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8-6

†††8-6


「・・・・・・!」

そこにはさるぐつわを噛まされ、手足を縛られたナッツがいた。

ナッツは目が慣れていないためかすぐには戸を開けたのがココだとは気づかなかった。

ココはなんとか腹の奥から湧き上がる何とも言い難い思いを声に出さずに押し殺すことができた。


パンッ!パパンッ!


クラッカーの弾けるようなやや湿気た景気の悪い音が廊下の方から聞こえた。

ココが廊下の方を見ると、ギャットは既に拳銃で応戦を始めていた。

ギャットが撃つのを中断して廊下の出口に身を潜め、すぐにでも撃てるような位置に陣取りつつ、新しいマガジンをポケットから取り出した。そしてこちらを見やり、ココを指さした。


・・・・・・自分のことは何とかしろ。


ココはなんとなくそう言われているように感じた。

ココはポケットから小型のナイフを取りだし、ナッツのさるぐつわを切ろうとして、一度口に指を当てた。

・・・・・・騒ぐなよ。

ナッツがこっくりとうなずく。それを確認してココはナッツのさるぐつわを切った。

ふーっと静かに息を吐き出し、肩を一度ごきり、と鳴らしてからナッツは後ろを向いた。後ろ手に縛られているのでそっちも切ってくれ、ということか。

ココは腕の縄を切り、ナッツの足を縛っている縄も続いて切った。

ナッツは立ち上がり、クローゼットから、長い束縛から解き放たれた。


†††

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