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第零話



ぬるい風に木々がざわめく。


疲れ果て、乳酸が溜まった足に鞭打ち動かし続ける。


ガサガサと茂みをかき分ける。


手足には小さな擦り傷と、草か虫によるかぶれが出来ている。


それでもかまわず走り続ける。


後ろから迫り来る男たち。


息が切れ、目眩がしてくる。


(足を止めるな、逃げろ、逃げろ……)







気が付くと、暗くじめじめとした場所にうずくまっていた。


恐らく捕まってしまったのだろう。


私以外にも何人か生気のない顔をした人々が、同じように縛られて転がされている。



(ごめんマナちゃん。お姉ちゃん、もう無理かも。まだ何もしてないのに……)



心の中で妹に謝る。


返事は、やはりない。



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