天下人の軍師にして、心胆をサムからしめた漢
架空戦記で天下を取る夢が見たい。
そんな漢の物語を紡ぎたくなりました。
皆様、ご笑納頂ければ幸いです。
時は未来、ところは戦国。
魑魅魍魎跋扈し、群雄野党割拠して、世は麻のごとく乱れ、民草は弥勒菩薩の顕現を渇望していた。
時に3862年、西暦は廃れ、ヤマト暦元号安祈四年8月2日。
今は一国の概念が無く、スメラミコトが宗教的な概念を奉じながら、神々に守られた国土を守り、国主、地方の有力者が領民の安全、安心、幸福を願い、守っている時代。
ここに、杜佐の國、香り立つ長者の治める土地に一人の赤子が産まれた。
彼の父親は政略結婚で、隣領の有力者で有り、この杜佐の國の代官、永曽我部成親の子にして、嫡男源親の同母弟。(正室の次男)
後継の無い香曽我部家に無理やり後継として送り込まれた。
なあに、隣国ゆえ、幾世代に渡り領民や重臣は血の交流を行い、価値観は共有している 。 ただ、お互いの利益に敏感なだけだ。
他領の侵略があれば、葛藤を乗り越え互いの後詰に参陣する気概があり、事実ここ200年は運命共同体の様な有様である。
美丈夫の婿養子に、至宝の姫君、今の例えなら洋風の美貌で長谷川潤の様な目鼻立ちがハッキリした女性から産まれた若君に、領民が熱狂しない筈がない。
誰も彼も、幼い若君に自分の未来、幸福を重ね合わさずにはいられなかった。
ときに安祈四年8月2日のある晴れた空の下、天下人の創業を支え、主人を震え上がらせ、天下にその名を轟かせる天才軍師の物語が今始まる。
構想を練り直し、軍師列伝に引き継ぎます。
宜しければ、そちらを読んで頂ければ幸いです。