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4.爆走少女

さて…俺は今何をしているかと言うと…

「…ヘンクさん…俺を巻き込まない出ください…」

「…悪いね…神城君…俺も貞操を奪われたくないんだよ…」

事の発端はこの日の午前だった…

★★★

俺は何時もの様に任務に出ようと依頼ボードを見ていた…

「神城君〜!助けてくれ〜!」

「?ヘンクさんどうし…どぶぇっ⁉︎」

気づいたら俺はヘンクさんに首根っこを掴まれ引きずられていた

「nugJyまはこはgたやらた⁉︎」

「はぁ…はぁ…ここまでくれば…大丈夫だろ…

あれ?神城君…その顔どうしたの?ボコボコだよ?」

あなたのせいです…

「ははは…どっかの誰かさんが俺を引きずったもんで…」

「それは酷いっ!そんなことをする奴は第一部隊隊長として許せない!」

だからあなたのせいですって…

「それよりどうしたんですか?」

「はっ⁉︎そうだった!

…っ⁉︎神城君隠れてっ!」

俺達は一緒に掃除道具入れに隠れた…

ツカツカ…そこに一人の男性が歩いてきた

「あぁ!ボクの可愛い弟はどこに行ったんだっ!」

…えー俺の聞き街が気では無ければこいつはHOMOだな…

「(隊長…あの人は?)」

「(…俺の兄だ…)」

「(隊長お兄さんいたんですかっ⁉︎)」

「(いるだけなまだいいさ…

でもねあの俺の兄は困ったことにブラコンなんだよ…)」

「(…心中お察しします…)」

まぁ俺もブラコンの姉を持っているからな…

「(神城君はまだいいさ…お姉さんだろ?俺なんて男だぜ…兄ってのは…)」

うんこれはえぐいな…

「(とりあえず隠れてましょうか…)」

俺達は暫くそのまま隠れていた…

「ん?やぁ!同志ユウカ君ではないか!」

「(何⁈姉貴…だと…

マズイですよ!ヘンクさん!)」

「(何がマズイんだい?)」

「(俺の姉貴は匂いで俺の位置が分かるんです!)」

「(君のお姉さんはどんな特技を持っているだっ⁉︎)」

俺達がロッカーの中でこんなやり取りをしていると…

「クンクン…あ!レイ君の匂いがする!」

「同志?レイ君と言うのは?」

「レイ君は私の弟だよ」

「おぉ!弟とな!実はボクも弟を探していてな!」

「匂いは…あのロッカーだ!!!」

俺達は身の危険を感じ咄嗟にロッカーから逃げ出した

「あぁ!ボクのヘンクよっ!」

と言いながらヘンクのお兄さんは全力疾走しヘンクを追いかけた…

かく言う俺はと言うと…

「あ、姉貴?目が怖いよ?」

「ふふふ…誰もいないね…」

「そ、そうだねー!あ、姉貴!そう言えば支部長が『ユウカ君ってキモいよねぇ!ブラコンはんたーい!』って言ってたよ」

「ふふふ…あのハゲ…度胸あるね…」

いつもすんません…支部長…三途の川を渡るのが早くなりそうですね…

支部長室に向かう姉を置いて俺は自室に逃げ込んだ

★★★

それから一週間がたった…

「神城君!今日はイリナさんと任務に行ってもらうね」

「あ、はい」

「あ、これ飲んでおいた方がいいよ」

と言って渡された一粒の薬…

「これは?」

「んー精神安定剤」

「なんで⁉︎」

「まぁそれは…ねぇ」

意味ありげな事を言いながら去って行くヘンクさん…とりあえず飲んでおこう…

そして俺はイリナさんとの待ち合わせ場所へ向かった

「お、来たのです!」

着くなりいきなりそう言われた俺…

「今日はよろしくお願いします」

「こちらこそなのです!

じゃあ早速乗るのです!」

と言ってバギーに乗り込むイリナさん

「イリナさん安全運転でお願いします」

「わかってるのですよ!

それとイリナさんじゃなくてイリナかイーちゃんと呼んで欲しいのですよ」

「わかりました

ではイーちゃんで…」

「ではしゅっぱーつ!なのですよー!」

と言った瞬間…ブルォォォォオン!!!

ものすごい勢いでエンジンをふかすイーちゃんそしてそのまま…ドッヒューーーン!とバギーを発進させた…

「ぎょぶぇつもどさもま⁉︎」

俺は声にならない叫び声を上げながら乗っていた…ヘンクさんわかりましたよ精神安定剤の意味が…

「今日の討伐目標をいうのですよ!

今日はヴィクスピリットとガフルァスピリットの2体なのですよ!」

あーもうなに言ってるかわかんね…

そういう大事なことは車の中じゃダメだと思うよ…

「ヴィクの弱点は額のコアでガルファは人型だから左胸なのですよ!」

「りょーーーかーーーいでーーーす!

でもーーーとりあえずーースピード落として〜〜〜〜!!!」

俺の悲痛な叫びはイーちゃんには届かなかった…

★★★

結果あの運転のまま3時間…

俺は既に戦闘不能になっていた…

「おぇ………うっぷ………」

ヘンクさん…精神安定剤より酔い止め薬を下さい…

「大丈夫なのですか?」

「う、うん…」

はっきり言って大丈夫じゃない…

「ではでは!

霊器展開!なのですよ」

するとイーちゃんの手の中にミサイルと思わしき銃が握られていた

「…あのそれは?」

「ロケットランチャーなのですよ!」

はははは…なんか似合ってる…

イーちゃんは小柄なのでロケットランチャーの方がデカイ…

すげぇ…あれを片手で軽々持ち上げてるよ…

「じゃあ俺も…霊器展開!!!」

俺は大剣ver.の霊器を展開させた

「うぉーー!それが新型なのですね!」

「はい…っと来たみたいですよ」

「じゃイーちゃんが撃つので突っ込んで欲しいのですよ」

「了解です」

俺は駆け出す準備をした

「3…2…1…発射なのですよ!」

ドッゴォォォォォン!そんな音と共にロケット弾が発射された

それと同時に俺は駆け出した…

「くらえ!はぁっ!」

俺は大剣をまずヴィクスピリットに振るう

『キィェ⁉︎』

連続でふるって相手に攻撃させる隙を与えない…

「れっくん下がるのですよ!」

「れっくん⁈」

恐らく俺のことだろう…

俺が下がったと同時にロケット弾がヴィクスピリットに被弾…砂ぼこりが消えるとそこには何もいなかった

「つ、強ぇ…」

あのロケット弾反則だろ⁉︎

「次来たのです!」

すると幽霊のように下半身がないが人型のガルファスピリットが現れた

「あいつか…トランス!太刀!」

俺は大剣から太刀に霊器を切り替えて走った

「こいつは任せてください!」

「わかったのです!任せるですよ!」

俺は太刀を片手に突っ込む

『グキャァァァァア!』

いや…なんかヴィクスピリットと言いガルファスピリットと言い鳴き声変だな…

「はぁ!」

俺は左の胸をめがけて太刀を振るう

…がそれをガルファが左手で弾く

『グギャア!!』

そして右ストレートを俺に向けて放つ…

「クソがっ!」

俺はそれを太刀でいなして反撃にでる…がガルファも黙っていない…右ストレートのあと口を大きく開けて噛みつきに出てきた…

「そんなに食いたきゃこいつでもくってろ!トランス!ハンドガン!」

そして俺はガルファの口に銃口を突っ込み引き金を引いた

『グギャァ⁈』

これはかなりのダメージを与えることが出来たようだ

「トランス!太刀!」

俺は怯んでいるガルファの左胸を狙い太刀を突き刺した

「これで最後だ!」

『グギャ………ァ……』

コアが破壊されたと同時にガルファの身体が消えて行った…

「お疲れだったのですよ

それにしても新型は便利なのですね!」

「まぁ便利ですね確かに…」

形を切り替えるタイミングさえ間違えなければこの霊器は本当に強いとおもう

「さ、帰るのですよ」

「へ?ま、まさか…」

「もちろんイーちゃんの運転でなのですよ〜」

「ぎぃやぁぁぁぁぁぁあ!」

神城レイヤスピリットの鳴き声がその場に響いた…

お読みいただきありがとうございます!

感想等いただけると嬉しいです!

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