13.蛇足。予備のライトや電池などの備蓄品を近所に分配する場合。
備蓄量は基本的には1名分です。☆はサブタイトル、※は補足や考察です。
〇はお勧め、△は次候補か追加かアップグレード、□は最小限か過剰装備だが場合によっては有効、×はお勧めできない、準備や備蓄です。
2025/9/30誤解し易い点をパターン別に分割・修正・加筆・再編成しました。内容はほぼ同じですが、重複した説明文が多いので御注意ください。
※日本では被災したら支援物資が届くと思われていて、市町村単位の被災ではそうなのですが、複数県単位の災害では支援に時間がかかるでしょう。その際、公助の支援物資は皆の物ですが、個人の物資は備蓄した人の私物なので、別々に考える必要があります。
〇市内に親類が居る場合、余剰の単三2本ライトとラジオと期限切れ単三と単四単三電池スペーサーを親類に配り、各家庭のリモコンから抜いた単三や単四でも使用してもらう。積極的に親戚宅のライトを購入しておくなら、単三1本ヘッドライト約120ルーメン7時間と単四2本ヘッドライト約120ルーメン7時間が有ると使い易く、2つあれば夜間でも片方の明かりでもう一方の電池交換も可能でしょう。
※明かりやラジオなど1つあれば数人が恩恵にあずかれる道具の共助は効率的で、3.11に配ったかいが有りました。一方で1人暮らしの私の1か月分の水とペットボトル飲料と食料を親類10人で分けたら3日分にしかならないという喜劇で、各家庭の米や味噌や漬物が無かったら不足していた可能性もあり、1人の備蓄では限界があるでしょう。
△両隣が隣接していて付き合いがある場合、余剰の単四2本ライトと期限切れ単四を配り各家庭のリモコンから抜いた単四も使用してもらいつつ他の家への盾になってもらう。
※配る時は初日の夕方までに配り、その後は全ての交渉を絶たないときりが無いでしょう。片方に配ると不公平感が有りますが、両隣に配れば余剰はもうないと主張し易いです。予備のライトや電池を隣の市にいる親戚の分と主張する時も、多少は近所に共助した実績があったほうが免罪符になるでしょう。
×不特定多数の人に無償供与すると、全てを渡すまで際限が無く、一夜を過ごして既にトイレや水や食料や照明や暖房に困窮している人は理論的な会話が通じないので、両隣とか親戚と言う線引きが必要でしょう。
※不特定多数への無償供与は、無償で配ると全員が欲しがるために際限がなく、知らない人に貸し出した予備の道具は二度と返却されず、物によっては親類や隣人に貸し出した道具すら人道を盾に又貸しを強要されて行方不明になり、復旧後に自分用の予備を揃えるために再度の購入が必要でした。
×信じがたい事に近年、避難所で公平性の為と言って備蓄を集めて再分配する人物の話も聞こえてくるのですが、そのような法律はなく避難所運営マニュアルもそんなことは書いていません。再分配が当たり前の世の中になってしまうと「どうせ備蓄しても奪われるし、もらえば助かる。」と判断した人が備蓄をしなくなってしまい、究極的には全員が備蓄しなくなって破綻するので、非論理的です。
※5年保存の備蓄品を20~70歳まで1~10回購入して入れ替えたとして、実際の被災が1回だとすると残りの0~9回分は日常生活で割高な食料や消耗品や光熱費として消費されるので、被災直後に備蓄品を維持する平均コストは購入価格の数倍だという事を、備蓄をしない人は理解してくれません。
※食料を持っている人が持たない人に公平に分けるのであれば、遠隔地へ避難用の現金や生活再建用の貯蓄も持っている人が持たない人に公平に分けないと、それこそ公平ではありません。なお、平等性の為と言うのなら個人資産は個人の物で、新たに得られた支援物資を全員で平等に同じ量で分けないと、それこそ平等ではありません。
×「被災したらあきらめる」と言う人もいて、防災をしないでキリギリスのように暮らす自由も認めなければいけないでしょう。
隣人から自分の生活を邪魔されたら腹が立つでしょうから隣人の防災備蓄生活を邪魔せず、隣人から自分の選択を馬鹿にされたら腹が立つでしょうから隣人の率先避難を馬鹿にせず、平常時に隣人が空腹でも自分の食事を分け与えたり盗まれたりしないでしょうから非常時に自分が空腹でも隣人の食料をゆすったり盗んだりしない・・・覚悟があれば備蓄しない権利があるような気がしなくも無いですかね。
※この様な場合、平常時に備蓄している人間が隣人に備蓄を強制する権限がない以上、被災時に何らかの責任を負う義務もないと思われます。
※最大の問題点は、備蓄している人が少数派で、備蓄していない人が圧倒的多数派で、集団心理と同調圧力の中で人命を盾にされると反論すら許されず、一方的な供出なのに拒否すると村八分にされる事でしょう。
備蓄量に格差ができて物資不足の人が居るのは、備蓄を持っていない人が備蓄をしていなかった為で、備蓄をしていた人の責任ではないという事を理解してもらえないのです。
過半数の人が備蓄していれば少数派によるゆすりたかりを防げますし、9割の人が備蓄していれば公助の乾パンなどを備蓄する余裕のなかったワーキングプア世帯や備蓄を家ごと失った人や旅行中に運悪く被災した人へ優先的に回すことが可能です。
そんなわけで、死なない準備と、尊厳をもって生き延びる備蓄を、皆様ぜひ御願い致します。
蛇足をもって一応の完結?になりますが、時々表現を修正しております。まれに途中に文章を追加して分割するため、話数がずれる等のご迷惑をおかけすることも有り申し訳ありません。
防災に興味を持つ人々が少しでも増えるか、興味はあっても具体的な方法や必要量がわからず備蓄を躊躇していた方々のご参考に本作がなれたのなら、つたない文章にここまでお付き合いいただいた皆様の時間も少しは報われるかもしれないので、どうかお許し下さいますように。




