考える人 穴は開いているか
応援していただいたのでちょっと更新します。
一話五分で読める感じでちまちま書かせてもらいます。
しかしあれが父親だと頼もしいけど逆らえませんね。
サブタイガンダムなので、単行本立ち読みして変えるかも? 考える人はただの直球
「去勢されてる……だと」
おお、なんという事だ。
己と、嬉しい時も、悲しい時も、淋しい時(死ぬかと思った)も、共に居てくれた相棒が不在。
あまりの衝撃に我を忘れた。
冷たい怒りに脳を支配される。
誰の仕業か知らぬが命が要らぬらしい。
だが、放尿はせねばならぬ。
だが、どうやって?。
いや、出るのかそもそも。
腹は痛い。出さねばならぬ。
ええい、ままよ!!
ショワー。
女児の様に座ってした。
勝負に生きる者の経験がそうしろと言った。
ふむ。穴は開いてるらしい。
良くはないが良かったか。
チョロチョロ~~
ふむ。相棒があれば滴をキレるのだが、どうしたものか。
熊が走るような足音が聞こえる。
扉が開いた。物理的にだ。
「大丈夫かユリナ!?」
慌てた熊が手水の扉を開き入ってきた。
「でてけー!?」
己は女児のような悲鳴を上げ手近な花瓶を熊に叩きつけた。
フジは慌てて出ていった。
なんだ今のは。いや、ヤツは確か悪鬼のフジ!!
なぜ此処に。己の命を取りに来たのか。油断したッ!!。
不味い、睡眠中、風呂、おなごを抱いている時、まして手水の中など隙だらけではないかッ!!。ましてこの狭い中では奴の攻撃を避けられぬッ!!。
扉をノックされる。
「ごめんなさい私が悪かったユリナ。身体は大事ないかい?」
「大丈夫よ、パパ」
……パパ? いやまていつ己が奴の娘になった? 私、ユリナはパパの娘であろう?。
…………?
待て。何か変だ。何かがおかしい。
自然すぎてあるいは知らなさすぎて違和に気付かない。
扉の外にいるのは誰だ。
「解った。じゃあママにもお前が起きた事を伝えよう」気配が去った。
パパだ。ではパパの娘である私は誰だ。
ユリナだ/修羅王だ
此処だ。違和感は。
私は/己は
誰だ。
コンコン
自問自答の時間が流れる。
コンコンコンコンコンコン
手水の小さな空間は考え事には向いているかも知れぬ。
しばし自失していると扉を叩く音がする。
「ユリナまだかい? お父さんそろそろげ、限界、限界、開いちゃう、新しい扉ひらいちゃう!?」
あ、こりゃ、イカン。
そういえばさっきからノックのような音がしてたような気がする。
とりあえず無害な相手のようだ。
お父さんを汚父さんにするのは忍びない。
直ぐに出る事にした。
幸いにして父は面目を保ったと言っておこう。
母親まだ決めてないのです。
素直にユリ○か、おもろげなのTSするかで迷ってます。
では夜の部に帰ります(まて)。