3.第一部隊
訓練が始まってから1週間が経った
そして俺は支部長室に呼ばれていた
「失礼しまーす!神城レイヤです」
「どうぞ」
あ、この声は俺の中の唯一の常識人ライナさんだ!
「あれ?呼び出した支部長は?」
「すいません…レイヤさん…支部長はう○こしてます」
「…ごゆっくりどうぞ…」
あの支部長一回本気で三途の川に案内してあげようかな?
10分後…
「あの…ライナさん?」
「はい?どうしました?」
「支部長は?」
「支部長は先ほどもおっしゃいましたが大をしてますよ?」
まぁ腹が痛いんだろうな…
30分後…
「あのいくらなんでも遅すぎませんか??」
「レイヤさん実は支部長のう○こは1時間かかるんです…」
「はいっ⁉︎」
どんだけでるんだよっ⁉︎つーか排水管大丈夫かっ⁉︎
「それで支部長は何時も痔に…
まぁわたくしが薬を塗ってあげてるんですけどね…」
爆弾発言だ…
「嫌じゃないんですか?」
「嫌ですよ?あんなクソじじぃの尻に薬を塗らなきゃいけないんですから…
でも慣れました♪時々奥に指をツッコミすぎるんですよね…」
ダメだ…ライナさん恐らくSだ…
俺の中のライナさん評価が下がって行く…
「ぷはぁ〜スッキリしたぞい!」
と言って支部長が出てきた…
「あら今日は短かったですね」
「スッポーン!と出てな!
それでな!今日のう○こはな!なんと最長1mじゃ!」
このクソじじぃ何測ってるだよ!
ヒートアップして行く支部長とライナさん…俺は静かにその場を立ち去ろうとした
「待つんじゃ!お主の配属部隊を告げようとな思ってたんじゃ!」
「…なら早くしてください…俺はもうこんな不毛地帯にはいたくありません…」
「レイヤさんの配属部隊はヘンクさん率いる第一部隊です
頑張ってください健闘をお祈りしてます」
……と言うことで第一部隊に配属された…
「…はっ⁉︎この気配はっ⁉︎」
…………ドドドドドドドドッ!
「レ〜イ〜くぅ〜ん!」
「姉貴⁈逃げなきゃ命がない!」
俺は全力で逃げる…けどまぁ姉貴の脚力に勝てる訳もなく…
「捕まえたよ!レイ君!ハァ…クンカクンカ!」
「捕まえていきなり『クンカクンカ』はやめい!
で一体なんの用だよ…」
「レイ君この後ヘンクと一緒に任務ね♪」
…は?てか絶対もっと早く言えただろ…
「はいはい…じゃ姉貴離れろ…」
この支部の男どもの視線が痛い…いやむしろ視線で殺されそう…
「あ…姉貴そう言えば支部長が姉貴に向って『あのブラコンまじねぇーわ〜』って言ってたよ?」
「へぇ〜…いい度胸してるね…
あのハゲちょっと殺ってくるわ…」
漢字がおかしい気がするが気にしないでおこう…
まぁ俺に被害が無ければいいか…
俺はその後一度自室に戻りその後出撃ゲートの所まで向かった
「ヘンクさん!」
「やぁ神城君今日はよろしく」
「いやこちらこそよろしくお願いします」
「そう固くならなくていいよ」
と話しながら先へと進んでいく…
「今日は【ヴィクスピリット】が討伐目標
一応今確認されてるスピリットの中では1番弱いがスピリットはスピリットだ
油断はするなよ」
「うぃっす!」
「俺の霊器は近接用だから神城君の霊器を遠距離型にして貰えると嬉しいな」
「ならスナイパーライフルにするか…」
自慢じゃないがこう見えても射撃の腕は自信がある
「ほんとに何でも変形できるんだね…」
「まぁそれだけが取り柄ですから」
そして俺達はヘンクさんの運転するバギーでその場まで向かった
★★★
着いた先は荒れている平野…
「こりゃすげぇな…」
「こんなんで驚いているようじゃまだまだだよ」
そんな感じて俺達はバギーを降り戦闘準備をする
「霊器展開!」
ヘンクさんが先に霊器を展開させる
「俺の霊器はこれさ」
と言って俺に見せてくれたのは長剣身の丈程あるが刀身自体は細い
「かっこいいですね!
じゃあ俺も!霊器展開!トランス!スナイパーライフル!」
俺の手に長さ1m50cmほどの大きな銃が現れた
「じゃあ行きましょうか!ヘンクさん!」
「援護を頼むよ!神城君!」
俺達はヴィクスピリットが現れると言う予測地点に向け走りだした
スピリットを倒すにはコアの破壊及び隔離が条件だ…コアがあればいくらでも再生するまぁいわゆる無敵って奴だ
「この辺のはず!」
「じゃあ俺は物陰から狙います!」
俺はそう言って少し離れた木の陰の下に身を低くしてライフルを構えた
霊器での銃は実弾ではなく霊弾と言うのを使う霊弾は白い玉で人に当たっても無害という超優れもこ
「…来るな…」
俺はスコープを覗いた…そして
『キィェェェェェエ!』
現れたのは犬のような形ヴィクスピリット…
「神城君!今だ!」
俺はヴィクスピリットのコア…額の所を狙い引き金を引いた…
「当たれぇぇぇぇ!」
『キェッ⁈』
少し横に外れコアの真横にある耳を貫いていた
「はぁ!」
ヘンクさんがすかさずコアを狙って切り込んでいく
「俺も!トランス!大剣!」
俺は霊器を大剣にして突っ込んで行く
『キェッ!!!』
ヴィクスピリットも必死の抵抗を繰り返す…
「これでとどめだぁ!」
そう言ってヘンクさんがヴィクスピリットの額を貫いた…
するとヴィクスピリットはコアだけ残し消えて行った…
「どうだった?始めての任務は?」
「少し緊張しましたけど大丈夫です」
「そうかじゃあ戻ろうか!
神城君を第一部隊のメンバーと合わせなくてはいけなくてね」
「はい」
第一部隊のメンバーか…1人はジャックさん…他の人はどれだけキャラが濃いんだろうか…
★★★
「じゃあ紹介するよ」
と言って俺の前に集められて第一部隊のメンバーと思わしき人達…例の如くジャックさんはヘンクさんの後ろに隠れている
「隊長!俺からしてもいいですか!」
筋骨隆々な男がそう言った
「あぁいいよ」
「はい!俺の名前は金肉 モリヤだ!」
おい…そのまんまかよ…
「好きな物は筋肉!好きな事は筋トレ!俺の家の家訓は『筋肉を鍛えれば何でもできる!』だ!よろしくな!」
「あ、はい…」
いやぁ〜俺第一部隊でやって行けるかな?
「じゃあ次は…」
「はいはーい!私なのでーす!」
と言ってちんまい女の…ん?こいつは…
「あぁーーーーー!廊下で俺を引きそうになった奴だ!」
「その節はゴメンなのですよ…
じゃあ改めて!私は轟 イリナですよ!好きなものは乗り物なのです!」
「よろしくお願いします」
これでどうやら全員らしい
「さぁ最後に神城君君の番だよ」
「はい
俺は神城 レイヤです嫌いなものは姉貴
好きな物は特にありません
これからよろしくお願いします!」
そして俺は第一部隊の一員となった
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