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弓臤の唄〜序〜◇

弓臤が詠じた史。

(設定のようなものなので、読まなくても構いません)

挿絵(By みてみん)


 (いわ)く。


 ()きさりし(いにしえ)の初まりは、誰がこれを語り伝えたのか。


 天地がまだ形とならないのに、なにを依代(よりしろ)として思考しただろうか。


 暗黒のときに、誰がこれを見極めることができたのだろうか。


 無形でありながら有形。


 有形でありながら無形。


 それを認識できたのはなぜか。


 明を明とし、闇を闇とす。


 これは何の仕業だろうか。


 陰陽が交わって万物が流動する。


 本質はなにか。虚像はあるのか。





 天は玄鳥に命じて、商の始祖を生みだした。


 天帝は湯王(とうおう)に命じて、四方九州を領有させた。


 湯王の後継たる我らは、天帝の命盟を(おこた)ることなく今に至る。


 竜の旗、十乗の馬。


 我らが祖霊に捧げよう。





 我らが始祖は(けい)


 商の吉祥を開闢(かいびゃく)した。


 茫々たる洪水は、()が治めるところによる。


 内外の邑は境界を定め、支配を広げた。


 天帝は有戎(ゆうじゅう)の娘の産んだ子、契を立てて商を治めさせるに至る。






 玄鳥の王は、英雄であった。


 小事から大事まで、諸事に通じる。


 王は祖先が示した規範に従い、その道を踏み外すことはない。


 あまねく全土を視察し、礼法を尽くした。







(参考)

『楚辞』天問※

『詩経』


※『楚辞』を引用するのは、殷の神官の経脈を受ける祭祀集団が楚に逃れたという説を採用するものです。

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