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親友と殴り合いの喧嘩、末に死亡

毎回1500文字くらいの短い感じで書こうとおもってます。

 今日は親友のユウトとスポーツ観戦だ。


 最寄り駅に九時集合のはずだったが、現在は九時三分ユウトのやつはまた遅刻している。


 俺は遅刻を許せないタイプだが、五分以上遅刻してくることはないので許していた。


 心の器の大きさに感謝して欲しい。


 「わりぃ、めちゃくちゃタイプの子いて気づいたら声掛けてたわ。」


 ユウトが到着したらしい、遅刻したのはナンパしていたからだ。


 同じ高校でサッカー部キャプテンで爽やかイケメンのチャラ男で隣を歩く女の子は一週間に一度のペースで変わる。


 対して俺はというと、ヒョロガリのインキャだ。


 何故こんな対極的で決して関わるとこなさそうなやつが親友になったかというと、二人とも巨乳が好きそれだけだ。


 しかし、男子高校生にとっては大きな絆を生むには十分だ。


 前にどんな女の子が好きか聞かれたら際に素直に答えたらお前わかってるなといった感じでよく話すようになった。


 実際にはイケメンの近くにいれば可愛い女の子と仲良くなるチャンスがインキャの俺でもあると思ったからだ。


 ユウトは遅刻したことを謝る様子もなく、さっさと行こうぜみたいな雰囲気を出す。


 だが、そろそろ限界だ今回こそは言わせてもらうぞ。


 「遅刻するのやめてくれないかな?」


 五分程度の遅刻とはいえ毎回されると流石にイライラしてくるもんだ。


 「は?少しくらい気にすんなよ。」


帰ってきた返事は少し攻撃的なものだった。


 おそらくナンパを断られた八つ当たりだろう。

 

 逆ギレされたことに驚いたがこちらの怒りのメーターも上がってきていた。


 「お前さいつも所々でインキャの俺を馬鹿にしてるよな?クラスの女子から陰口言ってるってこの間聞いたぞ」


 今全く関係ないが普段感じていた不満をぶちまけていた。


 「は?この俺がお前の陰口を言うわけないだろコソコソしたことは嫌いなんだよ。」


ユウトもヒートアップしてきた。


 実際ユウトは陰口を言うようなやつではなく、ユウトの近くに居る俺のことを邪魔に思っていた女子の自作自演であった。


 怒りが限界に達した俺はユウトのことを両手で突き飛ばしていた。


 悪い癖だが怒ると物に当たってしまうタイプで昔から家では破壊神と化していた。


 ユウトは突き飛ばされ後ろを歩いていたサラリーマンにぶつかり怒鳴られてしまった。何度もあたまを下げ謝っていた。


 サラリーマンの気が済んだのかその場を立ち去る。


 走って戻ってくると同時にその勢いのまま顔面パンチを繰り出してきた。


 俺の右頬にクリーンヒットし意識が飛びかける。


 そこから互いに自我を失い周りの目も気にせず罵り合い殴り合いまでに発展していたが周りの人間は見て見ぬふりをするだけだ。


 殴り合いの喧嘩も突如として終わる。


 ユウトの全力の一撃がトドメとなり俺は吹き飛ばされる。


 場所が悪かった。吹き飛んだ先は階段だった。


 一段落ちるたびに痛みが蓄積されていくのがわかる。


 俺は階段を全身で駆け降りる受け身など取れず一番下まで止まることはなかった。


 頭からは血が流れ全身の骨が折れているのがわかる。


 頭を強く打ってしまったようで意識が遠のいていく中、階段を見上げると心配そうにユウトがこちらを見ている。

 

 「あぁもうダメかも」


  意識がなくなる直前、視界の端で後光がさしている翼の生えた天使がこちらを見ている気がした。


 


 


 

 

 

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つまらない部分も教えて欲しいです。成長期の糧にして頑張ります。

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