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長い指  作者: naomitiara-tica
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この物語は全て創作です。モデルはありません。

織子の婚約者と言うか、結婚を約束した男、明が自殺したのは織子が33歳の時だった。



亡くなった時、明は35歳。今の時代の走りのウェブサイトの会社を立ち上げ、親会社から独立したのだ。



織子は明の会社の契約社員、恋仲になってから8年。周りで2人の噂を知らない者などいなかった。



その2人がなぜ今まで結婚しなかったのか?



明が独立を望んでいた事が一番大きいが、もう一つの理由は明がモテすぎた事だろうか?



明には昔、四歳年下の美人で可憐な大学生の恋人がいた。出張先にも同行、海外旅行、ドライブ、お似合いの2人だった。



しかし、周りが2人を羨んでいるうちに彼女はあっさり明を振って金持ちの跡取りと結婚し、今や美しい人妻になってしまった。



その彼女に振られた時の明の落ち込みはひどかった。



さすがに仕事はしていたが、毎日のように夜の街をさまよい、呑んだくれて病んでいた。



そんな時、会社の飲み会があり、明の隣に座っていた織子が、ふらふらに酔った明をタクシーに乗せて送って行ってから、明は織子に色々な事を話して来るようになった。



織子は、はっきり言って不細工の部類の女だった。ひどい言葉で言うと、デブス。



しかし、いつも面倒見が良くてどんな仕事もテキパキやったので重宝がられ、周りにいつも友達や仲間は何と無くいた。



しかし、男も女も、織子を大切にしてるわけでもなく、便利だし、付き合いが良くて明るいので仲間にしとくのだった。



そんな中で、明だけが織子を1人の女性として扱ってくれた。



明は織子といると、素の自分でいられると良く言っていた。構えなくて良いと。



織子も会社のイケメンスーパースターの明が女として自分を見てないから楽で居られるのだぐらいは百も承知してたので、普通に仲良くしていた。



織子は過去から今まで、男を影から見守った事しか無いので、明が自分を女の子扱いしなくても全く平気だった。



織子こそ、自然に普通の態度で、明とふざけたり、会社の仲間達とスキーやボードに行ったり、誕生会と称して大酔っぱになったり....楽しく遊んでいた。



そして、織子は一緒に過ごせば過ごすほど、明と離れられなくなっていった。



明が好きな女が出来た時の、相談相手はいつも織子だった。彼女のプレゼント選びまで付き合った。



そして明と親しくなり始めた女達が最初の壁に当たるのが、織子の存在だった。



明は恋人と言う人種が出来ても、絶対に織子を手離そうとしなかったからだ。

明といつも一緒にいる織子。明も恋人が居ても、織子を離しません。どう言うつもり?

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