女性がヒソヒソと話す声も、わずかに大きくなっていることに、この男性は気付かないのだろうか。


(ありがたいです! 助かりました! でも、アラサーには刺激が強過ぎます……!)


 早くこの場から立ち去りたい思いで、芽依は深々と頭を下げて礼を言った。


「ありがとうございます。助かりました! 手を汚してしまって、すみません……。では、これで失礼します。本当にありがとうございました」


 そして、芽依は足早に帰宅すると、荷物を玄関に放ったまま、ベッドでゴロゴロとのたうち回った。


「あー! 恥ずかし過ぎるっ!!」


 今日はお風呂に入って寝てしまおう。そして、今日のことは忘れよう。

 そう決めた芽依は、浴室へと向かった。



 一晩が経ち、朝陽の眩しさで目が覚めてしまった。今日は日曜日なので、まだ眠れたはずなのに。

 遮光カーテンが閉まっていないレースのカーテンを、芽依は睨みつけた。


(昨日、閉め忘れた。たぶん動揺してた、せい、だ……)


 結局、昨日のことを思い出してしまった芽依は、また、のたうち回った。


(掃除、掃除しよう!)


 ガバッと勢い良く立ち上がった芽依は、朝食もそこそこに、普段は掃除しない場所まで磨いた。


「はぁ……」


 これだけ精神統一のように掃除をしても、恥ずかしさは静まらなかった。


(こうなれば、あれだ。あれしかない)


 芽依はサッとシャワーを浴びて、白いブラウスに紺色のサロペットを身に付け、髪は緩くお団子に纏めた。

 もう陽が傾き始めている。


(これでは、ちょっと寒いかな……)


 防寒対策に厚めの、グレイのロングニットを羽織る。

鍵とスマホ、財布とタオルハンカチだけを入れたミニショルダーを持ち、玄関まで向かう。

そして、少し迷ってから、かかとの低い靴を履いた。


 昨日の今日で、細い5センチヒールを履く勇気はなかった。


 少し歩いて、大きな桜の木が見えるとホッとした。


(ここに来れば、この気恥ずかしさも薄れるよね)


 ドアを開けると、いつもと変わらないコーヒーの香りに包まれる。

 芽依は思わず、深呼吸をした。


(よし。窓際の席、空いてる!)


 チラッと席を確認してから、まっすぐレジに向かう。

休日のオフィス街は閑散としているため、店内もゆったりとした時間が流れている。

 これなら、リラックスできるだろう。


 レジの前でメニュー表を確認する。

ドリンクメニューはいつも決まっているが、今日は小腹が空いているため、フードメニューを選ぼうと、しばらく下を向いていた。


「いらっしゃいませ。今日は、ぺたんこ靴なんですね」


(え?)


 芽依が思わず顔を上げると、昨日、助けてくれた男性が目の前にいた――。


「えー?!」


 自分でも驚くほど大きな声を出してしまった芽依は、慌てて口を手で覆い、周囲の客に頭を下げた。


(何で、気付かなかったの……)


 確かに、この店の店員は皆、顔面偏差値が高いとは常々思っていた。

 しかも、この男性店員に当たることは、よくあったのに。

 しかし、制服やエプロンをしていない外で会うと、こんなにも気付かないものなのか……。


「き、昨日はありがとうございました。とても、助かりました。一人では、ちょっと恥ずかしかったので……」


 思い出して、また顔が熱くなる。


「いえいえ、僕の姉も挟まったことあるんですよ。アレ、女性の力ではなかなか抜けないですよね」

「お姉さんがいらっしゃるんですね」

「はい、こき使われてます」


 はは、と笑った顔は少し幼い。


(普段、テキパキ仕事をしている様子を見ると、大人っぽく見えるのにな。昨日は、また違う雰囲気だった。どれが()なんだろう)


「アールグレイ、お好きなんですね」

「え? あ、はい。期間限定とか、たまに挑戦するんですけど、やっぱりアールグレイに戻ってしまうんです」


(固定客の顔だけじゃなく、オーダーする内容も覚えてるんだ。さすが接客業)


「僕も好きですよ」


 先ほどの笑顔とは違い、真顔のような、ほんの少しだけ微笑むような彼と目が合い、芽依は固まった。


(いや、アールグレイがね! うん!)


「そ、そうなんですね。良い香りですよね」


 返事に間が合ったうえに、声が上ずった。


(かっこわる。いい歳して……)


 支払いを終えて、「じゃあ……」と軽く会釈してから、受け渡しのカウンターで別の店員から商品を受け取った。

 カップに『SMILE!!』と、ニコニコマークが書かれている。


(こういう、ちょっとしたサービスに元気もらえるんだよね)


 いつもの窓際の席に着こうとすると、後ろから声をかけられた。


「お客様、すみません! 商品を間違えて、お渡ししてしまったようで!」


 先ほどの男性店員が、カップを乗せたトレイを持って早足で駆け寄ってきた。

 急いでいても、カップが揺れていない。

 さすがだ、なんて変なところに注目してしまった。


「え? 間違い、ですか?」


 芽依はわりと鼻が利く。カップからは、ほのかにアールグレイの香りがしている。

 しかし、店員が間違いだというのなら、間違いなのだろう。

 芽依は素直に新しい方のカップを受け取った。


「申し訳ありませんでした」と深く頭を下げられる。

「いや、そんな。気にしませんので。むしろ、わざわざ、ありがとうございます」


 芽依も、ぺこっと頭を下げた。


 芽依の様子を見た彼は、ホッとしたような顔をしてレジカウンターに戻っていく。

 別の男性店員が、戻った彼の背中を、笑顔で何度か叩いている。


 失敗を責められてる? 

 違う、ミスをしたのは彼ではない。それに、やめろ、とでもいうように彼も笑っている。

犬がじゃれているようだ。


 仲が良いんだな、そんな姉目線のように微笑ましく感じながら、外のガラスの方を向いた。

 ひらり、はらりと、桜の花びらが舞っている。


 夜には、桜の木がライトアップされる。

この席は花見としても、特等席なのだ。


 ふふ、と密かな楽しみを堪能しながら、砂糖を入れるためにカップのフタを開けた。


(なんだか、いつもと違う?)


 スチームのミルクが、やけに真ん中に丸く寄っている。

 こんなこともあるのか、と思いながらカップから手を離すと、いつものように文字のサービス。


 今度は何かな? と、ちょっとワクワクする。


(なんだか長い? しかも小さな字だな……。ごめんなさい、みたいな?)


 カップを持ち上げて、文字に顔を近付けた。


『今夜はキレイな満月ですね。』

 

 確かに今日は満月だ。この席からも大きな月が浮かんでいるのが見える。

 

 ふと、愛を囁く言葉に意訳する、有名なフレーズが頭に浮かんだ。


 そして、同時に、麗香に見せられた占いも思い出してしまった。

 

『運命の出会いの予感』


(いや、いや、いや。きっと、風流な人なんだよ。そうに違いない。もー、麗香。恨むからね……)


 半笑いで顔を上げると、ガラスに映った彼と目が合った。

真っ直ぐで、あまりにも真剣な瞳に驚き、思わず回転スツールで振り向いた。


 ガラス越しではなく直接向き合うと、彼がとろけるような瞳で微笑んだ。


「え……?」



                      了


お読みくださり、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] わー!終わり方がとても好みでした(*´꒳`*) シンデレラ待遇もドキッとしてしまいますね。 接触からの急展開、芽依の内心が可愛らしくて…。 企画から読ませていただきました〜★
[良い点] アラサーの独特の焦燥感が刺さる冒頭からの、社交ダンスに踏み出していくヒロインの描写に引き込まれました! 思い切りよく始めて、やっぱり、早く上手くなりたい、と、少し無理をしてしまう感じ、すご…
[良い点] 企画から参りました。 社交ダンスで出会いがあるのかなと単純に思ったのですが、そのためのヒールの靴での出会い、意外性があってよかったです。 主人公の心理やお店や桜などの情景の描写がとても丁寧…
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