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ep.2

お久しぶりです。

もう最近しんどすぎてまったく更新できてませんでした。

すみませんです。



さて、


朝っぱらから女の子をチンピラから助ける、っていうどこぞの主人公も真っ青なヒーローライフを送った俺とはいうと。





「ちょっと待て、落ち着け俺。


冷静になって周りを見ろ。ここは・・・」





一体どこだ。






絶賛迷子中であった。







あれから10分ほど歩いてたどり着いたここは、


『日本魔法学園 東京第一学園』


俺の転校先で、今日からお世話になる学校である。




『日本魔法学園』


魔法が俺たち人間の生活の中に組み込まれて長い時が流れた。


世界中で、所謂「魔法使い」という存在が活躍の場を広げている。


災害救助、魔法を用いたスポーツ、エンターテイメント・・・


他にも「魔法使い」には「義務」となる仕事があるのだが、これはここでは省略させてもらおう。


話すと長くなるからな。



・・・決してめんどくさいとかではないぞ。




まぁ、ばっさりいうならこの『日本魔法学園』っていうのは「魔法使い」、現代では「魔法師」っていうんだが、それの育成機関ってこと。


人類すべてが魔法を扱えるわけではない。


生まれ持った「魔力」というのがなければ、魔法を使うどころか発動させることはできないからだ。


「魔力」の有無というのは、出生のときに分かるわけで、そこで「魔力アリ」と認定されていれば、ここに入る資格を持っているとなっている。


その時魔力を持って生まれてくる数も、一般人に比べればごく少数。


よって「魔法師」という存在も希少であるのだ。


長くなったが、俺は一応魔力を持っているので、今日からここでお世話になるってわけ。






「と、学園についたらまず学園長のとこ行けって言われてたな。」


んじゃ、さっそく行きますか。








意気揚々と歩き出して早15分がたつ。


そして冒頭にもどるわけだが・・・。




「まじかよ、この学園広すぎだろ。


前の学園の軽く3倍はあるぞ。」




なんといっても広い、校舎はでかい、道は多いでもうここがどこだかさっぱりだ。




「んー、案内板とか地図とかも探したけどないしなー。


はてさて、どうしたもんか。」




うーん、と首をひねりながら歩いていると広場みたいなとこに出た。


広場の奥には大きな樹もある。



「へぇー、こんなとこもあるんだな。


学園にはいったらあそこの樹の下で優雅に昼寝でもしたいもんだ。」



と広場をみて感心していると、樹の下に人影が見える。




「お、ちょうどいい。あの人に道を聞こう。」







「あら?おはようございます。


服装を見るからに学園の生徒ではないみたいですが、どうかなさったんですか?」




声をかけようとしたら先にかけられてしまった。



身長は少し小さめ、150ちょいくらいか?


ふわふわした長めのすごく綺麗な金髪。


んで加えてぱっちりお目目、なおかつ碧眼の美少女。


こんなレベルの美少女なかなかお目にかかれないぞ。



・・・ってそういえばついさっき会ったな。


なんだこの人も天使か。





「??どうしました?」



おっと、ぼーっとしてたみたいだ。



「いや、ちょっと見惚れちゃってて。」


「ふふふ、冗談がお好きなようですね。」



と手を口にあててこれまた上品に笑う。


なんだ女神か。



「冗談ではないんですけどね。そうだ、ちょっと道を聞きたいんですが・・・」


とそれかけてた話を本題に戻す。





「学園長室はこことは真逆ですよ?転校生さん。」



と、すごく楽しそうな笑顔で美少女に場所を教えてもらった俺は、

お礼を言った後10分ぐらいかけて歩いた道を回れ右していた。




「はぁ・・・。まだ歩くのか。


てか、さっきの人綺麗だったなー。」



また会えるといいなー、なんて考えながら教えてもらった場所の校舎の階段をひたすらあがっていった。











「・・・中々おもしろい人でしたね。」


道を聞かれた金髪の美少女は、すごすご道を引き返していた少年の背中を見ながら

小さくつぶやいた。


彼女の目は魔力のおおまかな量を見ることが出来る。


多い魔力を有する人間と、そうでない人間なんてすぐに判別出来る。



「まさかわたくしの目でも見抜けないなんて・・・・。


それくらい小さい魔力ってこと?それとも・・・」



こんなことは初めてだった。見えた魔力の底が見えないのだ。


もしかしたら見えた分だけがあの人の保有魔力だということも大いにあり得る。



でも・・・



と、逆の可能性を考えた美少女は小さく身震いをした。


その可能性が現実となればこの世界に存在する「魔法師」の存在の根底が大きく揺らぎかねない。





「一体何者なのでしょう・・。あの転校生・・・」


「お嬢様、やはりここにおられましたか。


?どうかなさいましたか、少し顔色が・・・」


「大丈夫よ、気にしないで。」



彼女の中には二つの気持ちが渦巻いていた。


一つは得体のしれない力への恐怖。


そしてもう一つは、




「朝日、今学期に転校してくる男がいるわ。


彼についてしらべてちょうだい。」





その恐怖を大きく上回るほどの彼への好奇心であった。








「やっとついたか。」


金髪美少女に道を尋ねてからかれこれ10分。


ようやく目的の場所についた。




「うーん、やっぱクソ真面目に行くべきだよなー。


相手は学園のトップの人だし。」




『魔法学園』のトップ、学園長といえば希少とされている「魔法師」を束ねる人物。


それこそ魔法界では最高に近い強い権力を有している。



「普通の態度とって、即退学クビってなっても嫌だし。


ここは俺のもつ最大限度の礼節を尽くすことにしよう。」




コンコン



「お入り。」


「失礼いたします。」





と、ドアを開けて目に映ったのは、大きい机と数多くの本がある書斎のような部屋で、その奥の社長椅子には老年の女性が座っていた。



そして、その女性、おそらく学園長と目があった瞬間、

さっきまで考えていたセリフを忘れた。


緊張で、ではない。意図的に忘れ去ったのだ。



なんでそうしたかって?


それは・・・






「・・・ここの学園長はアンタだったか。おいぼれ。」


「ひっひっひ。言うようになったねひよっこの小僧が。」








・・・相手が俺の知ってるクソババアだったからだ。




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