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転生したら命を狙われたので最弱スキル「創作」を使って抗おうと思います  作者: かつどんの端っこ
第一章:転生、グレンの誕生
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7.いざガスパロへ

 「グレン様、どうかされましたか?」


「いや、なんでもない。独り言を言っていただけだ。」


あぶないあぶない。ロザリアにスパイがいるなんて言われたから、驚いてつい言葉に出してしまった。


ロザリアに間違えは殆どない。だからこの7人の中にスパイがいるのは本当だろう。俺はハンナに”仕事ができる女だ”と言ったことを後悔した。あの出来損ないめ・・・。めんどくさいことになってしまったじゃないか。どうしてくれるんだ。


「お前ら7人は全員合格。これからghostのいち員として働いてもらう。」


スパイをあえて残すのもそれはそれで良いだろう。え、なぜわざと残すんだ、だって?スパイがいるほうが格好よさが際立つんだよ。そもそも、俺はミハエル協会を倒そうとか思ってもいなかった。だが、ハンナに嘘をついてしまったからには、倒すために行動しなければいけない。仕方なくやっているだけなのだ。俺はもともと格好よさを求めていただけなので、ミハエル協会があるガスパロへ行くからには、格子よく登場したいのだ。


俺には計画がある。ミハエル協会があるところへいき、その時正体を表したスパイとミハエル協会のボスに苦戦している6人とハンナの前に”闇を狩るもの”として現れる・・・。完璧だ。


「ボーっとしていますけどどうされたんですか。」


俺ははっとして、正面を見るとみんなが俺に視線を向けてじっとみていた。考え事をしていたから、忘れていた。


「みな各々名前があると思うが、本当の呼ぶのは面倒だから、仮の名前をこちらでつけさせてもらう。」


「はい。」


「まず、そこの真面目そうなやつ。お前は一号だ。そこの気が強そうなやつ、お前は二号。で、そこのやんちゃそうなやつ。お前は三号だ。」


「わかりました。グレン様。」


俺が名前を決めると、3人は口を揃えてそういった。


「そして、そこのおっとりしてるやつ。お前は四号。んで、そこの優しそうなやつ。お前は五号。そこの暗いやつ、お前は6号。名前呼ばれずに残ったやつ。お前は七号で。」


「わかりました。グレン様。」


「では、お前らの初任務だ。ここから遠く離れたガスパロという街にミハエル協会の関係者がいるらしい。明日そこに行こうと思うんだが、お前らにはミハエル協会の関係者がいる場所を見つけてもらいたい。余裕があれば、そいつを倒すんだ。」


「承知致しました。」


(ロザリア、ガスパロへの行き方は?)


≪地図を見せます。≫


地図によるとどうやらガスパロへの行き方は電車しかないらしい。みんなには電車で行ってもらって、俺は空を飛んでいくか・・・。


「グレン様は一緒に行かないのですか。」


一号は少し不安そうな顔で聞いてきた。


「私は用事があるからあとから来る予定だ。大丈夫、関係者を見つけるだけでいいんだ。もし戦闘になったとしても、相手はさほど強くはない。」


「わかりました・・・。」


一号はまだ不安そうだったが覚悟はできたようだ。


「明日、日が沈んだあと任務を開始する。くれぐれも慎重にな。」


「はっ!」


明日から計画が始まる。スパイに妨害されないように気をつけなければならない。だが俺はだいたい誰がスパイなのか見当がついていた。


ロザリアは”このなかにスパイが1人いる”と言っていたがあれは間違えだ。


俺はスパイをあぶり出すため入念に準備をした。




<うまく行っているか、リーシャ。>


「はい順調です。むこうも我々の正体には気づいていないようです。」


<その調子で頑張るんだ。頼むぞ。>


「承知致しました。」


そういって、電話は切れた。ふふっ、あいつは私の手で殺す。全ては私のため。そしてベルナルド様のために・・・。


不吉な夜だ。





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