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迷子の女の子

作者: ひいらぎ

それは夏の終わりのジメジメとした雨の日の事でした。私はいつもの電車に乗るためにホームで待っていました。普段から少し霊感のある私は「今日は何か嫌だな」と思っていた時の事でした。急に冷たい空気を左側にを感じました。それと同時に左手を握られるような感覚がありました。それはとても小さい、冷たい手でした。

「あ、子供だな」と思いましたが、そちらを見ないようにそのまま電車に乗り込みました。地下鉄のトンネルに入ると窓に反射して自分と、その隣に小さい子供が見えました。次の駅が近づくと、ギュッと力強く手を握るような感覚と、自分が降りる駅ではないけど降りないといけない気持ちになり、その冷たい手を握り返し駅を降りました。すると、冷たい空気がふっと離れて行き耳元に「ありがとう」と小さい子供の声が聞こえました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「迷子の女の子」というタイトルから、「迷子になったタイミングで不幸に見舞われた少女の霊」というバックボーンに思いを寄せる事が出来ますね。 最後に一緒にいたのは誰だったのか。 少女は何故、…
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