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7.始めての非番

さて…本日はと言うと…

「初の非番ですか…」

日本支部に来てから始めての非番がやって参りました!

ひゃっほーーーーー!俺は非番!姉貴は仕事!よって襲われる心配はないっ!!

「さて何しようかな…」

俺はとりあえずぶらぶらすることにした

日本支部付近の街並みは比較的に賑やかである

「平和だねぇ〜」

俺はシミジミとそう呟いた

「そうだねぇ〜

お腹空いたねぇ〜」

そう言えば朝から何も食ってないな

「飯でも…って誰だっ⁉︎」

俺は今まで気づかなかった存在に気づいた

「やっほ♪ボクだよ」

「はぁ〜…なんだミーシャか…」

「なんだとは失礼じゃない?

ボクも一応は女の子なんだよ」

「ミーシャか…」

「それもそれでどうかと思うよ

レイヤはこんな所で何をしてるの?」

「俺は今日は非番だ」

そうさ!姉貴から解放される数少ない自由の日なんだよ!

「そっか…非番か…

ちょっと待っててね!」

ミーシャが俺に向かってそう言うとポケットから通信機を出して何処かに連絡している

「はい…だから…今日は…えぇ…よろしくお願いします」

そして俺の元に戻ってくる

「…と言うことでボクも非番だから」

「どう言う事だよ⁉︎」

「いやねぇボク今まで一回も非番だったことがないんだよ

むしろ非番だったとしてもボクの方から断ってたんだけどね」

「…でなぜ今日非番にできる」

「それはあれだよ

メンテナンス室長の権利?」

「職権濫用⁉︎」

「細かいことは気にしないの♪」

いいのか…それで?

つくづく思うが日本支部って色物ぞろいだよね…

「じゃあ行こっ!」

「えっ⁈一緒に?」

「その為に非番にしたんだから」

と言って俺はミーシャに腕を引かれて歩いて行った

まず入ったのは洋服屋…理由はミーシャが作業着だったからだ

「う〜ん…」

さっきから1時間近く悩んでる…

何時もだが女の買い物は長すぎる…前に一度姉貴の買い物に付き合わされたが洋服一つ選ぶのに3時間待たされた記憶がある

「こっちも…いや…こっちかな〜?」

早くしてくれ…腹が減った…

「よし!俺が全部買ってやる!

だから早く飯に行こう!」

「ほんとっ⁉︎ありがとー!

じゃあ…これと…あ、あとこれと…あぁー!これも欲しい〜!」

そしてミーシャが選んだ物の合計は19点…合計金額にして67000円…高い…

これだけで俺の給料一日分がなくなった…

「ど、どうかな…////」

ミーシャが更衣室を借りて着替えて出てくる

「おぉ…似合ってるぞ…」

ミーシャが来たのは白のワンピース、そして上に薄い緑色のカーディガンを羽織っている…

ミーシャの短い金髪がよく映える

普段は作業着をきていてよくわからないがしっかりと膨らみもある…

「今いやらしい目で見てたでしょ…」

「ナ、ナンノコトカワカリマセーン…」

思わずカタコトになってしまった…

「怪し〜…

ま、いいけどね♪じゃあご飯に行こうよ」

そして俺達2人はご飯を食べに行った

時間的には昼ご飯にしては早く朝ご飯にしては遅い10:30…

「ここでいっか…」

と俺が立ち止まった店は俺が本部に行くまでに住んでいた頃の行きつけの店

「ここ…」

若干ミーシャが引いている…

そりゃそうだろう…一見ボロい家だ

Gが1000匹くらいいそうな家でどんな飯が出てくるのかと思うのが普通だ

「さて入ろうか」

「え…う、うん」

入ってビックリちょー汚い…

まぁ外見から予想はできるが…

「へいらっしゃ…レイヤじゃないか!」

「おっちゃん久しぶり」

「それとこの女の子は…コレかい?」

小指を立てるな…おっちゃんよ…

「違う違う

仕事仲間だよ」

「むっ…」

若干ミーシャの機嫌が悪くなった気がした

「そうか…おもしろくねぇなぁ〜

で今日は何にするんだ?」

「お任せで」

「お嬢ちゃんは?」

「えっ⁉︎ぼ、ボクぅ⁉︎」

「あ、こっちもお任せで」

「あいよー」

と言いながら厨房に戻っていくおっちゃん

「まぁ…汚いけど座りなよ」

と俺が持ってたハンカチを椅子の上に広げてミーシャを座らせようとする

「え?いいの?この上に座っちゃっても…」

「いいよ別に〜」

俺は早速漫画を読み始めた…

ミーシャはソワソワして落ち着かない様子だ

「はいお待ち!

それとレイヤ…汚いは余計だ…」

「いや本当の事じゃないかよ」

「味がある〜、とか年季がこもってる〜、とかにしてくれ」

「じゃあGが1000匹いそ〜」

「ふ…舐めるなよ…この前数えたら10000匹いたぞ」

と言って去って行くおっちゃん…

Gをちょっとは駆除しよ…な…

「さて食べようかね」

ここでお任せを頼むといつも天丼だ

「これは?」

ミーシャが不思議そうに天丼を見ている

「天丼だ」

「テンドン?」

「そう天丼

ここの天丼は俺の好きな感じにアレンジしてくれるからな」

ご飯大盛りのつゆだくにいつもしてくれる、しかも無料で

「じゃいただきまーす!」

俺は早速口にいれる

「い、いただきます!」

続けてミーシャも頬張る

このなんとも言えないサクサク感とこの天つゆの感じ…まじで最高だ

「ふぁ〜食った食った…」

「お、美味しい…」

ミーシャもぺろりと一人前を平らげた

そして俺達は天丼代1000円を払って店の外に出た…ちなみに1人前500円ポッキリとサラリーマンのお財布にも優しいです

「次はどこ行こうかね…」

「あ、あのさボク欲しい物があるんだよね」

「んじゃそこ行くか」

「い、いいの?」

「ま、他に行くとこないしな」

そしてミーシャが用事があるという店まで向かった

途中でアイスを買って二人で食べたりした

「ついたよ♪このお店!」

そこは煤けた工具屋だった

「…ま、まさか…」

「あーーー!この金槌!欲しかったやつだー!このフォルムがたまらない!」

き、きた…

ここまでミーシャは普通だったから何かあると思っていた…まさかの工具オタクかっ⁉︎

「み、ミーシャさん?」

「ねぇ!見てこのノコギリ!

この形最高だと思わない!」

怖いです…人に刃を向けないでください…

「この電動ドリルも欲しかったんだよね!」

と店の中を縦横無尽に行ったり来たりしている…

しばらく俺はミーシャの工具談義に付き合った…

そして夕方…

「ご、ごめんね…

ボク工具の事となると我を忘れちゃうから…」

「ハハハイイヨイイヨ…

キニシナイデ…」

あの後3時間ぶっ続けで付き合わされた…

「じゃあ帰ろうか?」

「うん!」

そして俺とミーシャは日本支部に向けて歩きだした

この日一日終わって思ったことが一つ…

今日は下手な任務より疲れた…と言うことだ…

お読みいただきありがとうございました!

感想等頂けると嬉しいです!


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