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ep.1

お久しぶりです。

レポートとテストに追われてしてとてもとても更新できる状態じゃありませんでした。

一話だけ投稿してその後しないなんて、物書きにも風上にもおけないですね。本当にすみませんでした。

それでは、よろしくお願いします。

Side:???


「やめてください!これから学校なんですっ!!」


「いいじゃんいいじゃん!学校なんかクソつまらない場所行かないでさ!」


「そうそう!俺たちとカラオケとか行ってさ!パーッと盛り上がろうよ!」


「本当にやめてください!」



もう!なんなのよ!なんなのよ!!


なんで朝からこんなことになってるの!?



いつも通りの時間に起きて、身だしなみ整えて、朝ごはん食べて、学校へ行くっていう当たり前にやってたことをしてただけなのに、


どうしてこんな頭の悪そうな人たちに絡まれなくちゃいけないのよ!


「いいじゃんいいじゃん!ね、学校なんてさ!



さっきからこの人同じことしか言ってないじゃない!


仮にもナンパするんだったらもっとマシな言葉を並べなさいよ!!



「とにかくそこをどいてください!」


「いやいや、こんな可愛い子をスルーするなんて男の風上にもおけないっしょ。」


「ほんとそれな!滅多にお目にかかれるレベルじゃねーよ!」


「このチャンスを逃せば男が廃るってもんだって!」




朝からナンパをするのが男のすることなの!?そんなんが男っていうなら廃れてしまえばいいのにっ!!


これだから男っていう生き物は!!

なんでこんな非生産的なことばっかりするの!??



しかも周りの人たちも見てるんだったら何か言ってよ!


って言いたいけど、これが普通なのよね。


面倒ごとには関わりたくいし、見ず知らずの人のために動くのって相当勇気がいることだしね。



「んー??何か考え事してる??」


「いいじゃんいいじゃん!難しいことなんて!さ、いこいこーっ!」



「!?ちょ、ちょっと!放して下さい!」



手を掴まれた!うわー!気色悪い!


もう嫌だ!こうなったらやるしか‥‥!






「あの、俺の連れに何か用ですか?」



と、私がやらかしてしまう前に後ろから声をかけられた。


あれ?この声どこかで‥‥?






Side:???



はぁ‥。憂鬱だ。


なんでこんな朝っぱらから学校なんてあるんだろうな。


外国みたいにさ、昼からでいいのに。

日本人は勤勉だからサボったりしないよ?


しかも、転校初日ってのもさらに拍車をかけて心にダメージを与えるし。



と、キリキリと痛む胃に苛まれながらこれから毎日通うことになる通学路を歩いていた。



「!?ちょ、ちょっと!放して下さい!」



‥‥はぁ、俺の心の平穏はどこへ。



こんな朝っぱらに?転校初日に?女の子が無理やりナンパされてる場面に出くわす?


なんだこの奇跡のエンカウント率。

某スライムもびっくりだろこれ。


てか、相当強引だなぁ。女の子の方もめっちゃ怖がっ‥‥ってオイオイ!この感じは!


あの子まさか!



ちょっと待て待て!

こんな住宅街で発動なんぞしたら、正当防衛といえどやばいことになるぞ!



‥まぁ、あの子も追い詰められてるんだろうなー。そりゃそうだよね。

男2人から一方的に絡まれてるんだもん。




‥仕方ないな。


チラ、と腕時計で時間を確認。

うん、早めに家でてよかった。時間には余裕があるね。







「あの、俺の連れに何か用ですか?」



そう声をかける。この男たちも女の子が男連れってわかったらすぐ諦めるだろ。


‥まぁ、その女の子には彼女のふりをしてもらわないといけないけど。


心の中で謝る。ごめん。




女の子の方を見るとキョトンとした顔をしている。


そりゃそうだ。こんなハタからみたらこんな面倒ごとに誰が首突っ込むかって話だよ。


でも、ここを通りかかったのが俺だから仕方がない。



「あぁ?なんだお前?」


と、急に高圧的になったなこいつら。

典型的なチンピラだな。


「聞こえなかったの?この子、俺の連れだって言ってるの。」


「へぇー、お前がこの子カレシさんかー。」


「でもさ、こんな可愛い子を彼氏がいるからーって理由で諦めれるわけないんだよな。」




‥ふむ。確かにかわいいなこの女の子。


身長は160くらい?

黒髪のロングのストレート。

髪の毛はつやっつやで天使の輪っかが出来てる。

目は大きくて厳しく見えない位に鋭い。

鼻筋も口も小さな顔の中にバランス良く配置されてて。


職業は?

アイドルです。


と言われても100%信じる。


なんだこの人、天使か。



「てか、さっきからこの子とか俺の連れとかさ!名前一度も言ってないけど!

お前、本当にこの女のカレシなのかよ??」



あ、やばいばれちった。

女の子の方もやばいって顔してる。



まぁ、いくらこいつらがばかといえどそんくらい気づくか。




いやまだ騙せるか?


とにかくこの子の名前をでっち上げてあとは合わせてもらおう。


女の子の適応力に期待だ。



「なにいってんの。俺はこの子の彼氏だけど?ね、マイ?」


あれ?なんで俺マイってすらって言えたんだろ?


まぁ、いいか。



「う、、うん!そうだよ!遅いよ!時間まで待ってたのに全然来ないし!」



おお、一度はめっちゃビックリしてたけどしっかり立て直した。


適応力優秀だなこの子。



「ごめんごめん。てなわけで、さっさとどいてくれない?」



さて、これでひいてくれるかな。



「チッ!だかな、俺たちにはお前をボコってそいつを連れて行くって手もあるんだぜ?」


「たしかに!こいつ貧弱そうだし!いけるつっしょ!!」



おいおい。こいつら本当のドアホだな。


こんな道の真ん中で暴力行為を宣言するなんて。



「そ、そんなことしたら警察に通報するわよ!」


「は?警察なんて当てにならねえだろ。現に周りの奴らは見て見ぬ振りしてんだから証言なんかするわけねぇだろ!」



ふむ、確かに。


当事者の話を聞くのは当たり前として、その信憑性を確かめるために周りの人にも話を聞くよな。


でも、周囲の人たちは言い方は悪いがこの女の子を見捨てたわけだし。


‥でも一人ぐらい証言してくれないかな。




「それなら私が警察に話をしよう。」



と一人の女性が声をあげてくれた。


まさか、こんな堂々と名乗りを上げてくれるとは思わなかったのか。


2人のチンピラは驚いて唾を吐きながらすごすごと帰って行った。


あれ?あの女性もどこかに行ってる。

どこ行ったんだろ。お礼言おうと思ったのに。



「あ、ありがとうございました!

まさか助けてくれるなんて思わなくて‥

あと、こんな面倒ごとに巻き込んでしまってすみません。」


とキョロキョロしてると俺がお礼を言われてしまった。


「いいよ、気にしなくて。まぁ、美味しいところはあの女性に持って行かれたけどね。」


と苦笑すると女の子の方もクスッと笑ってくれた。


笑うとますますかわいいな。天使か。



「フフ。本当にありがとうございました。何かお礼したいんですけど‥」


「本当に気にしないで。たまたま通りかかっただけだし。それより時間大丈夫?」


「‥!?やばい!このままじゃ間に合わない!

す、すみません!お礼はまたの機会で!それでは失礼します!!」



ペコッと頭を下げると女の子はダッシュで学校へ向かって行った。



さて、俺もボチボチいきますか。

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