はじめての探索②
あぁモンスターって俺たちに向かって来るんだなぁ。やばい死ぬどうしよう―――
「おい!とりあえずカプセルに戻るぞ!」
「ああそれが正解だよな」
「うん」
慌てて3人戻る。がしかし、もう既に後ろにはオーガが迫っていた。
(((死ぬ!!)))
3人諦めた瞬間急に横から何かが飛んできた。それが矢だと気づくのは恐怖の中では難しかった。
「おい!奴は止まったか?」
「あぁそうみたいだな」
「ってか矢が刺さってんじゃん!!」
(ん?!矢?ってことは知的な人型の生き物がいるってことか!!)
それはすぐ現実となった―――木の隙間・・・厳密に言うならば、モンスター横から30メートル程度向こうの木から長い耳の人影が見えた
「きっとエルフだ!!話しが通じるかもしれんよ!!」
「いいいや、そそそそれは難しいかもしれないよ」
「なんでだよ!?」
その答えを言う前に矢の雨が降ってきた。気づくと同時に3人反対の背の高い草むらに走っていた。
「矢が止まった?」
「お、オーガとやり合ってるじゃねぇか!今のうちに逃げるぞ」
そのまま草むらを奥へ奥へと歩くうちに夜になっていた。
「俺らもうこのままのたれじぬのか?」
「・・・」
俺も竜胆も何も言えなかった。キノコも何かを悟ったかのように―――
「そりゃそうだよな・・・」
俺らはそのまま倒れ込むように寝た。