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はたらくのりもの  作者: 楪葉 悠乃(ゆずりは ゆの)
17/30

二日目お休み

各種飲料もですが、折り畳めるプラスチックのケースやペットボトルの容器がおもいっきり大好評でした。ビールの生ダルでステンレスって言うか、車の素材でゴムにネジに鉄に、バッテリー、合金、鏡にガラスも取り放題。異世界の田舎の農村に技術革命ってレベルじゃねーよね、過程をすっ飛ばしてるのがあれだけど。

夕方前から始まった宴会も終わり、村の使われていない家に泊まらせてもらうことになった。

トラックに大量に余っている飲料や食品は、夜番の人に簡単な説明をして好きに使ってもらうことにした。宴会解散してトラックを広場から村の入り口に動かしたときは、それは大騒ぎになったものだが。

魔力を使えばバッテリーがあがる心配もないので、ライトやエアコンが使える。眠気覚ましにコーヒーや梅干しを渡し、万が一怪我でもした時用にペットボトルの水と、アルコール消毒用に度数の高いものを取り出しやすい場所に置いておいた。火炎ビンなんかもさくっと作れそうだったが、火事や取り扱いが危険なこともありそこは自重しておいた。

村の周りに魔物が来ることは滅多にないらしいので、備えとしては十分すぎると感謝された。


用意された家のベッドに入り、独り言を呟く。

「異世界生活二日目、色々あったなぁ。

とりあえず食べ物関係は自分で作れる?ぽいし、物々交換で必要な雑貨も貰えたし、寝床も用意して貰えた。これから先どうするか、なにも考えてないけど、なんとかなるだろう。」

酔えなかったのは残念だが、普通にサラリーマンやってる限り生涯口にすることはないであろうお高いお酒も味わうことができた。

「一本で店売り価格がウン十万のシャンパンが作れちゃうとか半端ないよなー。飲んだことないから本物の味なのかわかんないけど、他のものも味はそれぞれ違うし、なんか高級そうな味だから多分本物の味なのだろうな」

味覚音痴とまでは言わないが、こだわりのない舌なのは自覚がある。大抵の人が苦手にしたり、一口で顔をしかめるようなものも、毒でない限り美味しく食べることが出来る。変わり種とか奇妙な限定商品などは好物だと言える。それでいて普通に美味しいものは美味しいし利き酒なんかもそれなりの正答率だったりする。

「まぁ、俺の舌だけならあれだけど、飲んでた皆美味しそうだったから良かった。やっぱり魔法とか異世界凄いな」

突然続きの怒濤の異世界生活だが、それなりに満足しているようである。しばらく横になったまま祭の余韻に浸り、魔力をイメージしてあれこれと妄想を浮かべながら眠りについた。

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