表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

街の話

どうも、ナハァトも申します。


思い付きで書いた話になります。メインで更新してるのは別の作品ですので、こちらは月に2つ、3つくらいの話が書けたらなぁと思っております。よければお付き合い下さいませ!!

どこの国にも属していないにもかかわらず、世界で最も発展している円形の街「アースタウン」。この街は6つの区画で構成されている。中立の街ではあるが様々な国の貴族が住まう貴族区、様々な研究が成されている研究区、多種多様なギルドや商店が並んでいる商業区、世界中の娯楽が集まっていると言われる歓楽区、貴族ではない人々が住まう居住区、最後にはみ出し者達が居る再開発予定区があり、この街がここまで発展しているのには理由がある。それがこの街の中心に存在している世界最大最長最深のダンジョン「アース」。このダンジョンの広さはどこまで続いているのかもわからず、最下層がどれ程なのかもわかっていないのにも関わらず、それでも「アース」に挑む冒険者は後を経たなかった。何故ならまさに一攫千金を狙える場所だからであり、様々な国が自国に抱えている冒険者を送り出しては、新しい冒険者を囲み送り出すという事を繰り返しており、国家間の競争を促している。そして、ダンジョン内の新しい場所を見つけるだけでも褒賞金が出る上に取れる魔石は質も良く、高額で買い取って貰える物も多い上に、それを狙って研究者が集まり様々な技術が開発されていき、冒険者達や研究者達を支援するために大金持ちの貴族や商人達が集まり、更に発展し、冒険者ギルドや商人ギルド等、様々な設備も完備されていった結果、今最も発展している街へと成ったのだ。


だが、「アース」はダンジョンである以上、危険が伴う場所でもある。「アース」入り口は冒険者ギルドによってダンジョンから魔物が街に侵入して来ないよう厳重に警固されており、また「アース」は世界中に存在している魔物が出現すると言われており、中に入っていく冒険者は常に危険が伴う場所である。ある者は魔物に襲われそのまま帰らぬ人となり、ある者は罠に陥りその命を失い、ある者は途中で食糧が無くなり最長ダンジョン内で迷いそのまま朽ち果てていき、ある者は同じ冒険者に殺される等、多くの冒険者が死んでいった。その余りの死亡率の高さ故に、冒険者ギルドと研究者達によって作り出されたのが魔導具の通信機である。これは1つの魔石を2つに割り、専用の器具を各々に取り付ける事で互いに連絡を取り合う事が出来るようになるという。この通信機の登場によりダンジョン内の状況確認等がスムーズに行われるようになった事で死亡率はぐっと下がり、探索は更に進むようになった。そして、この通信機開発の後に誕生した職業によって更に冒険者達の死亡率は劇的に下がったらしい。


その職業が「運び屋」である。


運び屋とはその名の通り人から人へ物を運ぶ事を仕事にしている者達を表している。だがここアースタウンでは最も危険な仕事の1つでもある。何故なら依頼を受け、運びに行く場所がダンジョン内に居る冒険者達に届けに行くからだ。通信機で連絡を取りながらある程度場所の辺りを付け、冒険者達に食糧や水、替えの武器防具、回復薬や脱出のための転送石等、様々な物資を届けに行くのだが、ダンジョン内という事は当然罠や魔物に遭遇する。それらをくぐり抜け届けに行く事から最も危険な仕事と言われているのだ。また、ほとんどの運び屋は冒険者と同じように国お抱えの者達であり、同じ国に属する冒険者へと物資を運んでいるのだが、ダンジョン探索が国同士の競争である以上、中に入れば他の国の冒険者にも狙われやすい事も危険な部分の一因になっている。そのため、大抵運び屋達は護衛を雇うか、同じ国に抱えられている者同士でダンジョンへと入っていくのだが、中にはどこの国にも属さず、フリーで活動している者も居た。


その内の1人は自称「最速の運び屋」と名乗っている若い運び屋。深く濃い青色の髪と目を持ち、顔立ちははそこそこ、上下黒のレザーウェアで身を包んでいる男。レザーウェアには黒く塗り潰したナイフや暗器を至る所に隠し持っている。


現在昼の2時頃、その男はアースタウン商業区メインストリートの中程にある酒場「天国の扉」のカウンター席端で1杯の安い酒をちびちびと長時間かけて飲んでいた。テーブルに突っ伏しているかと思えば、気怠そうに口でコップをハミハミと噛み、そのまま持ち上げて少しずつ飲んでいる。この男はある物を買うために節約をしている状態であり、端的に言えば今現在貧乏である。


そんな男の元にこの店のウェイトレスの1人が近付いくと、男はバッと顔を上げ声を掛けるーーー

今日中に後2つ話を投稿して1つの話が終わります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ