1.序論。防災用語と、備蓄管理方針?の考え方。
備蓄量は基本的には1名分です。☆はサブタイトル、※は補足や考察です。
〇はお勧め、△は次候補か追加かアップグレード、□は最小限か過剰装備だが場合によっては有効、×はお勧めできない、準備や備蓄です。
2025/9/30誤解し易い点をパターン別に分割・修正・加筆・再編成しました。内容はほぼ同じですが、重複した説明文が多いので御注意ください。
☆防災用語の整頓。
避難用語は自治体ごとの計画で差異があり、時々改定されるので、2025年時点での一般例です。
自治体によっては用語と解釈が異なるので、各自治体に確認して下さい。
※避難場所は、命を守るために積極的に避難すべき場所。
一時避難場所もしくは一時集合場所は、災害時の危険を回避するための一時的な避難先で、地域の公園や神社などが指定されます。災害種類別に避難場所を分けている自治体もあり、行政などの指示で広域避難場所に再避難する場合もあります。
広域避難場所は、津波などから逃げるための高台や、広域火災などから逃げるための学校の校庭など、災害種類別に公園や施設が指定されます。
対応する災害の種類や自治体によっては名称が異なる場合もあります。
高齢者避難指示や避難指示が出て、自宅に危険が及ぶ可能性が有る時は避難して下さい。
※避難所は、やむを得ず短期間滞在する施設。
指定避難所もしくは一般避難所は、自宅の倒壊やその危険性や避難指示によって自宅に滞在出来なくなった人を一時的に避難させる施設です。学校や公民館が指定されて、およそ住民の約20%を収容できます。防災倉庫には想定人数分の備蓄しか無いでしょう。水や乾パンは分けられますが、毛布は分けられず、床面積に限界があるので注意が必要です。
自主的な疎開や自宅避難や車中泊が困難な場合に、最後の手段として避難して下さい。
福祉避難所は、指定避難所での生活が困難な人を二次的に避難させる施設です。要介護の高齢者や妊産婦や乳幼児など特に配慮が必要な人が対象になります。
海外の巨大地震で津波警報が出る場合、第一波到達時間は最短を予測するでしょうから、間に合うなら車で避難する手もあります。第二第三波や反射波が続くため津波警報解除まで時間がかかるので、一昼夜をすごせる避難所か車中泊で凍死や熱中症を避けて下さい。
☆消耗品備蓄の管理方針。
備蓄品の必要量は様々な例が上げられているのですが、消耗品の入れ替えについての言及が少ない気がするので、消耗品全般の「管理方針」を分類し、消耗品別の取り扱いイメージを列挙してみます。
※炭や豆炭は火事や放火や盗難に注意すれば使用しない限り変化せず、薪や新聞紙や塩や砂糖は備蓄場所や容器に注意すれば劣化しないので、必要量を購入し「永久備蓄」しつつ余剰分が手に入り収納場所が限界になったら古い順に日常生活で消費して下さい。
※5年保存ペットボトル水や缶入り固形燃料などは冷暗所でも毎年少しずつ蒸発しますが未開封なら劣化はしないので、必要量を「半永久備蓄」し5年や10年毎に備蓄の一部を「定期購入」しつつ収納場所が限界になったら古い順に日常生活で消費して下さい。
※10年保存電池は期限が多少過ぎても使えますが液漏れなどの危険も増えるので、期限が切れた電池は備蓄棚で保管し、日常生活で早めに消費したいです。
また、日常生活で備蓄棚の開封済み電池を使い切ったら緊急避難リュックの未開封電池を開封し備蓄棚で保管しつつ消費する場合は、避難先での使用を考慮すると緊急避難リュックの未開封電池だけで必要量を維持する必要が有ります。
以上から緊急避難リュックの10年保存電池はサイズ別に、10年間で使い切れる量を備蓄する時は日常生活で備蓄棚の開封済み電池を使い切ったら次の1パックを「開封前購入」するか、10年間で使い切れない量を備蓄する時は期限が来たら5年毎に半数を「定期購入」するかどちらかで補充し、新品の電池を緊急避難リュックに入れ常に一定数をリュック内に確保しつつそれ以外は備蓄棚で古い順に消費して下さい。
10年間で使い切れる量の2倍を備蓄するなら5年毎に全数を、5倍を備蓄するなら2年毎に全数を、10倍を備蓄するなら毎年全数を「定期購入」し、新品を緊急避難リュックに入れそれ以外を防災棚で備蓄して古い順に消費しつつ、期限の切れた電池は部屋の照明代わりにランタンなどで一気に使い切るのも良いでしょう。
※5年保存ようかんや10年保存クッキーなどの非常食は日常生活では消費しないので、5年や10年毎に次を「定期購入」し入れ替えつつ古い物を「期限内消費」して下さい。
緊急避難リュックなどに入れている3~9食分であれば、入れ替え直後の1か月でおやつ代わりに「期限内消費」可能ですし、実質の消費期限はもっと長いでしょう。
※7年保存カセットボンベや10年保存カセットコンロは、危険物なので高温になる車内や物置には保管せず、冷暗所で備蓄し、例えば毎年1月にカセットボンベ1本を「定期購入」し7年間備蓄しつつ7年目は12月迄に毎年1本を「定期消費」して下さい。
万が一期限切れして1年後などに気が付いた場合は「期限後廃棄」して下さい。
※平常時に常用する主食の白米は精米後の賞味期限が約2か月で、米櫃で保管できるのは約1か月でしょうから、それ以上の白米を備蓄する場合は未開封で脱酸素剤と一緒にガスバリア袋で密封保存し風味を保ちつつ防虫して、賞味期限を延長する必要が有ります。
以上から、約1か月で消費可能な量(例えば5kg入り)で1袋と、被災時に必要な量(1食100gで100食必要なら5kg×2袋)の白米を(合計3袋)購入し1袋目を使い切ったら次(4袋目)を「開封前購入」しつつ古い順に日常生活で消費して下さい。
※ペットボトル飲料など賞味期限残4~12か月で購入するのであろう飲食物を毎月の消費量の最大限まで利用して「開封前購入」する場合、賞味期限残が4か月の飲食物を購入から3か月間備蓄し賞味期限ぎりぎりの4か月目に消費する計画だとノルマを消費しきれないと破綻するので平均消費量の約半分を「開封前購入」すると良いでしょう。
あるいは賞味期限残4~12か月で購入する飲食物なら「開封前購入」から約2か月間備蓄し約3か月目に消費する等、消費期限に余裕を持たせた計画だと消費が多少遅れても備蓄を維持し易いでしょう。
※レトルトや缶詰など時々使用する保存食は、毎月一定量を「定期購入」し一定期間保管して賞味期限切れする最後の1か月で「定期消費」しつつその次を「定期購入」すると備蓄を維持し易いでしょう。
消費期限をぎりぎりまで利用して「定期消費」する計画は毎月のノルマを消費しきれないと破綻するので、無理なく消費可能な「定期購入」量だと備蓄を維持し易いでしょう。
毎週末の2日×4週の8日間で備蓄を「定期消費」するとしたら、備蓄を毎月24食入れ替えようとするとレトルトや缶詰が毎週末に6食続いて飽きるため困難で、半分の12食なら可能で、8食は多少の余裕があり、4食だと容易でしょう。
むろん、備蓄食料を「定期消費」しない日は生鮮食料品や冷凍食品や外食など自由です。
※緊急避難リュックなどの中身を管理する場合は、未開封を2つ購入し1つ目を使い切り2つ目を開封しつつ緊急避難リュックなどから出すと購入前に被災した場合に避難先で使用できないので、2つ目を開封する前に3つ目を「開封前購入」し緊急避難リュックなどに補充してから2つ目をパントリーに移動しつつ開封する必要が有ります。
普段使いの食料をローリングストックする場合は、大袋や箱買いで未開封を2つ購入し1つ目を使い切り2つ目を開封した後に3つ目を「開封後購入」すると購入直前に被災しても1箱弱?は手元にあるので問題ないのですが、購入タイミングが2種類あって混乱するよりは「開封前購入」で統一するのが確実でしょう。
大袋や箱買いで3つ購入し1つ目を使い切り2つ目を開封したら4つ目を「開封後購入」して緊急避難リュックなどに補充しつつ3つ目を緊急避難リュクなどから取り出す手も無くはないですが、リュック内の備蓄量に対してリュック外の備蓄量が最大で2倍になり電池などもこの方法でローリングストックすると使い切れない量が増えるでしょう。
※必要な備蓄量の目安は・・・
〇安全が確認できるまで1日を、避難場所で過ごす分を緊急避難リュックに備蓄は絶対(3日分が理想ですが、津波などの可能性が高い地域なら最小限にして命を守る)。
〇支援が開始されるまで3日間を、避難所で過ごす分を避難生活バッグに備蓄が最低限。
〇電力の99%復旧まで約1週間を、車中泊か自宅か庭で過ごす分を備蓄が一般目標。
△水道や都市ガスの99%復旧まで1か月間を、自宅で過ごす分を備蓄が安心でお勧め。
□物流停止が復旧するまで1か月かそれ以上を、自宅で過ごす分を居住地域や住宅などに合わせつつ無理のない範囲で備蓄が理想的でしょう。
※この様な書き方をすると「3日分かな」とか「電気があればエアコンとレンジは動くから1週間分でいいかな」と考えがちですが、「1日分のリュックと、3日分のバッグと、1週間分の電池やカセットガスや短期備蓄食と、1か月分の水やトイレや衛生用品と、1か月分以上の食料や燃料」が理想的なので、無理なく維持可能な範囲で順番に備蓄して下さい。
感想などに対応しきれる自信が無く、受け付け出来なくて申し訳ありません。それでも良ければ評価していただけると幸いです。
この様に退屈な文章をお読みいただきありがとうございます。少しでも防災と備蓄に興味を持つ方が増えますように。




