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境田の想い6

 お互いの領域を侵さないで欲しい、というのなら小谷は香奈子にいだいている全てを注げば良いし、境田は菜摘未に注げば何も問題は起こり得ない、これがお互いの考えだ。じゃあ双方の相手はどうなんだ。今、付き合っている人に全力で自分の気持ちを注いでいるのか。少なくとも菜摘未の場合は疑わしい。それを此の男は見事に己の懐に菜摘未を取り込んでくれるのか、それが勝負の分かれ目だ。

「それで現状はどうなんです」

「現状と言うと」

「俺の進捗状態しんちょくじょうたいを訊ねたのなら、そっちはどうなんだろうと気になるのは当然だろう」

「まだ彼女から問い合わせがない。おそらく此の前、頼んだ結果報告を待っているだけなんでしょう」

「それじゃあ菜摘未に会う予定は、例の景品付き販売の結果報告だけで済まされては困るから聞いているんだ」

 今の菜摘未だと仕事以外で境田と会うのは難しいかも知れんが、彼女が付け足しのように持ってきた話なら、こっちもその話を利用して、出来るだけ二人を引っ張れば良い。此の商談を説明するかたわらで、仕事を抜きに出来れば、千夏さんにも此の話を引き延ばさせられる。さすれば境田さんは、此の話を通じて何度も菜摘未と会うように出来る。そうすれば、もし見込みのない商談でも、千夏さんで留めて貰えるように話を付けておく。

「それなら境田さんは此の話で何度か菜摘未と会う機会を増せば、その内に会う内容が商談からお互いの気持ちの探り合い成るように持って行けますか?」

 菜摘未の性格からして、そんなに長く引っ張れない。毎回後がないつもりで会って欲しい。

 せっかく向こうから持ってきた提案で、境田さんは小谷に橋渡しをした。今度は逆に此の話を利用して会う機会を長引かせれば、何度でもこの商談を利用して境田は小谷への橋渡しが出来て何度でも菜摘未に逢える。その間にくじけそうになったら、そのコップを見詰めて菜摘未への想いをふるい立たせば良い。



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