少年
この物語は全て創作であり、モデルはありません。
『泊まってく?』
明は何でも無いように織子を誘う。
何度も来た明の小洒落たれた高級マンション。
明の不思議なところだが、恋人がいても、織子を当たり前のように部屋に誘う。
何時もの、空いてる部屋に泊まっていけと言う。
何もしない。
客間に織子を泊まらせるだけ。酔った時にリビングで2人で寝てしまった事はあるが....
明は良く、織子に味噌汁や卵焼きを作ってくれるようねだった。
朝は当たり前のように、2人分の朝ご飯を作って食べる。
そのままダラダラして映画を観に行く事もあるし、明の買い物に付き合ってと言うこともある。
そう、2人が恋仲になって8年と書いた。
それは明が織子を連れ歩くようになった年数で、2人がいわゆる
男女になったのはここ2年の事。
実に6年間、友達以上恋人未満の関係を続けて来た。
まともな神経を持っている、明の恋人候補達は、深く付き合うほどに、織子の存在に傷つき出す。
勿論、明とてデートやホテルに織子を同伴させる訳では無い。
しかし、何気ないふっとした会話、明がくれたプレゼントに他の女のセンスを感じた時、女達はみな絶望の淵に落ちた。
中には昔の由美のように、明にキレて、織子と自分をどっちかに選べと吠える勇ましい女もいた。
一番の修羅場....
マンションの管理人に取り入って、明の部屋入り、明と織子を待ち受けていた女のヒステリーは凄かった。
しかし、明は、織子と身体の関係がある訳ではないので、織子とは友達なのだ!っと強気に対応した。
織子にしても、明の恋人が出来るたびにトバッチリを喰らい、結構な迷惑だった。
いや、それも真実とは言えまい....
明と織子は確かに寝ては居なかった。
しかし、長い年数の付き合いの中で、キスはしょっちゅうしていたし、並んで寝るのなんて日常茶飯事だった。
賢い女達は、そんな2人の異常な雰囲気を察知し、自分だけを愛して大切にしてくれる男を求めて明から、逃げ出した。
そう、恋人がいても、友達以上の女をはべらしておく残酷な少年の明から、離れられなかったのは、正に織子だけだったのだ。
そして、そう言う意味においては、明の女を見る目は正しかった。
明がどんなに深入りした女が出来ても、明のマンションで鉢合わせして髪の毛を女に引っ張られても、スベタ‼️と罵らても、織子は明から離れて行かなかった。
いや、離れられなかったのだ。デブスの織子にキスして優しくしてくれるのは、織子の周りでで明だけだったから....
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どうやら精神年齢の低そうな明。利口な女は直ぐに正体がわかりますが、他の男に縁の無い織子は優しい明から離れられません....