6.護衛任務
メンテナンスしてもらってからの初任務は護衛らしい…
「ヘンクさんどこまで護衛するんですか?」
「えっとね確か…西日本支部?だったけか?」
「西日本かっ!うぉっしゃぁぁぁぁ!筋肉が疼くぜぇ!」
わけ分からん…
「ぼ、僕は…あ、ああああしでまといにならないよう…がんばります…」
第一部隊のアタッカーがなにを言ってるんだよ…
「頑張るのですよ!
もちろんわたしの運転なのですよね?」
それだけは勘弁願いたい…
「ははそれもたまにはいいね!」
失せろ…ドS!…この場合はドMか…?
「レ〜イ〜くぅ〜ん!」
突っ込んでくる俺の姉貴を俺は左へ受け流した…
「ぼぶぅ⁉︎もぉ〜酷いなぁ〜
可愛い可愛いお姉さんだぞ♪」
「俺本気で思うんだけど…姉貴一回死んだ方か良いと思うよ」
「油断している内に唇を〜…」
「姉貴スピリットか…
霊器展開!!!!」
「ごめんなさいレイ君もう二度としません!」
この姉貴欲しい人いませんか?
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「それより姉貴なにしに来たんだ?」
「レイ君分補給〜!」
「神城君は本当にお姉さんに愛されてるね」
あ、ヘンクさんの後ろ…
「おぉーーーー!我が愛しの弟よ!
同志にみならいボクもヘンク分を補給しようではないか!!!!」
と言って抱きつこうとする…が
「兄さん⁉︎」
持ち前の反射神経で華麗に躱すヘンクさん…
そして…ダッシュ!!!!!
「おぉ!待ってくれ!弟よ!」
続いてお兄さんも…ダッシュ!!!!
「…愛されてるなぁ〜ヘンクさん」
「私の愛を受け取れぇ〜!!!」
と言って姉貴が投げキッスをしてくる
「ぬぉっ⁉︎掴んじまった!
モリヤさんパスです!」
俺はそれをモリヤさんに投げた
「男は筋肉!筋肉は男!」
もう…ほんとはわけわからん…
しばらくしていると遠くから息を切らしたヘンクさんが帰ってきた…
「はぁはぁ…さぁみんな!出発だ!」
「「「「はい!」」」」
俺達は2、3で分かれてバギーに乗った
俺のバキーにはモリヤさんとジャックさん…ふぅ〜命拾いした…こんな時にイーちゃんの運転だったら死んでたな
「それでは勇気ある体調殿に敬礼!!!」
俺とジャックさんとモリヤさんはモリヤさんの掛け声で敬礼しヘンクさんを見送った
「では俺たちも出発しましょうか」
「そうだな!走って行こう!」
「一人で行ってください…
ジャックさん行きますよ」
「え?ぼ、僕もいくんです…か?」
何気にこの班向こうよりめんどくさいかもしれない…
今回俺達が護衛して行くのはなんと日本の首相だと…
まぁなんとも言えぬ緊張感…相手は国のトップだけあってすごいオーラをかもしだしていた
俺達の乗ったバギーは首相の乗った車の前後に付いた俺達は前側だ
イーちゃんの運転しているバギーを前にしたらとんでもない事が起こる気がするからな
「ではジャックさん運転お願いします」
「え?ぼ、僕ですかぁ⁉︎む、無理ですよぉ…」
「じゃあモリヤさん」
「おっしゃあ!筋肉でひっぱっ…「俺が運転します」…てやるぜぇ!」
俺はささっと運転席に乗り込みエンジンを掛けた
日本支部に入る前は運転なんて出来なかったがイーちゃんに散々付き合わされ無事運転できるようになったのだ
「何事も無ければいいですけどね…」
俺が一人ボソッと呟く…
「ジャック!お前は肉を食え!」
「えぇ⁉︎ぼ、僕ベジタリアンなんですよ」
「お前ら少しは緊張感もて!」
そんなこんなで出発した
西日本支部までおよそ4時間…
俺達の長いようで短いような戦いが始まった…
★★★
〜日本支部〜
「教官!これをみてください!」
私はそれを見て驚いた…
「これはレイ君達の乗るバギー?」
で今私が見ているのはレーダー画像だ
レーダー画像に写っていたのは第一部隊の行く先にスピリットの群れがいたからだ
「これは今すぐレイ君に伝えなきゃ!」
私は慌てて無線をとった
「レイ君!聞こえる?」
『姉貴か?聞こえるぞ
血相変えてどうした?』
「レイ君達が向かう先にスピリットの群れがいるの!気をつけて」
『まじか…りょーかいだ姉貴』
そこで無線は切れた
「レイ君がんばってね…」
★★★
〜第一部隊〜
さてこれはまずいことになった…
「モリヤさん隊長に連絡入れてもらえます?」
「おう!わかったぜ!」
俺はスピリットの気配を感じながら慎重に運転をしていた
するとはるか前方に何かを発見した
「いました!」
俺はすかさずバギーを止めた
すると後ろの2台も直ぐに止まった
「ヘンクさん!」
「うん…俺とイリナは首相の護衛!
神城君、ジャック、モリヤはスピリットの迎撃にあたってくれ
敵は数が多い…無理はするなよ」
「「「はい」」」
俺達はスピリットのいる所へ向かって走りだした
「あのスピリットは…?」
「あれはスレイブスピリットだな…
何処かにキングがいるぞ!」
「ひっ、ヒィィィ!」
「いきます…霊器展開!モードスナイパーライフル!」
「霊器展開!ナックルグローブ!」
「れ、霊器…て、展開っ!ワンハンドソード!」
それぞれ霊器を展開させる
俺はスナイパーライフル、モリヤさんはグローブ、ジャックさんは片手剣だ
「俺が援護しますので2人はどうぞ暴れて下さい!」
「「おう!!!」」
あー…ジャックさんスイッチ入ったわ…
二人が駆け出す…
俺はその間にスレイブキングスピリットを探す…
2人の情報によると…奴は必ず自分が従えてるスピリットが全員見える位置にいるとの事…俺はくまなく探した…
「はぁっ!気合のマッスル…パーンチ!!!」
「死ねぇ!ふははははは!楽しいぞっ!切り刻んでやるっ!」
2人ともとても楽しそうだった…
「いた…」
俺はスレイブキングダムスピリットを見つけた…場所は廃墟の屋上…
俺はスレイブキングの頭に照準を合わせ…引き金を引いた…
『ギュァァァァア!』
見事命中…したが少しコアの横に当たってしまった…
「まずいっ!ばれた!」
俺は隠れていた場所から飛び出した
「トランス!片手剣!」
俺は片手剣はと変化させスレイブキングに近づいて行った
『ギュァア!』
スレイブキングは動きが遅い代わりにその破壊力はピカイチだ
「だが…動きが遅かったら俺に…ぶべらっ⁉︎」
痛っ!足折れたかも…
油断してた…見事に他のスピリットに吹き飛ばされた
「大丈夫かっ!」
「え、えぇ…」
はっきり言ってフラフラする…
「死ねえ!死ねぇ!死ねぇ!」
おい…そこまで行くと放送禁止じゃね?
『ギュア!』
「うわっと!」
「喰らえ!怒りのマッスルパーンチ!」
モリヤさんのパンチが見事にスレイブキングのコアを砕いた…
「終わった…」
「やっぱり神城っ!お前は筋肉をつけるべきだっ!」
「ちっ!もう終わりかよ」
と言いながらジャックさんは霊器を戻した
「ひっ!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
あれはなにに謝っているのだろう?
「とりあえずバギーに戻りましょうか?」
俺は負傷した足を引っ張って起き上がり歩いた
「怪我したのかっ!なら俺が筋トレ替わりに運んでやるよ!」
と言ってモリヤさんに担がれた
「ヘンクさん!撃退終了しました!」
「お疲れ様神城君達
おや?神城君足を怪我してるね?それじゃあ運転が出来ないなぁ仕方ない俺が変わってあげるよ」
「え?」
「さっ!行くですよレイヤん!」
「えぇーーーーーーー!」
このあと西日本支部に着くまで何も襲撃は無かったが俺の怪我はなぜか悪化した…
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