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第一話:あの頃
セミの声が鳴り響き、蒸し暑い夏の出来事。
「鈴野、ちょっといいかな?」
「…うん。」
私、鈴野 ミキは同じクラスの木村 大河に呼び出された。なんとなく気付いてた。
私は彼に告白された。そして私はそれを受け入れた。
彼はバスケ部に所属していて、一生懸命な姿に私はひかれていった。
しかしその恋は半年で終わりを告げた。
別れを告げたのは私の方。彼はなかなか納得しなかった。
別れようとした理由は…なんか違うと思ったから。付き合っていても直接話す事は少なく、ほとんどがメールでの会話。いつの間にか心が離れていった。