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        1  妹への叱責

 マリエールは気が強く我儘だ。10歳で第1王子と婚約して女子学生が自分から王子に声を掛ける事を禁止した。

           1  妹への叱責



 マリエールは我儘だ。しかもきかんきで気が強い。更に嫉妬深い。公爵の長女で躾が出来る者がいない。10歳で第1王子と婚約した。マリエール黙っていればこの上ない美少女だ。一応TPOは弁える。王族との対応はそつがない。しかし、目下の者には横柄だ。貴族学院に入学して、王子と親しげに話す女子学生には脅しかける。自分の取り巻きを使い。王子の取り巻きを巻き込みつつ他の女子学生を排除していく。例えばこんな風だ。王子との会話中こんな話題が出る。王子が

「何かこのメンバーばかりと会話している気がする。私はみんなと仲良くしたいのだが。」

こうゆう会話を想定していて予め声を掛けていた学生を呼んだ。取り巻きにはなりたくなが、公爵令嬢に反発する事など考えられないクラスメイトばかりだ。何しろ公爵家は貴族の中で政治的にも経済的にも軍事的にも全ての面で抜きん出ている。公爵令嬢の敵に回っていい事は何もない。領主王族クラスには自主的に王子に声をかけるものは取り巻きに限定された。しかし他クラスや他学年となると中々制限が難しい。目立つ場合だけ注意するだけだ。

 マリエールは王子にとって魅力ある女性で有ろうと努めた。懸命に学業に努め、芸術、体育にも努め、少年が好むゲームや生き物や自然に付いての話題にも精通して、興味がマリエール以外に向かない様にした。独占欲の塊だ。王子自身大人しい性格でいろいろマリエールが王子のために気を配ってくれてくれる事に感謝こそすれ、煩わしく思う事は無かった。

 3年生になった。王子もマリエールも12歳だ。上級生や同学年の学生が自主的に王子に声を掛けることなくなった。問題は新入生だ。今年はマリエールの妹マリアが入学して来る。マリアは王子に気安い。公爵の権威は効かない。王子に気安く声掛けたら婚約者として妹に注意しよう。と決めた。

 王子と妹が会話しているのが、5回目撃された。そろそろ限界だ。今日帰宅したら妹に注意しようと決意した。一緒に帰宅後軽いおやつを食べる。マリエールはマリアに話があるので後で部屋に行くと伝えた。

 マリエールは婚約者がいる男性に声を掛けるのはマナー違反だと言った。

「将来兄になる方に余所余所しくしている方がよっぽどマナー違反でしょう。」

と応える。学院では王子に自主的に声を掛けるのを禁止している。あなたにも守って貰わなくては示しがつかない。と言うと

「それは横暴だわ。王子様の学院生活を侵害しているわ。」

誰とでも平等に接するのでは、婚約した意味がないのではない。

「王子は思慮深い方よ。良識は弁えて見えるわ。」

話合いは延々とと続いたが合意は得られ無かった。マリエールにとって主張が受け入れられない経験は始めてかも知れない。これが原因ではないだろうがその日から高熱が続き、寝込んでしまった。

 マリアは王子にマリエールが寝込んだ事伝えに行った。それを聞いたクラスメートがほっとした様子なのが印象的だった。

 妹にも王子に話掛けないように言ったが話合いは決裂した。その日からマリエールは寝込んだ。

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