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十和瀬の新居5

「そのことで菜摘未ちゃんは、人の気持ちも知らないで兄貴はいらんことをするって、文句たらたら言ってくるのよ」

「何が人の恋路だ! それは違うぞ、妹があの時に付き合っている相手に対して誠意が見られなかったからだ」

 十和瀬にすれば、それならもっと真面目に付き合えと言いたい。

「確かめもしないでそれはないわよ」

「確かめなくても普段、妹のやってる事を見れば分かる」

 十和瀬は妹の何処どこを見ている。そうは言っても妹が振った彼氏の相談を、妻が知ってるのに全く知らないでいる十和瀬が言ってもピンと来ない。

「菜摘未ちゃんは、あの披露宴の時もそうだけれど色々と小谷さんの事を言って来るのよ」

「何て言って来るんですか」

「それはひ、み、つ、彼女と言わない約束しているから」

 それじゃあさっきから何の進展も見られない。それでも振った男には全く未練もなくよくもまあ、しゃあしゃあと聞かされた時は気になった。菜摘未の場合は、愛は惜しみなく奪うタイプらしい。香奈子しか眼中にない小谷には、それはそのまま菜摘未に返したい。

「ところで新しいマンションは見晴らしが良いそうですね」

「それが階段の上がり下がりが大変なのよ」

 希実世は待っていたように、十和瀬を皮肉って愚痴っぽく言われた。

「前のアパートに比べれば過ごしやすいだろう」

 前の住居より環境も良く、広くて住み心地の良さは比べものにならないそうだ。全ては俺のお陰だと十和瀬はしきりに自慢した。しかし実際に動いてくれたのは千夏さんだ。それは希実世さんも知っているが、無理に口には出さなかった。


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