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真田隆盛記 ~おゆきの戦国日記(ぶろぐ)~  作者: とむ熊 しのぶ
真田の郷編
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001 序章

もし真田幸村が女だったら?という発想から、筆者の果てしない妄想をつづっていくif戦国時代劇です。若くして織田家に人質に出された真田幸村ことおゆきが、真田忍軍を率いて、大活躍するお気楽エンターテインメント作品です。細かい事は気にせず真田の活躍をお楽しみ下さい。



武田家が滅亡した。


信玄公が無くなり、長篠の戦いで大敗して数多くの名将達を失った。それでも揺ぎ無いと思われていた、甲斐の名門武田家がついに織田家の圧力に屈し、天目山の戦いで当主勝頼公は切腹、事実上滅亡した。


甲州討伐軍と称する軍勢を率いたのは信長の跡取り織田信忠。若き織田家の惣領が、長年の宿敵であった武田家に止めを刺した。


不思議と織田を憎らしいとは思えなかった。


それも無理ないことで、武田勝頼公は父昌幸をギリギリのところで信用出来ず、父の居城である岩櫃への撤退を拒否。結局譜代の小山田信茂を頼った挙句に裏切られ、討ち取られてしまったのだから。


もっとも父にしても完全無欠に誠実だったとは言い難い。


後に戦国武将の粋とまで言われた父真田昌幸は、もはや織田家の圧力に抗し切れないことを重々理解しており、影で織田家に接触していたのだ。


ただ、これは何とか勝頼公を始めとする武田家を生き残らせる算段を模索しての事であった。


勿論、戦後の自らの売り込みの下心があった事も否定できない。それは、後の織田家臣従という身代わりの早さが物語っている。


こうして、祖父幸隆より、忍者マスターとしての特殊技能によって武田家に仕えて来た真田家は大きな転機を迎える事になる。


戦後、上野には信忠を補佐していた織田家五大軍団長の一人である滝川一益が入り、甲斐には河尻秀隆が入った。


肝心の信濃は滝川一益配下として、信長の側近ともいえる森長可や武田家旧臣で離反による功績のあった木曽義昌らに分割された。裏切り者の筆頭とも言える穴山梅雪も甲斐の本領を安堵されている。


我が真田家はというと、滝川一益の与力として、一応小県と岩櫃を安堵されたが、今回の織田家の甲州征伐に当たって、少なくとも表面上は静観していた以上の功績は無かった為、微妙な立場と言えた。


普通の神経であれば不安を抱かざるを得ない状態で、父としても難しい舵取りを迫られている筈なのだが、その不安を父にぶつけてみると「何をいってるんだ、これからが腕の見せ所ではないか」と本人は平然としたものでる。


当主がそういう態度なので、なんとなく、大丈夫な気がしてくるから不思議である。



里にそんな緊張と弛緩の入り混じった微妙な空気が流れるある日、この物語は始まる。



すいません。初投稿でテスト的な投稿になります。うまく行ったら続きを投稿していきますの、その際は暖かくお付き合いください。

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