2.訓練
次の日…俺は寝苦しさで目が覚めた
「うっ…い、息が…」
目を開けているのに暗い…何故だ?
「はぅ!///もぉ〜朝から盛んだなぁ〜レイ君は!」
出た…このバカ姉貴…
「んー!んー!」
あ、やばっ!また息できねぇ!
「おぉー///おねぇちゃんのビックおっ○いがそんなに好きかぁ〜///照れるなぁ〜!」
よし…この姉貴ぶっ潰そう!
俺は体中に力を入れて姉貴を吹き飛ばした
「姉貴…なんでここにいるんだ?」
「もぉ〜レイ君なら知ってるでしょぉ〜!私の寝相の悪さ!」
「寝相が悪いってレベルじゃねぇよ!
姉貴の部屋2階だろっ⁈ここ3階!どうやったら寝相が悪くてここまでくるんだよ!」
「…てへぺろっ///」
「よし…釈明の余地なしだ!」
俺はフライパンを振り上げ…そして
「ちょっ!ちょっと…れ、レイ君⁈」
「姉貴…一度じいちゃん達に会ってきなよ」
そういい振り下ろした…
「ぎゃぶべ⁉︎」
「よぉーし!片付いた片付いた!」
俺は朝ごはんを食べることにした
ここ日本支部では朝ごはんを皆揃って食堂で取るらしい
「朝はやっぱり納豆とご飯だよなぁ〜」
俺の好物でもある納豆ご飯…朝に食べるこの組み合わせは最高だ
「あ、神城君じゃないか!」
「ん?あ、えーっと…へ、へへへ」
「さぁ!もうちょっとだ!俺の名前を思い出せ!」
「ヘン………ヘンタイさん?」
「おしい!ヘンまではあってる!
てか新人のくせに俺をヘンタイ呼ばわりするなよ!俺の名前はヘンクだ」
「あぁ〜そうでした!
ヘンクさんおはようございます」
朝の挨拶は忘れない
「あぁ!おはよう
時に神城君君はどこの部隊に配属されるんだい?」
「いやぁ〜それがまだわかんないんですよ」
「え⁉︎多分君のおねぇさんが知ってると思うけど…」
「わかりました!あの姉貴は絞め殺しておきます!」
「はははは…あっとそうだ神城君
君このあと訓練だから」
「はい?」
いやまぁそうだろうとは思ったけどさぁ…何も聞いてないよ?
「その様子だとなにも聞いてないね
第一訓練所で俺による訓練だからな」
そう言ってヘンクさん食堂から出て行った
さてどうしようかね…あの姉貴…
てか昨日も言ったと思うけどほんと良くできてるよね教官
俺はそう思いながら納豆ご飯を駆け込んだ
食堂から第一訓練場までは歩いて5分…
その間にはいろいろな物があった
まず自販機…まぁ普通だな
トレーニングルーム…おぉ!朝から鍛えている人いるよ!
映画館…おい…この世の中に映画館って…あ、この映画みたい
コスプレ衣装室…は?
メイド喫茶…これはもう完全に支部長の趣味だな
「この支部ロクなもんねぇな…」
医務室…おぉ!やっとまともなの出てきた!
病院…おい!医務室と同じだろっ⁉︎
訓練室30…どんだけ訓練室あるんだよ⁉︎俺の行き先は訓練室1だから…はぁ⁈まだあんなに距離があるのか…
俺はこの支部の施設に呆れながらトボトボ歩いた
「わぁーーーー!」
「ん?」
俺何か叫び声が聞こえたのでそちらの方を向いた…すると
「止まらないのですぅ〜〜〜〜〜!」
…え?ここって建物の中だよな?
なんでバイクが走ってんだよっ⁉︎
「ぬわっ⁈」
俺は横っ飛びしてよけた
「助けてなのですぅ〜〜〜〜〜〜!」
そう叫んで俺の元を通り過ぎて行った
「なんだったんだ?」
まぁ見なかった事にしようと思い俺は第一訓練室に入った
「よく来たね」
中に入ったらヘンクさんともう一人男がいた
「ひっひいぃ!」
その男はヘンクさんの後ろに隠れるようにして逃げた
「あの…ヘンタ…じゃなくてヘンクさん?その人は」
「あぁ彼はジャック・オリバーだよ
俺と同じく第一部隊の人さ」
「どうも…新入りの神城レイヤです」
「ひっ…よ、よろしく…」
うわぁ〜俺この人苦手だわ〜
「とりあえず神城君霊器を展開してみようか?」
「はい」
霊器は普段その所持者が所有している
俺の場合はこのネックレスだ
…と言っても元は普通のネックレスだったのだが本部にいる時にこのネックレスを改造?されて霊器になった
「霊器展開!」
するとそのネックレスが形を変え出した
そして俺の手の中に短刀が一本現れた
「確か新型って自分の好きな形に変形できるんだよね?」
「あ、はい…トランス!」
すると俺の手の中の霊器がハンドガンサイズの銃になった
「おぉ!すげぇ!」
ヘンクさんは素直に驚いている
「うんじゃあジャック!彼と組手をしてもらえるかな?」
「えっ‼︎ぼ、ぼくですかっ!」
えぇーまじかー…俺あの人苦手なんだけど…
「いいからいいから!」
と言ってヘンクさんはジャックさんに木刀を持たせた
「はい神城君も!」
俺にも木刀を持たせて来た
「え?ちょっ!」
「はい!スタート〜!」
「オラオラぁ!死ねぇ!」
はい?誰この人?
「あぁ神城君言い忘れてたけどジャックは武器持つと性格変わるから」
「それを先に行ってくださぁ〜〜〜い!」
俺はなんとか木刀でジャックさんの攻撃をいなす
「オラッ!くたばりやがれぇ!」
「ぬわぁ⁉︎おふぅ⁉︎げぶっ⁉︎」
つ、強すぎ…
「はぁーいしゅうりょー!」
ヘンクさんは安全な所に避難していたらしく何の怪我もない
「ジャック武器をよこせ」
「おう!」
そして手渡した瞬間…
「ひっ!ご、ごめんなさいごめんなさい!!だ、大丈夫ですかっ⁈」
「あはは…」
もう苦笑いしか出来ないよ…
「ジャックはな日本支部でなこう呼ばれているんだよ…日本の切り裂きジャック!」
「うわぁ〜なんかそれ昔いた気がしますねぇ…」
なんかこうこの支部変人ばっかだからヘンクさんも変人なんじゃないかと思えてくる
「さぁ!神城君!もう一本だ!」
「え?」
俺が反応するより早くヘンクさんがジャックさんに木刀を渡す
「オラァ!!なぐごわいねぇかぁぁ!」
「うわぁーーーーん!」
俺の泣き声が第一訓練室にこだました…
★★★
その夜…
「ぐわぁ…疲れた…」
コンコン…
部屋がノックされた
「はぁーい!どちら様ですか?」
「あなたを愛するおねぇちゃん登場!」
「…えー現在神城レイヤは居りません
繰り返します神城レイヤはこの部屋に居ません
支部長室に拉致されました」
「なんとっ⁉︎レイ君のピンチ!待っててね!おねぇちゃんが今助けに行くからね!」
ふっ…ちょろいな…
「さてお邪魔虫もいなくなったし寝ますかね…」
その後支部長室が我が姉貴によって半壊されたのは他でもない…
お読みいただきありがとうございました!
如何でしたでしょうか?
結構気合入れて書いているので感想とかいただけると嬉しいです!