5.メンテナンスの少女
ちょっと短いですが…
俺がこの支部に来てから3週間が経とうとしていた
その間にジャックさんやモリヤさんと一緒に任務行ったりとなんかとても充実していた
「レイヤん!」
この呼び方をするのは一人しかいない…
「なんですか?イーちゃん…
それとそのレイヤんって呼び方やめてくださいよ」
「いいのですよ!
それよりレイヤんは霊器のメンテナンスしてるですか?」
「あ、そう言えばこの支部に来てから一回もメンテナンス行ってない!」
霊器はメンテナンスしないと思うように展開できなくなってしまう
まして俺の霊器は新型だ…霊器の状態には上も気になっているだろう
「なら行くのですよ!」
「え?イーちゃんも?」
「私もそろそろしなくちゃと思ってたですよ!」
俺はイーちゃんに手を引っ張られてそしてなぜかバイクについてるサイドカーに乗せられた
「え?イーちゃん…まさか…」
「しゅっぱーつなのですよぉー!」
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁあ!」
イーちゃんは日本支部内を容赦無くサイドカー付きバイクで疾走した…
途中ヘンクさんを引きそうになっていたのは別の話…
向かった先は日本支部の地下そこまで俺達はサイドカー付きバイクで階段及びエレベーター内を疾走した
「ぶはぁ…!死ぬかと…思った…」
「〜♪楽しかったのですよ!」
一人ご機嫌な少女がここにいる…
「では行くのですよ!」
そう言って倒れいる俺の右足を持って引きずって行った
日本支部のメンテナンス陣は世界の中でも特に優秀らしい…そして今日本支部でメンテナンス長をやっているのはなんと俺と同じ18歳の女の子らしい
…いやぁ〜すごいね〜
え?俺はって?俺だって機械音痴だし…
「さぁ着いたのですよ!
みーちゃんいるですかー!」
そう叫びながら中へズンズン入っていくイーちゃん、俺はその後ろを必死について行く
「やぁよく来たね!
ボクに用事かい?」
「みーちゃん霊器のメンテナンスを頼むのですよ!」
「うん!いいよそこに置いておいてすぐに終わらせるから」
みーちゃんと呼ばれた女の子は身長はイーちゃん以上だがそこまでは大きくない…だいたい158cmといった所だろうか?
ちなみに俺の身長は184cmある
「ん?そこの君は見たことない顔だね」
「まぁこないだ入ったばっかだしな
俺は神城レイヤだ新型の霊器使いだ」
「へぇ〜君がねぇ〜
おっとボクも自己紹介しなきゃね
ボクはミーシャ・コールマンだよ
よろしくね新型くん」
「ミーシャさんかよろしくな」
「ミーシャでいいよ新型くん
さてそれじゃあ二人の霊器を見ようかな」
と言われたので俺とイーちゃんは霊器を外す
「へぇこれが新型かぁ〜」
ミーシャは新型の霊器に興味津々である
「じゃあ展開してくれるかい?」
「わかった」
「了解なのです!」
それぞれの霊器を同時にもったそして…
「「霊器展開!」」
声を揃えてそう言った
「じゃあまずは手っ取り早いイリナの霊器からやるね」
と言ってイーちゃんの霊器を持って奥へ消えた…
〜15分後〜
イーちゃんの霊器を持ってミーシャが現れた
「お待たせぇ〜はいイリナ」
「ありがとうなのですよ!
おー!この手にフィットする感じ!さすがみーちゃんなのです!」
「ははは、ありがと♪
じゃあ次は新人くんのだね」
といわれたので俺は霊器を手渡した
すると今度は奥から作業道具を持って来てこの場でやり始めた
本人曰く…「さすがに新型の霊器を旧型と同じようにメンテする自信はないよ」との事で…まぁ簡単にいえば1人ではメンテする自信がないってことだな
作業を始めてから5分が経過した
「うひゃぁ〜これが新型か…
凄いねこれは…作った人もだけどこれを使える人はもっとすごいよ…」
「はは、ありがと」
これまでずっと付き添ってくれていたイーちゃんは支部長に呼び出しをくらってメンテナンス室を出て行った
本人は心当たりがないと言っていたが…まぁ十中八九廊下を爆走した件だろう
なので今は俺とミーシャの2人だけである
「なぁミーシャはなんでメンテする人になろうと思ったの?」
「ん?あぁボクねもとは霊器使いきなりたかったんだよ
お父さんが霊器使いでね憧れたんだ〜
でもねボク、霊器使いの適合試験に通らなくてねだから整備者になろうと思ったんだ
しんじ…さっきまではイリナがいたけど今はいないからレイヤって呼ぶね
レイヤはなんで霊器使いになろうと思ったの?」
「俺か?俺はなぁ…気づいたらなってた…」
「へ?なにそれ?」
俺の言っている事はあながち間違ってない、だって姉貴に勝手に送られたんだから…
「レイヤのお姉さんって…」
「そうだよ…あの教官だよ」
「あの人ブラコンで有名だよね…
レイヤも苦労してるんだね〜」
「まったく…人ごとだと思って…」
「あはは、さて終わったよ」
こんなに無駄話をしていても手を休めなかったとは…すごいな…
「どれ…」
俺は自分の霊器を手に持って見た
「…どう、かな?」
「…すげぇぜ!」
「ありがと♪またボクに整備させてくれるかな?」
「もちろんだとも!こちらからお願いしたいぐらいだ」
と言い俺はお礼を言って整備室を出ようとしたすると
「また来てたまにはボクと話して欲しいな…」
「…あぁいいぜ
またな!」
俺はそしてメンテナンス室をでた
「ふふ…レイヤか…」
一人メンテナンス室でわらう少女が居た
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