13.覚悟
「俺のステータスを下げたからって俺を倒せると思わないほうが良いぞ。」
「お前はステータスを少ししか下げられていないと勘違いをしているようだな。あまり舐めないことだ。」
「お前のステータスが低すぎて、俺のステータスが下がっても余裕で勝てるさ。」
「なんだとぉ!もういい、これでお前は終わりだ。スキル、人間排除を発動!」
ベルナルドは俺の発言に対して怒り、ものすごい形相でそう言い放った。
「なに!?」
すると、いきなり俺の目の前でいきなり爆発したのだ。
「やったか!…なんだと。俺の渾身の一撃が…。」
ふぅ。危なかった。予め鉄壁を詠唱しておいてよかった。
「さっきも言ったであろう。俺をあまり侮るでないぞ。」
「くっ、小癪な!こうなったら…。スキル、プラズマボールを発動!」
そう言ってベルナルドはハンナ達に向かって沢山のプラズマボールを放った。
「ちっ。卑怯なことをしてきやがる。面倒くさい男だ。」
「来ないで!スキル、ミラーカバーを発動!」
どうやら助ける必要がなかったようだ。
「ちっ。跳ね返された。」
「お前、さんざん俺の部下たちを見下していたが、俺の部下のほうがお前より強いぞ。」
「生意気なことばかりいいやがって…!スキル、ブラックホールを発動!終わりだ!」
「それはどうかな。スキル、自己強化Ⅹを発動!」
「なんだと…。俺の全力が、指一本で止められるだと…。」
え、正直こいつ…弱くね?ステータスが下がったとはいえ、指一本で止めることができる技を打ってくるなんて考えられない。もしかすると
、こいつは本当に弱いのでは?そう思ってしまうほどだった。
「今度は俺の方からいくぞ。スキル、ラーヴァオーシャンを発動。」
(こんなところで負けてたまるか。もし俺が死んでしまったという情報が に入ったら、あのお方は悲しむに違いない。何としてでも避けなければならん。)
「スキル、テレポートを発動。」
瞬く間に白い光がショッピングモール内を覆い、その直後大きな音がした。すごい威力だ。
「ちっ、逃げ足だけは速いな。ラーヴァオーシャンの発動まで3秒ほどしかなかったというのに。」
ベルナルドは、組の長に訃報が入ることを危惧していた。ベルナルドの技では到底グレンに勝つことが出来ないので、上手く逃げる策を実行していたのだ。
<<おそらく、彼はショッピングモールを出て駅の方に向かったと考えられます。>>
(報告ありがとう、ロザリア。俺達も早くこの場から離れないといけないな。)
まずい…。あいつはまたなにか卑怯なことをするつもりだ。時刻は深夜の午前2時。普通であればまだ起きるような時間てまはないが、あの駅の近くは違う。あそこは繁華街になっているため、深夜でも結構な人数いるのだ。このままでは、一般市民にも被害が及んでしまう。なんとかしなければ。
俺達は先を急いだ。
___「はっはっはっ…。今日は散々な一日だ。でも俺は今日で終わり。最期の日が襲われる日だなんて…。祝われなくても良いから、普通に過ごしたかった…。」
ベルナルドは悲しいという溢れそうだった。胸が詰まりそうだった。そう、ベルナルドは覚悟をしたのだ。あの方を守るために、自身を犠牲にしてグレンに立ち向かおうとしているのである。
「今日は最悪の日だがこれから最高の日に変えるのだ。」
少しつかえながらも彼は自信げに言い放った。




