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はたらくのりもの  作者: 楪葉 悠乃(ゆずりは ゆの)
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現在の状態

ちなみに宴会中です、心の中で会話。背中には狼耳jkのおっぱいが当たってます。

なし崩しで宴会へと突入することとなった。辺りもだいぶ暗くなり、トラック召喚、アルコールが入り出してから三時間ほど経過した。あれからトラックのお酒を振る舞いばらまき自己紹介を終え、ある程度の人間に挨拶をして回った。宴会なので、見張り番の者と夜番に付くものと明らかに小さな子供以外はそれなりに飲んでいる。

この村では村長の手作りお米(召喚品)や芋系のお酒を細々とつくられているらしい。大きな設備もなく、大量にお酒があることは稀であった。そこにアルコールを投入した、してしまった。


「ヒロシさん飲んでるっすかー?」


「ヒロシの旦那は全然酔ってないじゃないか、さすがこれだけの酒を出せる人間は違うな」


「ヒロシ様は凄いです!」


緑髪の狼耳女子に背中に抱きつかれ、大柄の40代ヤクザタヌキに肩をバシバシされ、20代村長系女性に目の前で祈られ始めた。大抵べろんべろんである。と言うか拝むのやめて村長、綺麗な女性に目の前で膝まずかれるの何か変な気持ちになりそうで、いや村長って村一番ってことなんだからやめて。


もみくちゃにされながら、酒を飲んだ。途中から酔わないことを不思議に思い、アルコール度数96°のスピリタスを原液でイッキしてみたが、無事であった。普通にそこそこ飲める人間ではあったが、さすがに異常だと感じた。


『マスター、それ普通ですよー?毒を体内で生成する生き物は、その毒で死ぬことは少ないですからー』


ナビの唐突な突っ込みによれば、召喚した物は召喚者の魔力で産み出したものでもあるらしい。召喚って何だと思いながらも、そう言うものでそういう世界だから仕方無いようである。おーけーファンタジー凄い。

自分の毒で自分に影響することは少ない、自分の魔力でつくったアルコールも毒性だけが消されることになるから、自分の酒では酔えないということのようだ。味はあるんだけど、酔えないのは少し寂しい。


『ついでに、熟練度が上がったことで、出来ることも増えましたー』


まとめると

・強く意識に残っている乗り物ならばある程度召喚可能

・乗り物に触れていれば関連するアイテムが召喚可能

・その乗り物ごとに召喚出来るものが違う

・乗り物は魔力の込めかたで性能が変わる

・乗り物の消耗、損耗は魔力で回復可能(誰の魔力でも良い)


例えば、昔、実家の親父が乗っていた車とか召喚しようと思えば出来るけど、滅多に乗ったことがない友人の車とかは厳しいらしい。イメージである程度出来たり出来なかったり、魔法のあるファンタジー世界なんだなと再認識。


ついでにナビ自身について。

最初神様と俺のコピペ、足して二で割った存在。転移直後、名前のない状態で大きく魔力を消費したため、神としての力が大きく減衰。

名前を付けられ落ち着いた後、ゴブリンを倒して熟練度?がアップ。

色々最適化、再構築、今に至ると。

そもそも最初の時点で二つの人格的なものが混じったわけで、神としての力が強いままなら特に問題無かったようだが、弱体化して情緒不安定な感じになったってところなのかね?


『とりあえず、以前よりはお役に立てるようになってますよー。ただ、現時点での世界の情報とか、やっぱり不明なことがいっぱい出てるんですけどねー』


実家の親父が乗っていた車に取り付けられた、10年前のナビのポンコツ感をキーから感じたのであった。

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