第5回 「ママ」
◆第5回
ハナヲ 「うちは【やみきハナヲ】だっちゃよ!」
かんなぎ「どーもです。いつも、ヤル気まんまんの【かんなぎリン】です」
ハナヲ 「香坂氏がね、楽しくなってんだって」
かんなぎ「大先生が? へー。それは良かったですね」
ハナヲ 「わたしらにも感謝してるって」
かんなぎ「はぁ……。またギャラネタに持ってくる気ですかー。正直食傷気味ですが」
ハナヲ 「アホーッ! ちゃうよっ! わたしはカンドーしてんねん。はっきしゆって当コーナーはスタートダッシュで既にエンスト状態や。訪問者も無い。点も入らん。……でもな、何は無くても【わたしらの活躍の場】を再び与える事がすっごく良かった、すっごく嬉しいって、先生ゆってたんよ! 目と鼻から涙流しながらね」
かんなぎ「鼻から出てるのは鼻水だと思いますが……。……へー、それは冒頭から感動的な事ですね。だからですかぁ、いつになくハナヲセンパイがヤル気を出してるなぁって」
ハナヲ 「さあさ。何でもお題いっとくれ! バンバン答えるでェ!」
かんなぎ「それでは質問ですが、前にも出たんですが、『ハナヲさんはどうして関西弁なんですか? 関西弁の主人公はちょっと地味だし華が無いと思います』ってのと、もうひとつ、『関西弁って言ってるクセにどうして冒頭のあいさつは~だっちゃなんですか? パクリですか?』ってのが来てますが?」
ハナヲ 「関西弁は生まれつき……や無いけど、しゃーないやん? 冒頭のあいさつ? は、インパクトがあるかなって……。でも分かった、次回からは堂々と関西弁であいさつします!」
かんなぎ「ちょっと練習してみてくださいよ?」
ハナヲ 「――えーと、まいどーっ! わたし【やみきハナヲ】ゆいます! よろしゅー!」
かんなぎ「やっぱ変えなくていいです」
ハナヲ 「なっ?!」
かんなぎ「さて、今日のお題は」
ハナヲ 「お、終わりなん? 今ので話題ひとつ終了なん?」
かんなぎ「……ふう。せっかく人が傷の広がりを防いであげようってしてるのに……。バカなセンパイなんだから。まぁそんなトコロが好きなんですが」
ハナヲ 「お題、何でしょうか!」
かんなぎ「今回からシリーズ化して断続的に行いたいんですが」
ハナヲ 「ですが?」
かんなぎ「ハナヲセンパイの幼少期から転生前、つまりオジサンを卒業するまでの半生を辿って行きたいと思っています」
ハナヲ 「……いーけどさ」
かんなぎ「?」
ハナヲ 「誰得?」
かんなぎ「それを言っちゃったらこのコーナー自体、誰得なんですかっ。そもそも企画が出た時点で売り上げ、視聴率、度外視だったじゃないですかっ」
ハナヲ 「ごめんごめん。キレキャラやらしてゴメン。それはわたしの役やったね」
かんなぎ「台本に無い事言わないでくださいッ。てか、たまには台本通りに進行してくださいッ」
ハナヲ 「わたし老眼で文字見えんのよな」
かんなぎ「それは中年時代に都合よく使ってた手じゃないですかッ。今は通用しませんよ!」
ハナヲ 「最近の人はこれやから……」
かんなぎ「あーイラッとする。イラッとするぅ」
ハナヲ 「で、お題だよね?」
かんなぎ「キーッ。あーまーそーですよ!」
ハナヲ 「幼少期、ねぇ……。近所にさ、おっきなワンちゃんがいたんや。その家の前通るの、怖くってさぁ。犬って子供見たら吠えるよね」
かんなぎ「じゃあ、通らなきゃいーじゃないですか」
ハナヲ 「でもさー、市場に行くときにママに手を引かれてそこを通んなきゃアカンやん?」
かんなぎ「ち、ち、ちょっと待ってください。……市場? ……ママ?」
ハナヲ 「うっさいなぁ。子供のときやねんやろ? そんときはそれをそー呼んでたの!」
かんなぎ「スーパーでなく、市場? お母さんでなく、ママ?」
ハナヲ 「うっさい、うっさい。もーしゃべらんよ!」
かんなぎ「あーいやー、もう充分です。既に大きな収穫を頂きました。もう満腹です」
ハナヲ 「はー、ヨカッタデスネ。じゃ今日はもう帰ります」
かんなぎ「うっうーん。リンちゃん今日もまーたまたひとつ、お利口になっちゃったものなー」
ハナヲ 「次回もまた、会うっちゃ!」
かんなぎ「……水曜日って言わなくなりましたね」
近所のワンコに怯えるハナヲ(3)