15.アルカリ乾電池の容量とLEDライト等のお話、マニアックス(ただの趣味とも言う)。
備蓄量は基本的には1名分です。☆はサブタイトル、※は補足や考察です。
〇はお勧め、△は次候補か追加かアップグレード、□は最小限か過剰装備だが場合によっては有効、×はお勧めできない、準備や備蓄です。
2026/5/27微修正多数につきアップデートしました。内容はほぼ同じです。
☆アルカリ電池の容量の特性について。
※例えば単三エネルー・は2000mAh(=2Ah)と言うように電池容量が明記されていて、発熱するほどの短時間や自然放電するほどの長時間での使用を除き、0.02Aで約100時間、0.1Aで約20時間、0.5Aで約4時間、1Aで約2時間と、容量は一定して2Ahです。
一方で単三アルカリ電池は電池容量の明記が無く、電流が増えると起電力などで電力を消費するため、0.02Aで約140時間の2.8Ah、0.1Aで約20時間の2Ah、0.5Aで約2.8時間の1.4Ah、1Aで約0.9時間の0.9Ahと、使用可能容量が変化します(メーカーや種類や保存期間により異なります)。
LEDの明るさ≒消費電力が同じなら、単一を使用するか、同時に多くの電池を使用するライトだと、アルカリ電池の消費効率は良くなりますが、重くなります。
電池のサイズと本数が同じなら、なるべく暗いLED≒低消費電力のライトだと、アルカリ電池の消費効率は良くなりますが、暗すぎては使い難いです。
ランタンのように据え置くのか、サーチライトのように手に持つのか、ヘッドライトのように身に着けるのかで、電池を使い分けつつも可能な範囲で備蓄を統一し、ローリングストックの管理を容易にしたいものです。
※常温でアルカリ乾電池を0.02Aの定電流で電圧が0.9Vに低下するまで使用する場合の使用時間と使用可能容量は、単一約800時間で16Ah、単二約380時間で7.6Ah、単三約140時間で2.8Ah、単四約58時間で1.16Ahでしょうか。電池2本の長時間用ラジオや電池3本で5mmLED1個の常備灯の電池寿命がこの位で、実質的な最高効率なのでこの容量を基準として考察します(これ以上消費電力の少ないLEDはパイロットランプ用や時計の文字盤用なので足元を照らして歩くのは困難でしょう)。
電流量を5倍の0.1Aで他は同じ場合の使用時間と使用可能容量は、単一約130時間の13Ahで基準の81%、単二約55時間の5.5Ahで72%、単三約20時間の2Ahで71%、単四約8.2時間の0.82Ahで71%と、やや効率が悪くなります。電池3本で5mmLED5個など長時間点灯するライトがこの位で、効率的でしょう。
電流量を25倍の0.5Aで他は同じ場合の使用時間と使用可能容量は、単一約21時間の10.6Ahで基準の66%、単二約7.9時間の4Ahで52%、単三約2.8時間の1.4Ahで51%、単四約1.2時間の0.58Ahで約50%と、やや効率が悪くなります。最も明るいライトの半分の1.5WLEDライトがこの位で、実用限界でしょう。
電流量を50倍の1Aで他は同じ場合の使用時間と使用可能容量は、単一約5.5時間の5.5Ahで基準の34%、単二約2.2時間の2.2Ahで29%、単三約0.9時間の0.9Ahで32%、単四約0.35時間の0.35Ahで30%しか利用できず、非効率的でしょう。最も明るい3WLEDライトがこの位ですが、防災用にはお勧めできません。
☆ローリングストック可能な電池本数に合わせたLEDライトの選び方。
※電池備蓄のローリングストックには消費が必要なので、自宅で無駄にしない範囲で消費可能な電池数の考察。
10年保存単一12本を備蓄するとして、11年目に新しい12本を購入した時に古い電池を捨てるのはあまりにも勿体ないですが、すぐに使い切るのも難しいでしょう。
単一2本ガスコンロや単一2本灯油ポンプなどで単一を常用して・・・
10年間以内で単一12本を消費するなら、10年保存単一6本×2を備蓄し、備蓄棚の開封済みを使い切って1パックを開封したら次の6本を開封後購入すると無駄が無いでしょう。
10年間以内で単一8本を消費するなら10年保存単一4本×2を備蓄。
10年間以内で単一4本を消費するなら10年保存単一2本×2を備蓄。
10年間で単一4本を使い切れないなら、10年保存単三電池を備蓄し、まれに単一電池が必要な時は電池スペーサーで使用しつつ、単三の入れ替えに利用して下さい。
以上からローリングストック可能な単一が決まるので、購入する単一に合わせてLEDライトを購入すると無駄が出にくいです。
単一は6本パックで購入すると安価なので10年保存単一を12本備蓄する時は単一3本ランタンと組み合わせると効率的なのですが、使いたいランタンが単一4本の場合はあえて単一4本パックを3つ購入するのも良いでしょう。
単一を4本パックで購入する時は単一4本ランタンと組み合わせると効率的なのですが、小さなテントやトイレ用なら単一2本ライトを使用しても良いでしょう。
単一を2本パックで購入する時は、たとえ2パック以上あっても別メーカーや新旧を混ぜて単一3本や4本のランタンに使用すると液漏れの可能性が有るので、人命が掛からない限りは単一2本ライトと組み合わせて下さい。
単一を備蓄せず単三をメインに備蓄する場合は、単三4本ランタンや単三3本サーチライトを備蓄して下さい。消費電力の少ない単一ラジオや、製造年にもよりますが500ルーメン以下の単一ライトなら単三と電池スペーサーで使用するのは可能でしょう。
単一3本1000ルーメンのランタンや単二3本1000ルーメンのサーチライトを単三とスペーサーで使用すると暗いか点滅するかすぐに電池切れか発熱して液漏れ等の可能性が有るので、人命が掛からない限りは使用しないで下さい。
すでに単一ランタン等を持っている場合は、今ある単一が期限切れする頃に単三ランタン等を購入し、単一ランタン等には単三単一電池スペーサーのみを入れて予備にすると、単三ランタン等を失った時や被災時に支援物資で単一のみを入手した場合に役立つでしょう。
※あるいは、ローリングストックで入れ替え可能な単一や単三の本数よりも遥かに多くの電池を自宅で備蓄したい場合、どうせ無駄になる前提なら単一がまだしもコスパに優れるので、平時に使い切れない事を覚悟の上で扱いやすい本数のパッケージで必要な本数(単一3本ランタン10回分なら6本パック×5で30本)を備蓄し定期的に購入(2年毎に6本)しつつ古い順に消費して、未開封のまま使用期限が来たら部屋の明かりを消し数日間ランタンで使い切る生活も良い物です(照明以外は普通に家電のある生活)。
※単二も単一と同じ考え方ですが、単二は単三の約2倍の価格で容量は約2.75倍程度なので、単二を常用する場合のみ備蓄し、購入するパッケージの本数に合わせて単二3本か単二2本の手持ちライトを購入すると、単一を使用するライトよりも軽く細く持ちやすく、被災時に備蓄単二を有効利用できるでしょう。
※未開封単四を⑤常時携帯ポーチの数×4本備蓄する場合、5年毎に単四4本×ポーチ数を定期購入し、1年目の単四は常時携帯ポーチに入れ替え、6年目の単四を備蓄棚に移しつつ鍵束の単四1本ライトや単四2本防犯ブザーや電池入れっぱなしの単四2本ヘッドライトに補充して、11年目の単四をリモコン等にドミノ入れ替えしたら、それ以前の単四は常夜灯などで早めに消費。
備蓄棚の開封済み単四を使い切った時は比較的安価な5年保存単四電池を不足した分だけ購入すると低コストで、定期購入のタイミングもずれないでしょう。
※単三は最も応用が利くので、単一二四の備蓄に合わせて不足する分を単三で補うか、単一二四はあれば有効程度に考えて単三だけで必要量を網羅するように、備蓄して下さい。
※最初はランタン1と手持ちライト1とヘッドライト人数分と常時電池を入れっぱなしのキーホルダーライト等人数分があれば十分で、5千円のランタンも5年で型落ちして10年で予備になり20年で引退なので、どうせ無駄になるならコスパの良いランタンやライトと十分な数の電池を備蓄するのが効率的でしょう。
サーチライトは単一3本1300ルーメン8時間で遠くまで照らす必要もありますが、ランタンは単一3本1300ルーメン8時間1つよりも単一3本500ルーメン30時間や単三6本450ルーメン18時間や単三4本440ルーメン8時間等を複数併用する方が効率的でしょう。
ランタンを最初に複数揃えるのは高コストで、最新のランタンが高性能でも日進月歩するので、例えば最初は中光量1300ルーメン15時間で運用する予定で最新の単一4本ランタン高光量2400ルーメン3.5時間を購入し、5年毎に手持ちのヘッドライトかランタンかサーチライトに比べて最もコストパフォーマンスが改善されたどれか1つを買い足して古い物を予備にしつつ被災したら併用すると効率的でしょう。(明るくても電池消費量が多すぎる物や、明るくて電池消費量が少なくても本体が高額過ぎる物を防災用にするとコスパが悪く不向きです。)
単一ランタン1とライト1、単二ライト1とトイレ用センサーライト1、単三ラジオ1とランタン1とライト1とヘッドライト人数分、単四ラジオ1と電池入れっぱなしのヘッドライト1とキーライト人数分、があると応用が利くので万全ですが、過剰装備なので一度に購入はせず買い足した結果がこうなると・・・道具沼ですね。
※2025年9月に簡単に調べられる範囲で、使用電池別のルーメン×点灯時間/電池本数が高効率で、必要になる10年保存電池に比べて高額過ぎないライトは・・・
単一4本ランタンオー・LNCL2400を中光量で使用、1300ルーメン15時間。
単一3本ランタンエナジャイザ・ESAL351、500ルーメン30時間。
単一2本ライトオー・LHP1211、110ルーメン135時間。
単二3本ライトタジ・LEH501D、500ルーメン16時間。
単二2本ライトオー・LHP2211、110ルーメン81時間。
単三4本ランタンジェント・EX334D、440ルーメン8時間。
単三3本ライトオー・LHAZ50C5を低光量で使用、310ルーメン18時間。
単三2本作業灯ジェント・OZ332D、200ルーメン20時間。
単三1本ヘッドライトジェント・GTRS31、120ルーメン13時間。
単四2本ヘッドライトジェント・VA05Dを中光量で使用、100ルーメン10時間。
単四1本キーライトジェント・SNMH41、80ルーメン3時間。
などでしょうか。
単一や単二のライトを選ぶ時は性能も大事ですが、自宅で使い切れる本数を自宅で使用して端数の出ない本数のパッケージで購入し、そのパッケージで余りの出ない本数を使用するライトなどを購入すると無駄なコストが掛からないでしょう。
単三6本ランタンジェント・EX036D450ルーメン18時間は高効率ですが約5000円するので、約2000円の単三4本ランタンEX334D440ルーメン8時間と比べて約3000円の差額を考えると200時間以上使用しないと電池代の差額で元を取るのは難しいかと除外しましたが、緊急避難リュックに備蓄するのであればライトと電池の合計重量を軽減する為にある程度のコスト高を無視するのも良いでしょう。
※色々記述しましたが、流通している電池の過半数は単三なので支援物資も単三の可能性が最も高く、単三電池とヘッドライトとラジオとスマホ充電器とランタンとサーチライトと、単四電池と鍵束ライト≒常時携帯≒予備ライト≒リモコンの電池を抜いてでも使用する、が有ればなんとかなるでしょう。
後は電池ローリングストックの効率を極めても良いし、被災時に一番明るい単一4本ランタンを確実に使用する為あえて平常時に使い切れないことを覚悟の上で単一40本を備蓄し毎年4本定期購入しつつ毎年数日部屋の明かりを消して期限切れ単一4本と単一ランタン4本で暮らしても良いし(ランタン用に毎年単三12本以上を購入して同数の期限切れ単三と単三4本ランタンで暮らすより安価)、備蓄を日常生活から切り離して15年保存リチウム単三を備蓄専用にして15年毎に買い替えても良いし、自分がしたいようにすると備蓄生活が長続きするでしょう。
感想などに対応しきれる自信が無く、受け付け出来なくて申し訳ありません。それでも良ければ評価していただけると幸いです。
電池容量の説明は情報量が多く備蓄効率の質問をされた時の回答に不可欠なので追記してみました。でもまあ、気に入ったライトを買うのが一番かも。




