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第一章 聖剣と夢幻  ~両雄激突~

「うにゃぁ~」

酒場で飲んだくれ、酔いつぶれたこの男。

あげくウェイターの女性にセクハラをするこの男、本来は相当な手練れなのである。

「そんなに飲んでよく大丈夫だよね・・・・」

「たんねーっつーのっっ!もっと持って来い!」

「この辺でやめなって。明日からは仕事続きだしさぁ」

いい加減にやめさせないとアル中で死ぬか、セクハラで衛視のお世話になりかねない。

「ハイドはこんなんでたりんのかぁ!あぁ!」

足りてるよ。そう心の中で突っ込みつつ、無理やりやめさせる。

「ほらほら。いくよ。アラン」

半ば無理やり方に乗せ、引きずるように店から担ぎ出す。

勘定はもちろん自腹である。(泣)

仕事仲間、もとい傭兵仲間たちと合流すべく準備はしてある。

この先の荒野。その中ほどに野営地がある。そこだ。

徒歩で行くとなると4時間弱。本来ならば、馬で向かうところだが、相棒がこの状態では到底無理だ。

無理やり乗せればできなくもないが、愚痴られるのが目に見えている。

仕方なく徒歩で赴くこと2時間。

盗賊に襲われている女性を見つけた。

しかもこれがまた目を見張るほどの美人である。

空色の髪に映える整った顔、体も程よい肉付きで、鍛えられているのがよくわかる。

そこで駆け出したのは、俺じゃなくて、アランだった。

酒と女には目がないアラン、美人を見かけたら放っておくはずがない。

単騎で突撃、次々と打ち取っていく。

怒号が悲鳴に変わり、悲鳴が命乞いの声に変わっていった。

ただし、アランの服や剣に付着している血糊の量が少し少なめに見えた。

その代り女性の持つきらびやかな長剣が赤く染まっていた。

「ありがとう。助かったわ。」

礼を言ってくる女性に酔ったアランはうなずきやってはいけないことをしてしまった。

ムズン。

無造作に手を伸ばし、女性の胸をもんでしまったのだ。

しばしの沈黙。見る見るうちに顔を朱に染めた女性は、剣を一閃。距離をとる。

中段に構え殺気を放つ。

「あなた!なにものっ」

そこでやっと酔いが解けたのか我に帰るアラン。

「あ。ああ、すまない。酔っていたのでつい、な。」

「酔っていたら人の胸揉んでもいいというのかぁっ!」

いきなり突っ込んできて一閃。

危なげなくかわすアラン。

仲裁に入る間もなく、アランも抜刀。

「思い出したぜ。あんたが聖剣の七聖姫、星剣の空姫ペガセリア・アリス」

「私も思い出したは。見覚えがあったのもうなずける。夢幻の剣聖さん」

一触即発の雰囲気。やはりすぐに剣を打ち合い始めた。

「〈夢幻の剣牢〉」

夢幻の剣聖たるアランの真骨頂、夢幻の剣牢。

絶えることのない剣撃が敵を襲うのだ。

その剣技が敵を牢屋のように囲い込み八つ裂きにする奥義。

だが、甘かった。滑るように移動。回避されたのだ。

どちらも一歩も引かぬ戦闘に突如終止符が打たれた。

アランの剣が、激しい戦闘に耐え切れず折れたのだ。

「・・・。俺の負けだ。首をはねな。」

「……。ふふ。うふふ。気に入ったわ。面白いわね。今回は不問にしてあげましょう。噂どうり腕が立つのね。どう?私の騎士団に来ない?」

彼の運命を変える一言が紡がれる。

    

 

次話に続く…………。

いやはや、書いてみると意外と難しいですね。

どうもKAIRI です。

今回は、運命の出会いですね。

とはいえ主人公ことアラン、いきなり女性の胸を揉むとは何事か。

すいませんね。うちの子が、不祥事を……。(笑)

ともあれ読者の皆さんはこれからも御ひいき下さいな。

以上KAIRIでした。

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