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8-7

†††8-7


「・・・・・・遅せえよ」


ナッツがじろりとココを横目で睨みながら言う。


「悪かったな。でも作戦の途中でいきなり退場したのはお前だ」

「ふん。フォン達はどうしたんだよ」

「ちゃんと逃がしたよ」

「まさか俺の家じゃないだろうな。二ヶ月くらい前に吐いちまったぞ?」

「すげえな。四ヶ月も隠し通したのかよ」

「十回くらいガセを吹き込んだからな」

「てめえら、なに世間話してやがるッ!もっと緊張感を持てよ!銃声聞こえんだろうが、ああ!?」

「誰だよ?どういう状況だよ?逃げれんのかよ?」

「さあな。逃げられないかもな」

「ギャットだ!もしも全員生きて逃げれたら奇跡だよ!」


半ば自棄気味にギャットが叫ぶ。弾丸が切れたらしく床に落としておいた弾倉を拾い上げ、乱暴に拳銃に突っ込む。


「相手は何人だ?」


やたらと忙しそうなギャットにナッツは他人事とすら思える口調で質問する。


「五!」

「何?」

「五だよ五!ファイブ!」

「そりゃまずいな・・・・・・」

「ココ!逃げ方考えとけ!」

「あいよ。これなんてどうだ?」


ココがある物を指さす。ナッツはココの指さす物を見て眉をしかめた。


「ここは何階だ?」

「四階」

「バカだろ、お前」

「じゃあ、どうするんだよ?」

「・・・・・・」

「な?他にないだろ?」

「マジで?」

「マジで」


あー、と叫び声を上げてナッツが頭を抱える。

それを無視してココはギャットに呼びかけた。


「ああ?声かけんなって・・・・・・。マジか?」


ギャットは親指で窓を指しているココを見てわずかに血の気を引かせた。



†††

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