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8-2

†††8-2


「なに?チャックがいない?」

「はい、タームさん」

部下がおずおずと申し訳なさそうに言う。タームの部屋に入った連中は大抵この無表情に気圧されてしまう。

「何度電話しても出なくって・・・・・・」

「あいつは今何の仕事をしてた?」

部下の歯切れの悪い報告を断ち切るように質問を出す。

「は、はい。えーと、クスリの売買を何件かと・・・・・・引っ張ってきた奴の管理ですね」

部下はやや上を向いて一つ一つ思い出すように答える。

「・・・・・・そうか。代わりの担当を呼んでくれ」

「はい、わかりました」

部下は礼をしながらやはりおずおずと部屋から出て行った。


†††

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