第二話:男友達
あれから1年が過ぎようとしてる。大河とは同じクラスだけあって気まずかったけど、もう1年もたつと普通になってきた。少しだけど話もする。でも私は彼に嫌われてると思う。時々睨まれてる気がするカラ…。
「ねぇ、今好きな人いないの?」
「いないょ。」
「大河とどのぐらい付き合ってた?」
「ねぇ、もうとっくに別れてんの!!」
…このしつこいの奴は新城 拓哉。大河と別れてからよく遊ぶようになった男友達。
別れてからは親友と呼べるほどの男友達が増えた。それはイイ事だろう。でもよく大河の事聞くから最近は妙に意識してしまう。いい迷惑だ…。
最近、拓哉と一緒に帰る事が多い。今日も帰るつもりだ。
周りには誤解する人が多いけど、私たちはただの仲いい友達だ。
「思いっきり遊びてぇ〜」
拓哉がそう言った。
「私、花火したい!!みんなで騒ごうょ。」
「いいねぇ。誰誘う?大河(笑)??」
まただ…。本当に最近このネタでからかわられる。
「誘えば??どうせ話さないもんね。」
「何でぇー。」
ふと、前を見ると大河がこっち見てる。
やばっ今の話聞かれた!?
「あっ、いい所に!!大河ぁー!!来週一緒に花火やらない?」
ぇ。ちょっと何言ってんの拓哉!!
「楽しそうだね。俺も入っていいの?」
「もちろん!!なぁミキ??」
拓哉はニャリと黒い笑みを浮かべた。…最悪。
「…ぅん。」
拓哉が何考えてるか分かんない…。きっと私を困らせるのが楽しいんだ。