フレデリカを鍛えよう 2
週末忙しくて書けなかった……。
メンバー内で最も身体能力が優れているのはヒカゲだ。
よって特訓には忍者の修行方法を取り入れることにした。
「まずは滝行をするニン」
「滝行?」
「裸で冷たい滝に打たれて心身を共に鍛えることから忍者の修行は始まるカゲ」
「裸で……」
「絶対嫌だ!」
これはフレデリカに全力で拒否されてしまった。
「そうカゲか……。それじゃあ水遁の術を……」
「そういうのはいいから。なんかないのか? 手っ取り早く体力をつける方法」
「ライ殿はどうやって鍛えたカゲ?」
「うーん、地道に走り込みしてたけど……」
「じゃあ走るカゲ」
忍者の修行方法を取り入れるやり方は早々に瓦解した。
仕方がないので全員でフレデリカと一緒に走ることにしたのだが、
「人間の脚は……そんなに長い時間走れるようには……できていない……」
30秒走ったあたりで彼女の体は悲鳴を上げた。
「せめてもう少し走ってくれ。そしたら休憩にするから」
「うん……がんばる……」
幼児のように泣きべそをかきながらもなんとか走りぬいたが、これ以上走らせるのは無理だと判断して初日の特訓はこれで終わった。
二日目。
この日もフレデリカはべそをかきながら走った。
ちょっとかわいそうだと心を痛めるライだったが、甘やかしてもろくなことにならないのでただただ励ますことに徹した。
途中、見かねたレイブンが「お嬢、オレの背中に乗ってください!」と甘やかそうとするハプニングがあったものの無事に終了。
ちなみにふとレイブンがフレデリカのことをお嬢と呼ぶ理由が気になって尋ねてみたのだが、
「なんとなくお嬢様っぽくないか?」
と返ってくるだけだった。
それからもクエストの難度を落としてこなしつつも地道に特訓する日々が続いた。
「私のスピード出世の計画が……」
「世の中そう上手くはいかないってことだ」
最初のうちはすぐにへとへとになるフレデリカだったが、それでも日を重ねていくうち徐々に体力をつけていった。
とはいってもライたちにはまだまだ及ばない。特にヒカゲとの差は大きかった。
「なんでヒカゲは胸にあんなものぶら下げて速く走れるんだ!」
「それは……俺も気になる」
ヒカゲの胸はフレデリカと比べて随分と豊かであった。忍装束から谷間が覗き、飛んだり跳ねたりするたびに大きく揺れ弾んだ。
なぜあれで誰よりも早く走れるのか。謎である。
そんなこんなで月日も流れ、三か月ほど経った頃になると特訓の成果が顕著になった。
ダンジョンに潜る前の休憩時間がかなり短くなり、帰りに誰かに背負ってもらうこともなくなった。
当初のフレデリカから考えれば大きな成長である。
これならクエストの難易度をもとに戻しても大丈夫だろう。
「じゃあもう特訓は……」
「これからも続けていくぞ」
「ぶー」
せっかくここまで成長したのに特訓をやめて逆戻りなんかしたらすべてが水の泡だ。
フレデリカは当分の間、汗と涙にまみれる日々を送り続けるのだった。
―――――
特訓に明け暮れてからしばらく経ったある日。
国中を揺るがす一大ニュースが舞い込んでくる。
それは外を出歩いていれば嫌でも耳に入るくらい瞬く間に広がり、ライのところにも当然伝わってきていた。
「おい、みんな聞いたか?」
「もちろんだよ。今朝からどこもかしこもこの話題で持ちきりさ」
『魔王ザンダインの根城が見つかった』
すみません。こっから先の話を考えているので時間ください。次回の更新は2月5日の日曜日を予定しています。よろしければブクマ・評価を頂けると嬉しいです。




