表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら命を狙われたので最弱スキル「創作」を使って抗おうと思います  作者: かつどんの端っこ
第一章:転生、グレンの誕生
4/22

4.影の部分

5話目は11月9日午前8時に投稿します。

 

「もうあれから一年か・・・」

俺は協会に行ってスキルを授かった日を思い出す。


「あの頃はまだ希望があったのになあ。」


1年の月日がたった。色々なことがあった。あの日からクロムに武術を教えてもらい始めた。マリアにも魔法を教わっている。そのお陰で多くの補助スキルを獲得した。しかし、どんなに頑張っても「創作」の本当の能力を見つけることはできなかった。


俺は支度を済ませて庭へ向かった。


「おいグレン!今日の訓練を始めるぞ。」


「はい。父上。」


こうしてクロムとの訓練が始まり、それが終わると、マリアとの座学が行われる。朝は武術、夜は魔法といった感じである。正直とてもきつい。武術はいつになってもうまくならないし、魔法に関しては意味がわからない。正直つまらない生活をしていた。


だが、そんな俺に転機が訪れた。


ある日俺はいつも通り訓練が終わって休憩していた。そして、なぜか知らないがふとひらめいたのだ。


「あれ、”創作”ってステータスとかスキルをいじることができるスキルなんじゃないのか?どうして今まで気づかなかったんだろう。試しに今やってみるか。」


「ステータスオープン。スキル”創作”を発動!」


普段なら何も起こらずに終わるのだが、今回は違った。なんとステータスの数字の部分を変えることができたのだ。1年かけてようやくこのスキルの能力を知ることができた。というかこのスキル、最強なのでは・・・。

とりあえずステータスの値はすべて∞にしておいた。もう俺が倒せない敵はいないだろう。スキルに関してはいじることができるのではなく、自分で新しいものをつくることができるようになっていた。なので自分で考えたスキルを大量に追加しておいた。


そして俺は自分が最強になったことが嬉しすぎてつい好奇心が湧いてしまった。


俺はその日の夜こっそり家を抜け出して、ガルマリーニの隣町、カスタルドに行った。噂では夜のカスタルドは盗賊などがはびこっていると聞いた。俺の腕試しにはちょうど良い。


俺は路地裏の物陰に隠れて、盗賊がやってくるのを待った。しばらくすると10名ほどの盗賊の集団がやってきた。その集団の中には親分らしき人も混じっていた。どうせ登場するならかっこよく出ていきたい。


(なあロザリア。どんなセリフで登場したらかっこいいと思う?)


≪私は、闇を狩りしもの。俺を見たものは生きて帰ってこれないだろう。はどうでしょうか。≫


「それはいい。ぜひ使わせてもらうよ。」


俺は早速物陰から出て、盗賊の前に現れた。


「あ、誰だおめえ。こんな時間にうろついてると盗賊に殺されちまうぞ。まあ、もう遅いかもしれないがな、がはははは!。」


「私は闇を狩りしもの。俺を見たものは生きて帰ってこれないだろう。」


「あ?舐めた口聞いてんじゃねえぞ。お前らやっちまえ!」


そう親分らしき人が言うと、10人ぐらいの盗賊が一気に襲いかかってきた。俺は盗賊のケリを華麗に避け、持っていたナイフでお腹のあたりを突き刺した。


正直話にならなかった。どいつもこいつも雑魚すぎる。今の俺のレベルだとこの街を破壊することは容易だろう。気がつくと親分はいなくなっていた。全く卑怯な奴め。そしてふと下を見ると一人の少女が怯えながら俺を見つめていた。


「お願いですお兄さん。何でもしますから許してください。」


少女はそう言うと泣き出してしまった。殺意はなかったので、俺はバレないように鑑定を使った。


(この少女なかなか強いな。どうしよう。このまま生かしておいてもなあ、でも殺意がないのに殺すのは流石にかわいそうだ・・・)


そのとき、とてもいい考えが浮かんだ。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ