表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

状況確認(3)

 周りを観察して、自分なりに状況を確認しながら生活していると、母さんの行動に行動に少し違和感を感じる···

いや、最初から気づいていた。

考えない様にしていただけだ。




母さんはボッチだった。



俺と母さんが、今いる牢屋の様な部屋は結構広くて、学校の教室位はある。

そこに子供がいるとはいえ、女のコが6人いれば、みんな集まって行動しないだろか?


女のコの派閥ができたとしても、3対3とかにならないかな?

現状、5対1。

ヤバよね。



向こうから話しかけてきても、母さんは返事をしないか、返しても一言だけ。


食事の時も、ずっと一人だ。俺がいるから二人か···

向こうは5人で協力して生活しているみたいなのに···

母さんは空気読めない人なんだろうか?



普通はこんな牢屋に入れられて、オークに監視されていれば、たとえ一人が好きでも、みんなで協力しようとしないだろうか?

何を考えているんだろう?

俺が母さんと話せたら、何か変えられるのだろうか?





また、母さんを観察していると、どうも母さんが一人でいる理由は俺を他の人に見せたく無いらしい。

一瞬、(俺はオークの子供じゃ無くて、母さんが攫われる前の恋人との子供でエルフとかだったりして!!)とも思ったが、

さすがに劣悪なオークの集落でも、女のコ一人で出産はしないだろし、種族が違うなら隠してもバレるだろう。


後は俺が可愛すぎて、独占欲が溢れ出しちゃったかぁ



他に思いつく理由は、俺が何らかの障害を持って産まれたか、奇形児で周りにバレて処分されない為か···

こんなオークの集落じゃ将来使えない赤ん坊の命の価値なんて全く無いだろう。

これが一番ありそうで怖い。

最悪、使えない子供を産んだ母さんも処分されかねない。


(母さんは絶対に守る!!)






『∑∆∈∇∝≯···。√‡£€$℉℃』


また、母さんが微笑んで囁きながら俺を撫でてくれる。


(母さんの、いや、この娘の為なら何だってやってやる!?)


早く大きくなりたい。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ