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詩*見つめて*

朝/夜の裏側

作者: a i o

薄暗闇の中のブルー

明けきれない朝に

未だ透明な素足が

少し踏みしめられずにいる今日


柔らかく

泣いてしまいたいような

空の下で


湿った空気が

ぼんやりと染まっていく

地平線のレモンイエロー


誰かの瞼が

開くたびに目覚めていく朝の中で

僕は

未だ退場できない月のような

心細さでここにいるから


迫りくる秒針より不規則な鼓動

押し出されていく日々に

追いつけないまま

消えていく

溶けていく

薄暗闇の中のブルー


喧噪はすぐに

温められていくのに

発せられない声を

喉の奥で冷やし


真っ白なスニーカーの中に

忍ばせた

未だ透明な素足が

5ミリ浮いたまま

僕は何食わぬ顔で闊歩する


誰かの眠る夜の裏側




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